遊戯王デッキ紹介『トリアゾラム』
本来過ごしやすい季節である五月なのにカンカン照りな日々とスコールに打たれる日々を繰り返す大地からこんにちは、らんどるです。
暑さに滅入り、寒さに滅入り、気圧変化で滅入る三連続メイルゥな日々を過ごします。
そんな日々が続くせいか、最近はフローリングの床で冷たくなってるらんどるさんをよく見かけます。
皆様は風邪を引かないように気を付けてください。
デッキレシピ
『ネムレリア』に『インフェルニティ・リローダー』を組み込んだビートバーンデッキです。
事の発端
『ネムレリア』を使ってみたい!!!!!!
『ネムレリア』というテーマは『レベル10・獣族』である『夢守り』達と、夢の主である『夢見るネムレリア』で構成されたテーマで、エクストラデッキを裏側除外することによってその強さを発揮するテーマです。
特に『夢見るネムレリア』のみがEXデッキに表側表示で存在する場合に特殊召喚が可能で、特殊召喚に成功した場合に対象を取らない裏側除外するという強力な除外効果を持っています。
が、今回はその効果は一切使いません。
というのも、今回『ネムレリア』を使うにあたって注目したのはどちらかと言えば獣側の『ネムレリア』に着目しました。
『ネムレリアの夢守り-オレイエ』と『ネムレリアの夢守り-クエット』はそれぞれEXデッキに表側表示のPモンスターが居ればチェーンブロックを組まずに特殊召喚ができます。
特に『オレイエ』は条件付きとは言え、手軽に出せるパンプ持ちと考えればかなり破格の性能を持ってます。
さらにここで注目したのは『チェーンブロックを組まずに特殊召喚できる点』です。
極端な話、『夢見るネムレリア』がEXデッキに表側で居るだけで出せる為、トップドローで引き込むカードとしてはかなり好条件です。
ここにプラスして何かしらの付加価値をつけたいなと考えました。
そこで今回はドローした『ネムレリア』達に付加価値を与える為、『インフェルニティ・リローダー』を採用しました。
『リローダー』は手札が0枚の状態(以降ハンドレス)の時に、1ドローし、それがモンスターならそのモンスターのレベル×200ポイントのバーンを与えられます。
この効果で『オレイエ』や『クエット』を引けば2000のバーンダメージが発生し、さらに緩い条件で特殊召喚可能な為、メインフェイズ1に起動できればさらなる追撃が可能となります。
『このコンボを狙いたい』からこのデッキはスタートしました。
実際にやってみたら
しかし実際に回してみてわかった事ですが、このコンボをメインフェイズ1に熟すのは大分無茶が過ぎることが分かりました。
何せ必要な過程が
①『夢見るネムレリア』をEXデッキに置く
②『オレイエ』or『クエット』をトップに仕込む
③『リローダー』を出した上でハンドレスにする。
とまあ大変。
しかもそれをやって出来る旨味が2000バーンだけなのも味気ないです。
それをやるくらいなら『オレイエ』+『クエット』で殴った後に『超弩級砲塔列車グスタフ・マックス』でバーンで焼いた方が断然楽です。
しかしやりたいコンボは通したいのがデッキビルダー、どうにかしようと考えた時に私が出した結論は。
『メインフェイズ1に出来ないならメインフェイズ2にやれば良いじゃない』と。
実にシンプルな解答へと昇華しました。
これは哲学者アリストテレスですら首を縦に振り、数学者ピタゴラスですら2秒で辿り着く結論です。
遊戯王というゲームはかつてレオナルド・ダ・ヴィンチがプレイしていたボードゲーム『ユギノゥ』から着想を得られた事は皆様もご存知でしょう。
(閑話休題)
『メインフェイズ2』にこのコンボをすると決めたのならば『メインフェイズ2』にしか出来ない旨味を抽出する事にしました。
『パケットリンク』はメインフェイズ2限定ですが、リンクマーカーの先にレベル2以下のモンスターを展開できます。
これで『リローダー』を含めたモンスターを展開すれば良いじゃないかと考えました。
そこで『パケットリンク』で出すモンスター達として『サイバー・ヴァリー』と『ゾンビキャリア』を採用しました。
この2枚はそれぞれ手札・墓地からカードを仕込む事が出来る為、コンボの成功率を大幅に上げてくれます。
そこにコンボの殺傷力を高める『世海龍ジーランティス』を絡めるとさらなるコンボへと繋がります。
4000バーンを与えた上で場にモンスターを並べられる為、状況によってはこれだけで相手を追い詰められます。
しかし『パケットリンク』に頼るとは言え、その状況に持ち込むのも中々困難ではあります。
なので基本的には『ネムレリア』の動きと『リンク召喚』の動きに重きを置いてプレイしていく形になります。
コンボの下準備
まず前提条件として『パケットリンク』に関してはサーチはしません。
