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遊戯王デッキ紹介『オン・インドラ・ユガ・ソワカ』

初夏というには余りにも暑い季節がやってきました、らんどるです。
熱耐性×の私が生きるにはちょっと厳しくなりつつあります。
この時期は特に手汗のせいでデッキのガースリがどちゃくそにくっ付いてしまうのがネックになりつつあります。
そろそろ遊戯王をする用に薄手で通気性の良い手袋をつける選択肢が出来そうです。

こう眼鏡を添える日も近いかもしれない


デッキレシピ

『輪廻竜サンサーラ』を使ってアドバンテージを稼ぐ『ドラゴン族』×『帝王』のデッキです。

事の発端

正直な話をしますと実は私はデッキを組むのが苦手なタイプの人間です。

より正確に言うと種族単位のデッキを組むのが苦手な部分があります。
特にドラゴン族や魔法使い族、戦士族や岩石族は横の繋がりが非常に極太な種族だと考えてます。
単純に繋がりを意識し過ぎる傾向があり、それに強く引っ張られてしまう懸念が渦巻きます。

しかし苦手意識を持ち続けるのも宜しくないので、何気無しにTwitterくんで『オススメのドラゴン族』について聞きました。

ありがとうまんきちさん
日版がやたら高い奴

と言うわけで『輪廻竜サンサーラ』を使ってみようと考えました。
『サンサーラ』はドラゴン族をアドバンス召喚する際に2体分のコストになる効果と、墓地からレベル5以上のドラゴン族をサルベージした後にアドバンス召喚をする二つの効果を持ち合わせています。

ここで注目したのは②の効果で、『効果でアドバンス召喚を行える点』です。

『帝王の開岩』はモンスターのアドバンス召喚に成功した時に、アドバンス召喚したモンスターとはカード名が異なる『帝ステータス』か『帝王ステータス』のモンスターをサーチできます。

特に『帝王ステータス』モンスターは共通効果で『アドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚』を行える為、『サンサーラ』の効果でアドバンス召喚したモンスターをリリースする事が出来れば少ないリソースでアドバンテージを稼げるのでは?という考えに至りました。

取り敢えずデッキの方向性が見えたので、この方針で行くことにしました。

これはさらに出しやすくなったホウシン

『サンサーラ』で回収するドラゴン族

さてここで問題になるのが『サンサーラ』で回収した後にアドバンス召喚をするドラゴン族を何にするかです。
まず前提条件として回収するドラゴン族はアドバンス召喚をする関係上、『レベル5or6』に固定されてきます。

案外少ないな?

その中で『サンサーラ』と噛み合いが良いもの、となるとさらに絞られてきます。
さらにその上で手札で腐るのが一番よろしくない為、手札からの出し易さも欲しいですよね。

さあどうしようかと考えた際に、己の内にあるドラゴン族のイデアが囁くんですよ。

『ダークフレア・ドラゴン』にしとけって。
ストラクチャーデッキ『ドラゴニック・レギオン』で登場したこのモンスターは、カオス特有の特殊召喚効果と、コストでドラゴン族を手札・デッキからそれぞれ墓地に送る事で墓地のカードを除外できる効果を持ち合わせています。

『サンサーラ』で回収した『ダークフレア』をアドバンス召喚する事で、『開岩』が反応して『帝ステータス』をサーチする事ができます。

そして『帝王ステータス』の中には『アームド・ドラゴン・サンダーLV7』が存在しており、『開岩』でこのカードをサーチする事で、即座に『ダークフレア』の効果を起動する事が出来ます。
さらに『アムドサンダー』シリーズは共通効果で『ドラゴン族の効果を発動するために墓地へ送られた場合』に発動する効果を持ち合わせている為、無駄がありません。

なので『ダークフレア』を出力する方向性で舵を切る事にしました。

『ダークフレア・ドラゴン』の出力方法

さてここで問題になって来るのは『ダークフレア』そのものの出力方法になります。
『ダークフレア』自体は守備が無駄に真炎の爆発分くらい余分にある為、『開岩』自体でサーチはできません。
しかし彼も『ドラゴン族』故に、幅広いサポートを手厚く受けられます。
こう言う時は素直に行くのが大事だってばっちゃが言ってました。
素直に行く事がモテる男の秘訣でもあると言ってた気はしなくはないです。

実は再録は1回のみ

『聖刻龍王-アトゥムス』はX素材を取り除く事で、ドラゴン族をリクルートできる事ができます。
普段なら『レダメ』を出すところであろう箇所を『ダークフレア』に差し替える事にしました。

