ウィステリア

TETRATONIXについて。

昨日、江南市民サマーフェスタに出演した、滝高校、一宮高校、千種高校の合同アカペラバンド、「Wisteria」のステージを見に行ってきました。滝高校の生徒は滝高校内のバンド「TETRATONIX」のメンバーです。
驚くべきは彼ら、1か月前までは見知らぬ関係だったということ。夏に毎年行われている「サマーセミナー」(今年は8/14に開催)内でにのみさんが開講しているアカペラ講座で知り合った3校の生徒が、自ら声をかけて集まり、練習し、先方と交渉し、セッティングの時間を融通してもらって立ったステージです。
非常に好評で、終了後実行委員の方からも「来年はぜひ正規の枠で出てほしい」と声をかけていただいていました。


実は私は「TETRATONIX」のOBではないのですが、彼らとは初代の頃から深い関係がありました。創始メンバーのほとんどは私の友人でしたし、現在のリーダーであるボイパを紹介したりもしました。また、自身も高校の合唱部でアカペラを試みるなど、高校の頃からアカペラに強い関心があり、メンバーではないものの常に応援してきたバンドでもありました。
大学に入って高校生アカペラのシーンを目にするたびに、外部にはまだ知られていないアカペラ文化が母校にあることを誇りに思い、同時に「TETRATONIX」というバンドが長く続いてほしいと思うようになりました。
しかし、現在の2年生のメンバーは始まった代を知りません。ゆえに、彼ら自身に「アカペラが楽しい」と思ってもらわなければ、バンドの存続は難しいと、危機感を感じていました。


それもあって、私は彼らが外と交流ができるように画策してきました。ちょうど彼ら自身も今年は6人体制になり、新しい形での活動をしたいと思っていたらしく、その思惑が一致する形となったのはうれしい限りです。
先月のサマーセミナーの出演や、今回のサマーフェスタへの出演を通じて、彼ら自身も「次の世代を探して、続けていきたい」と発言するほどにアカペラの楽しさを感じたようで、ひとまず安心しています。

TETRATONIXは一宮のように部活でもなく、千種や大府のように同好会でもありません。現状のままでは同好会にすることのデメリットも大きいことから、有志という形を選んで活動しています。
十分な練習時間を確保できるわけではない、その逆境をもさらっとはねのける彼らを中心に、母校にますますのアカペラ旋風が巻き起こればいいなと、そう願うばかりです。これからもあくまで彼らを思惑を尊重しながら、支援できるところで支援していけたらな、と思っています。

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