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世界放浪中のエッセイ

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世界60カ国以上、旅をしたときの思い出を振り返っています。
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【四川省】ゲストハウス隣の食堂 手打ち汁なし麺の美味しさ

わたし、蘭ハチコが世界放浪していたときの食にまつわるエッセイです。 今回は中国、四川省編。 何気ない食堂で食べた麺料理が絶品だったバン、バン、バンっとお兄さんが生地を打ち付けている。 そして魔法のようにくるくると回し、きれいな線状に生地を伸ばしていく。 くるくるくる びょーんびょーん さらにびょーんびょーんびょーん。 ここは四川省の省都である成都という街。 ゲストハウスの隣にある食堂に入り、写真を見ながら指を指して麺料理を注文した。 大体の食堂は漢字表記でし

【トルコ】角砂糖とチャイ

わたし、蘭ハチコが世界放浪していたときの食にまつわるエッセイです。 トルコのチャイハナトルコでは、たくさんチャイをごちそうになった。 それは私が女だからということもあるだろうけど、イスラム教では旅人をおもてなしするという文化があるそう。 チャイハナと呼ばれるカフェの前を通るとおじさん達がニコニコしながら、おいで、おいでをし、チャイをごちそうしてくれたことが何度もある。 チャイといえば、スパイスの入ったミルクティーをイメージするが、ここトルコでは紅茶だ。 それに角砂糖

【キルギス】炭酸水とウォッカ

わたし、蘭ハチコが世界放浪していたときの食にまつわるエッセイです。 今回は中央アジアに位置するキルギス編。 ウルムチからキルギスへ中国のウルムチからキルギスの首都ビュシュケクへと飛行機で飛んだ。 本当はウルムチからカシュガルに向かい、そこからキルギスへ入国するのがバックパッカーっぽいルートである。 しかし失恋のあれこれを抱えていた私は真冬だから国境が閉鎖されているかも、という本当か嘘かわからない情報をこれとばかりに信じて、決して安くはないビュシュケクへの航空券をとったの

【新疆ウイグル自治区】焼き芋とラグマンとカザフビザの思い出

わたし、蘭ハチコが世界放浪していたときのエッセイ。 新疆ウイグル自治区編です。 タイからウルムチへタイから新疆ウイグル自治区ウルムチへと中国南方航空にて向かう。 途中、広州でトランジット。 ホテルがフリーで泊まれるようだ。 初めてのトランジットでの宿泊。英語での説明も半分に、チケットを確認され何がなんだかわからず、言われるがままにバスに乗り込んだ。 本当にホテルに泊まれるのだろうか…… 中国人の二人組の青年が「We are your help」と拙い英語で荷物を持っ

【モロッコ】 砂漠飯!サハラで食べたタジン鍋

わたし、蘭ハチコが世界放浪していたときのエッセイ。 サハラ砂漠で食べたタジン鍋の味は今でも思い出に残っています。 サハラ砂漠とはサハラ砂漠は北アフリカ一帯に広がる世界最大の砂漠。アルジェリア・リビア・エジプトの国土の大半に広がっています。 サハラ砂漠で多く暮らしているのはベルベル人です。 ベルベル人とは ベルベル人とは北アフリカに広く居住する先住民族であり、ベルベル語を話します。ベルベル人の多くはイスラム教徒です。 「ベルベル」の名称はギリシャ語のバルバロイ(ギリ

【タンザニア】タンザン鉄道での車内食

わたし、蘭ハチコが世界放浪していたときの食にまつわるエッセイ。 今回はアフリカ、タンザニア編です。 タンザン鉄道へ乗車タンザン鉄道とは、タンザニアの首都ダルエスサラームからザンビアの都市カリムポシを繋ぐ鉄道。 中東で出会った日本人のSちゃんと一緒だ。 Sちゃんは偏食がちで生ものがだめだったり、衛生的にも無理な場所がある。 一方、私は珍しいものがあれば食べてみたいと思うし、少々汚くても寝られる場所があるなら大丈夫だ。 その価値観の違いはあるが、Sちゃんとは不思議とウマ