祖母の家に出る「ひとまろさん」

画像1 私が5才の夏、田舎の祖母の家に預けられたときのお話。 畳の部屋で1人遊んでいたところ、突然、部屋の一角がポワッと明るくなり、昔の着物を着た男性が光の中に出現したのです☆ 私がおもちゃを隅に寄せると、その男性は軽く一礼して部屋を横切り、壁の中にスーッと消えて行きました。 すぐに祖母に告げると「ああ、ひとまろさんね」と笑う。 「昔この家は牛を沢山飼っていて《牛家》と呼ばれたの。大きい家だったから身分の高い人を泊めたのよ」と百人一首の箱の中から1枚の札を取出した。柿本人麻呂だった。 #白村江の戦い #奈良時代

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