『アトゥムス』から出す利点は、やはり効果が使える状態で出力される事。
手札に『ドラゴン族』を抱えていれば『サンサーラ』での再出力を含めると、4体の『ドラゴン族』を墓地へ送りながら墓地のカード2枚を除外する事が出来ます。

『アトゥムス』の出力方法

では肝心の『アトゥムス』の出力方法をどうするかに視点を合わせていきます。
『アトゥムス』は『レベル6ドラゴン族×2』という『聖刻で出してよね』な感覚で出す事が出来ます。
テーマ内では『トフェニドラゴン』→『シユウドラゴン』を経由して出すのが基本的な形かと思いますが、そこは現代遊戯王。
令和の世を経てさらに強くなった『ドラゴン族』の繋がりを見せてくれます。

昔ファランクスよりはマシだったけど高かったよね

『ドラグニティナイト-ガジャルグ』を『ドラグニティアームズ-ミスティル』の効果で装備状態にして、『ドラグニティ・グロー』の墓地効果で『ガジャルグ』を再出力する事で『アトゥムス』にまで辿り着きます。
この際に2回目の『ガジャルグ』の効果で『サンサーラ』を落としておけばそのまま『サンサーラ』の効果発動まで行けます。

とりあえず入れておけば仕事してくれる

また『サンサーラ』の回収先として『ミスティル』を選択する事により、『ドラグニティ-ファランクス』と『アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン』を経由する事によって『深淵の神獣ディス・パテル』を出力して相手に圧を掛けられます。
このカード自体でも『サンサーラ』の回収や巻き戻しが狙えるのがポイント高しです。

『ガジャルグ』自体の出力は『ドラグニティ』の動きをすれば自ずと出て来るのでここでは割愛します。
展開方法が知りたい方はドラグニティの回し方を調べるか私と対戦して下さい。

卍挑戦者求ム

『サンサーラ』を使い回す方法

このデッキは『サンサーラ』を何度も擦り倒すデッキになる為、使い回しが出来る手段が欲しいと考えました。

強い事しか書いてない
やっぱお前オーバースペックなカードだよ

そこで『深淵の獣ルベリオン』で『復烙印』を設置する事でデッキ内で循環できるようにしました。

『サンサーラ』を除外する事で『ダークフレア』を回収してアドバンス召喚、『復烙印』が反応して『サンサーラ』をデッキの一番下に戻しながらドロー、『ダークフレア』のコストでデッキに戻った『サンサーラ』を落として…と循環するようになりました。

しかし『復烙印』だけだと『復烙印』自体を除去されてしまっては元も子もありません。

なので『終焉龍 カオス・エンペラー』のP効果でも回収を狙う事にしました。
1000のライフコストを支払う事により、除外されたドラゴン族を回収することもできます。
いざとなったらEXデッキに居る『カオス・エンペラー』の効果で相手の盤面整理を狙えたりといぶし銀的な活躍をしてくれます。

また、『ダークフレア』の手札コスト用のドラゴンに『ヴァレルロード・R・ドラゴン』を搭載する事によって、手札1枚をドラゴン族に変換する事ができます。
『ライオット』自体はフィールドのカードも破壊できる為、必要無くなった『開岩』を割る事でEX縛りを解除する役割も担ってくれます。

シンプル図解

『帝王の開岩』について

ではこのデッキのもう一つの軸である『帝王の開岩』について触れていきます。

『開岩』自体は『帝王』魔法・罠の為『帝王の深怨』や『汎神の帝王』などでアクセスは利きやすいカードではあります。
しかしこのカード達自体に即座にアクセスする方法がこのデッキに存在するのか?と言われたら答えはNoです。

あくまで『開岩』は『サンサーラ』のアドバンテージ量を底上げするカードであり、極端な話『帝王』ステータスのモンスターさえ引き込めれば『開岩』は無くても良い存在でもあります。
なので『開岩』自体はデュエル中の流れで引き込めたらラッキーなカードとして考えてます。

しかし一方で『引ければ強い』なんて言ってしまうと、『後攻で捲り札使えば良いじゃん系厄介おじさん』みたいに成りかねないで、かなり現実的に考える事にしました。

メインデッキが40枚、初手5枚で『開岩』単品を引き込める確率は12.5%らしいです。
そこにサーチカードである『深怨』を足すと約30%まで引き上がります。
そして『ダークフレア』の効果を2回使うと合計4体のドラゴン族がデッキ内から落ちていく為、デッキ枚数は23枚くらいに減り、最終的に43%近くまで上がるらしいです。

