見出し画像

流しの珈琲屋を始めます#1

日本の皆様、世界の皆様こんにちは

そして今日も笑顔でありがとう。

やまんです。


珈琲に覚醒めた1杯はあって、

それはそれは衝撃的でした。

小さい頃はマックスコーヒーか、

紙パックのコーヒー牛乳。

コーヒーと名はついてるけどコーヒーらしいコーヒーは飲んだ事なんかなかった。

高校から専門学生の頃に大人になりたくてタバコを燻らせるようになって

社会人になってタバコと缶コーヒーっていうセットになった

でも缶コーヒーはタバコの後味をごまかし流し込むようなイメージで

コーヒーじゃなくても良かったんだよなぁ(ココアにはまった時も)

だからコーヒーに対して感動なんてまったくなかったし、わざわざ珈琲専門のお店に行くなんてのもなかった


そんなある時

うちの奥さんの友達の結婚式で、終わりの挨拶の時に家族と新郎新婦がいて、みんな一列になって挨拶して帰る時に(この光景もなくなるんかなぁ)いただいた小袋にコーヒーのドリップが入っていて

うちの人はコーヒー苦くて飲めんーって人だったから代わりにもらったんだ

んで、そのドリップを貰って仕事に行った時にあの感動がおきたんです。

簡易ドリップってみんな想像するのはカップの上にセットしてお湯を注ぐやつ。

そのいただいたドリップは三角山の不織布に入った、いわゆるハーブティーによくある浸すタイプのドリップ。

ある日の仕事中に、少し時間があいたから、あ!あれ淹れてみようかなって

今まで見たことなくて、えーどーなんだろーっと思いながらカップにお湯を入れて浸してみた。

じーっと…

「やまーん、ちょっとこっち手伝ってー」という先輩からの声がかかり、慌てて仕事に戻ることに。

もーその時の仕事が鬼忙しくて、コーヒーの残り香が眉間あたりをユラユラさせて、あ~~~飲めんかったー(泣)と心にうっすら思いつつ仕事に戻り。

それから夕方の18時頃かな、6時間くらいたってからやっとあのコーヒーに気がついて一口…。

ん?

冷たいのに…甘い

ウマッ 美味い!

これはびっくりだった、冷めたコーヒーが美味しいなんて微塵も想像つかなかったから。

美味しい珈琲はあったかくても、さめても美味しいんだって事がわかって、そして、今まで飲んでた「コーヒー」って名前のつく飲み物はなんだったのか…。

しかも簡易ドリップで淹れたコーヒーでこれなんだから、ちゃんと淹れて貰ったコーヒーってどんなんなのって、そっからコーヒー愛に火が付きました。


皆様はそんな飲み物や食べ物の出会いってありますか?

これは単に美味しいとか美味しくないとかって話しでは終わらなくて、そもそも自分は今まで何を見てたんだと、

目の前に広がる様々な情報や体験は、本質と、本当と、本物に結びついているのか?

捻じ曲げられた、偽物を見てたんじゃないかって衝撃をうけたんです。

もちろん、缶コーヒーにも簡易ドリップにも目的はあるんだろうけど

それなら「コーヒー」って枠でひとまとめにしないでちゃんと区分けしたらいいのに。ビールみたいに。

コーヒー豆をどんな人がどんな風に作って、1杯のコーヒーを淹れるために、どんなプロセスを経て目の前に出されるのか。

ちゃんとそこを理解した上で飲むのとでは、雲泥の差があるなと。

そんな価値観や物事の捉え方を180度変えてくれる出会いがあるはずです。


こんな思い出をめぐらせながら、今日も焙煎に向かっている私でした。

今日も善き1日を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?