『パケットリンク』に寄せ過ぎると構築にノイズが発生する可能性があるのと、1回打てれば問題ない為、基本的には素引きor『トラップトリック』によるセット、あるいは素引きした『天獄の王』でセットします。
どちらかというと『パケットリンク』を『どのタイミングで引いても』問題なく使えるようにする方向性を意識しました。
その為『パケットリンク』を発動する為の『リンクモンスター』が重要になります。
今回必要になるのは『自己蘇生可能』でリンクマーカーが『真横に付いてる』リンクモンスターです。
そんなご都合主義なモンスター、居るわけ…
案外探せばあるものですね。
『シャドール・ネフィリム(以降Lネフィリム)』は『リバースモンスター2体』で出せるリンクモンスターで、手札orフィールドの『シャドール』カードを墓地に送れば自己蘇生が可能になります。
『パケットリンク』を打つ前に自己蘇生すればリンクマーカーを用意しつつ『ジーランティス』に変身する為の『リンクモンスター』を用意できます。
では肝心の『Lネフィリム』の出力方法をどうするか?
そこは現代最強の展開力を得た『クローラー』というテーマ群から『クローラー・ソゥマ』を使う事で解決します。
『ソゥマ』で『クローラー・デンドライト』と『クローラー・レセプター』達を出力するだけで即座に『Lネフィリム』を出力できます。
ではこの『ソゥマ』をどうサーチするか?
『アカシック・マジシャン』をリンク召喚した際に発動する強制効果にチェーンする形で墓地に存在する『星遺物の交心』の②効果を使う事により、リンク先に『ソゥマ』が裏側守備表示で特殊召喚され、その後『アカシック』の効果が解決し『ソゥマ』は手札に帰還します。
ほんとこれ考えた人天才だよね。
ではこの『アカシック』+『交心』をどう揃えるのか?
ここは『ワルキューレ』達によって到達させます。
『ワルキューレ・フュンフト』は自分フィールドに他の『ワルキューレ』が存在している場合、デッキから好きな魔法・罠を落とす事が出来る為、この効果で『交心』を墓地に落とせます。
そして『セクスト』はレベル2以下の光属性・天使族の為、『宣告者の神巫』を『トリアス・ヒエラルキア』でリリースする事で、上記の『アカシック』+『交心』を揃えた上で、『ヒエラルキア』を裏守備にしつつ『ソゥマ』をフィールドに出力することが可能になります。
この流れも考えた人マジで天才ですね。
また『神巫』から落とせる枠として『イーバ』を採用しています。
このカードがあらゆる領域から墓地へ送られた場合、自身以外の光属性・天使族を除外することで除外した数までレベル2以下の光属性・天使族をサーチする事ができます。
『夢見るネムレリア』自体がレベル1の光属性・天使族なのでサーチが効くのが素晴らしいですね。
以上のことから、基本的には『神巫』にアクセスできる札を多めに取ろうと考えました。
『バトル・スタン・ソニック』は相手モンスターの攻撃宣言時にその攻撃を無効にし、さらに手札・デッキから『TG』モンスターもしくはレベル4以下のチューナーを出力できます。
相手の攻撃を止めつつこちらの展開に繋げられるのでかなり良い札ですね。
既に『ヒエラルキア』が手札・墓地にある状態なら『旧神ヌトス』を落としてあげることで除去に繋げられます。
また、もう一つの選択肢として最近発売された『デュエリスト・ネクサス』で登場した『リトル・オポジション』でも『神巫』にアクセスできます。
このカードは相手にも展開を許してしまいますが、代わりに同じ縦列の使用してないメインモンスターゾーンにレベル2以下のモンスターを特殊召喚できます。
この特殊召喚は自分→相手と別々に処理する為、先にこちらが『メルフィー・キャシィ』を場に出してあげると、そのまま『オレイエ』や『クエット』のサーチに繋がることも出来ます。
また、上記2枚のカードは『シャドール・ファルコン』にタッチできるカードとしても非常に重要で、『Lシャドール』を実質無償蘇生させる役割として活躍します。
直接デッキ内に眠る『リローダー』を引き摺り出す事ができるのもポイントが高いです。
私はこのカードを『メインフェイズ1に発動できるパケットリンク』と捉えています。
もう一つの隠し味
このデッキを作るに当たり、『もう少し欲張っちゃうか…❤️』と思って入れた存在が使います。
思えばこいつが使いたかったからこのデッキを組んだ可能性もあります。
『ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』は闇属性・ドラゴン族と獣族を融合素材に特殊召喚できるモンスターで、相手モンスターを戦闘破壊した場合、融合素材とした獣族の元々の攻撃力分のバーンダメージを与える効果を持っています。
この獣族を『オレイエ』や『クエット』にするだけで2000以上のバーンを期待する事ができます。
では肝心の『闇属性・ドラゴン族』をどう用意するか?