勿論これは計算機を使った上での超絶ざっくり計算になりますが、4割弱まで確率を上げる事ができる為、中〜後半以降に『開岩』を引き込める確率はかなり高くなっていると考えたため、デュエル中に拾うという選択肢はあり寄りのアリーヴェ・デルチです。

また、擬似的に『開岩』をアクセスする手段として『天帝アイテール』を採用しています。
アドバンス召喚成功時に『汎神』を含む『帝王』魔法・罠を落とす事で『開岩』に繋がりやすくします。

アイテールのズッ友

そして『アイテール』の出力先として『光帝クライス』をする事で盤面除去とドロー加速を同時にこなします。
相手のカードを破壊すると相手にドローを許してしまいますが、そこはパワーで乗り切りましょう。

ずーっと『せつげつりゅう』って呼んでた

またアイテールの出力先の選択肢として『眩月龍セレグレア』を搭載する事で、相手モンスターのコントロールをパクる事も出来ます。
手札に戻った『セレグレア』は再度アドバンス召喚をするなり、『深怨』で見せるコストに充てたり、『ダークフレア』のコストになったりと無駄が無いです。

勝ち筋

普段はノリと流れによって勝ち方を決める節がある為、ある意味『これで勝つ!』という明確なイメージは存在しません。
たまに『このカードで勝つ!』と明確に決めた上でのデッキ構築を進める場合もありますが、逆にそこ一本で仕上げる為、柔軟性が無いとも言えます。

ですがこのデッキは明確な『これで勝ちたい!』と思えるカード、所謂フィニッシュブローが存在します。
勿論それを出せれば確実に勝つ訳では無いのですが、出せて勝てたらテンション上がりますよね。

①『アームド・ネオス』

『アームド・ネオス』は『E・HEROネオス』+『アームド・ドラゴン』モンスターで出力する事が出来ます。
墓地のドラゴン族のレベルを参照した範囲除去と、戦闘でモンスターを破壊した際に好きな『E・HERO融合モンスター』に変身できる能力の付与と相反した能力を持っています。

せっかく『アームド・ドラゴン』シリーズを搭載してるのなら狙ってみるのも一興ですよね。

このデッキでは手札から特殊召喚可能な『パイル・アームド・ドラゴン』と『ネオス』の代用が可能な『ドロドロゴン』で出力します。
『ドロドロゴン』自体は『ドラグニティ』の往年ムーブ、『ドラグニティ-ドゥクス』+『ファランクス』で出力します。

『アームド・ネオス』の出力先は『E・HERO ネビュラ・ネオス』をチョイスしました。
さらなるドロー加速+効果無効+裏側除外と派手派手な効果を狙っていきます。

②『F・G・D』

やはりいつの時代になっても『F・G・D』はドラゴン族のエースですよね。

やはり『F・G・D』を出すとなったらシンプル且つ原点でもある『龍の鏡』で出すのが一番手取り早いです。

このカード自体は古のカード故に『融合』名称も『フュージョン』名称も無い為、サーチ不可能のカードとなっています。
しかしこのデッキは元の枚数を抑えている+デッキを高速回転させる事が出来る為、相対的に引き込み易くなっています。

終盤以降になるとデッキ枚数が1桁になっている事がザラな為、トップドローで引き込めた時は脳汁爆発カードになります。

ピックアップカード

ここでこのデッキのいぶし銀なカード達をピックアップしていこうと思います。
え?『いつもと形式が違う』って?
らんどるさんも色々勉強したい年頃なんですよ。

『ヘルカイトプテラ』

『アニメーションクロニクル2023』で登場したこのカードは、起動効果で『融合』をサーチする効果と、除外された際に帰還しながら『融合』をサルベージする効果を持ち合わせています。

このカード+恐竜族かドラゴン族を手札に抱えていれば後述する『ヘルホーンドザウルス』を出力する事ができます。

また、『嵐征竜-テンペスト』の特殊召喚効果に『ヘルカイトプテラ』を巻き込む事で盤面に『テンペスト』と『ヘルカイトプテラ』を出力しながら、手札に『融合』を構えられます。

後は手札のモンスターと組み合わせて『ガーディアン・キマイラ』を出して盤面突破することも出来ます。
『融合』が墓地にあるのでちゃんと対象耐性を持った状態で出力する事が出来るのが偉いですね。

