天守閣に朝陽が灯る
今日の日の出は5時26分
東の空がだんだん明るくなって
いよいよ
日の出の時刻
朝陽が昇り始めると
辺り一面は
黄色とオレンジが混ざり合う淡い色に染まる
お城の後ろから朝陽が昇り
ちょうど天守閣の窓に朝陽が灯ったかのように見える
何とも暖かい色合いに包まれている
自然の色合いとは
魔法のように不思議で神秘的である
朝陽を背中に受けて
お城が浮かび上がる
遠くの山々が
薄く霞んで
後方に静かに控えている
空は
少しずつ水色に染まって行く
朝の空気が
お城の形を縁取り
徐々に、その様相が変化している
これから
何分後にお城の向こうから
太陽が顔を出すのだろうか
それまで
じっと待っている
いつの間にか
天守閣に灯った朝陽が消えている
その代わりに
太陽がどんどん高くなっている
あとは
数えるよりも早く
お日様は昇ってくるに違いない
ほんのわずか数秒のうちに
お城の左肩から眩しい太陽が顔を覗かせた
一瞬
目が眩むようなエネルギーを湛えて
太陽は熱く語っているようだ
今日の一日を照らし始める太陽と
少しだけ目が合った
しかし
もう肉眼で凝視することはできない
誰の上にも平等に公平に
9月2日の太陽と
ほんの少しだけ
共に過ごした時間
1時間ほどの朝の尊いひととき
日常では
なかなかこういう機会は与えられない
太陽と語り合った1時間
今日も
誰の上にも
ほんの少しの幸運を
穏やかな一日でありますように
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