『ヘルホーンドザウルス』

前述した『ヘルカイトプテラ』と恐竜族かドラゴン族と融合する事で出力する事ができます。

このカード自体が4枚目以降の『ドラグニティ・レムス』となる為、初動の1枚として運用もできます。
また、起動効果で恐竜族やドラゴン族を召喚できる為、手札に来てしまった『ダークフレア』や『セレグレア』を即座に出力することも出来ます。
この時に『開岩』があると更に追加で『帝王』ステータスをサーチすることも出来ます。

このカードを除外して『ディス・パテル』で帰還する事で直接攻撃が可能になる為、ダメージレースの加速が可能となります。

『冥帝エレボス』

基本的にアドバンス召喚した際の効果は使わずに、墓地効果をメインに使います。
手札から『帝王』魔法・罠をコストにして『帝』ステータスのモンスターのサルベージが出来ます。
往復で使う事によって手札に『アムドサンダーLV7』と『パイルアームド』のセットを揃える事が出来ます。

前述した通りこのデッキは回転速度を高めている為、終盤になるとデッキ枚数が5枚以下になるのも日常茶飯事です。
そんな時に『真源の帝王』で墓地に存在する『帝王』魔法・罠を戻す事で高確率で戻した『帝王』魔法・罠を回収できる為、後半は墓地に落ちた『帝』ステータスを拾いながらアドバンス召喚して戦うことも出来ます。

その他採用カード

メインデッキ

『アームド・ドラゴン・サンダーLV3』
『ダークフレア』の効果発動の為に墓地に送ると1ドロー出来ます。
二巡目以降の『マグナムート』で回収対象にするとさらに美味しい。

『ドラグニティアームズ-グラム』
でっけぇドラゴン族。
墓地に落ちていれば毎ターン『とりあえずこいつで妨害踏む』選択肢が生まれるので入れ得なモンスター。

『怨邪帝ガイウス』
アドバンス召喚した『ダークフレア』をリリースして出せば2面除去が可能になります。
『エレボス』で回収すれば毎ターン2面除去も夢では無い。

『帝王の烈旋』
『汎神』の選択肢で見せる札の1枚。
『烈旋』と一緒に見せると相手が『開岩』を選ぶ確率が高くなります。

『連撃の帝王』
『汎神』の選択肢で見せる札の1枚。
いざとなったら相手ターンの妨害札にもなります。

EXデッキ

『PSYフレームロード・Ω』
『ミスティル』+『ファランクス』で出す選択肢として採用。
『サンサーラ』を墓地に落としたりリソースの回収をしたりとやはり入れておくと便利なカード。

『天球の聖刻印』
ドラゴン族を使うなら入れて置きたいカード。
1枚目は初動の最終着地地点として、2枚目は『サンサーラ』でリリースする用に搭載。

デッキ名由来

デッキ名は『オン・インドラ・ユガ・ソワカ』といつにも増して長い名前を付けました。

『オン』は真言において帰命を表し、『ソワカ』は成就を願う聖語を表します。
『天帝』は『帝釈天』、つまりは『インドラ』を指し示し、『ユガ』はインド哲学における4つの時代を指し示します。

つまるところ『サンサーラ』による継続的なアドバンテージの確保する動きが円を描くように動ける様にと祝福と呪禁を込めたデッキになります。

この人宗教色強くない?と思ったそこのあなた。
訂正させて頂くと私は仏教用語とか考え方が好きなだけで特定の宗派には所属していません。
あくまで『それもまた考えの一つ』と認識するのが好きなだけです。

後個人的に宗教はなんかヤバそうな宗教団体に拐かされた時期が一瞬だけあったので個人的に苦手意識もありますが、それは語られるべき物語では無いので割愛します。

後書き

今回中々触らずにいた『ドラゴン族』でデッキを組んで思ったのが、異次元のバリューと種族間の繋がりの極太さに驚きを隠せませんでした。

『ドラゴン族』が年々バリューが上がる印象があり、それこそ去年登場した『深淵の獣ビースデット』でドラゴン族は一段階どころか二段階くらい魂のステージを上げたのでは無いかと思います。

インフレの高速化と共に危惧されるのは多様性を失われてしまう事。
と言うより自分自身で動きを狭めてしまうのでは…?と不安になります。

今回はそこ辺りが上手い感じに纏まったんじゃないかな、と思います。
自分で自分を褒めて自己肯定感を上げていきましょう。

と言うわけで今回はここまで。

またいつか会いましょう、BYE👋

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