このデッキでは『チョバムアーマー・ドラゴン』にその役割を一任しています。
『オポジション』や『パケットリンク』によるリクルートが可能な点と、自身の効果で出力した場合、比較的場持ちが良い点から採用されました。
最初期は『スプライト・エルフ』が禁止になってリストラされた『クロスローズ・ドラゴン』を使っていましたが、わざわざ場のモンスターを割いてまでやる必要は無いなと感じた為このデッキでもリストラされました。
これが現代遊戯王の闇です。
元より遊戯王は闇のゲームなので誤差ですね。
基本的な取り回し
罠型デッキの宿命の一つ、『罠カードはセットしたターンには発動できない』という当たり前を理解した上でこのデッキは如何に『自分の土俵に相手を引き摺り込むか?』を重要視します。
超人気漫画である『呪術廻戦』でも領域展開をする事により、相手に自分の得意を押し付ける事の優位性を説いています。
なので基本的に相手にその誓約を無理やり押し付け、自分は悠々自適にコンボへ繋がる動きをしていく事が大事になります。
やはりここは『Lシャドール』の兼ね合いを考え、『影依の偽典』から出力できる『エルシャドール・ミドラーシュ』を出してあげる事で相手の行動を制限させます。
『ミドラーシュ』自体は『Lネフィリム』の存在のおかげでいつでも解除できるのが強みですね。
それ以外にも『影光の聖選士』による『エルシャドール・アプカローネ』も雑に強いので好きです。
確実に壁にはなりますし、ついでにフィールドの表側表示のカード効果を永続的に無効にできるのは雑に強いです。
『アプカローネ』の無効効果を既に使用済みでレベルが下がっている『ソゥマ』に当てるとレベルが戻る為、そのまま『永遠の淑女 ベアトリーチェ』に繋がるのも良いですね。
『ベアト』で適宜『シャドール』達や『ゾンキャリ』、『イーバ』を落としてあげる事でコンボの下準備や妨害に繋がります。
また、『デュエリスト・ネクサス』で登場した『ネムレリア・ルーヴ』は『ネムレリア』モンスターかレベル10・獣族をデッキからリクルートする事ができ、この効果で『夢現の寝姫-ネムレリア・レアリゼ』を出す事で、対象を取らずにモンスターを裏側守備表示にする事も出来ます。
『ルーヴ』で出したモンスターはエンドフェイズに手札に帰還しますが、『レアリゼ』は手札から特殊召喚する効果もある為、さらなる妨害や展開に繋げられます。
また、除去札として『バージェストマ・ディノミスクス』を採用しています。
効果で手札を捨てる関係上、手札にダブついた『シャドール』達の効果の発動は勿論、『リローダー』を使う関係上ハンドレスにする必要がある為、能動的に手札を減らせる手段が欲しかったのもあります。
また、『パケットリンク』を打つ為の『リンクモンスター』を作る役割としても活躍します。
『空牙団の懐剣 ドナ』は比較的縛りの緩いリンク2の中で、唯一真下と右下にリンクマーカーを持っています。
『Lネフィリム』と合わせると最大4体まで『パケットリンク』で展開ができます。
『バジェ罠』達は共通して種族が水族の為、他に適当なモンスターを立てるだけで『ドナ』に変身できます。
既に『ジーランティス』が出せる状態ならさらに除去に変換したりと無駄が無いです。
『鎖龍蛇-スカルデット』は4体素材で出すと手札交換が可能な為、積極的に狙いたいですね。
他にも手札に来てしまった『オレイエ』や『クエット』を『スカルデット』の効果で場に吐き出したりとデカいリンクモンスターなのにやる事は小回りが効く良い奴。
最序盤は『ネムレリア』の獣達や『シャドール』による展開・妨害でビートダウンしていきます。
『ネムレリア』も『シャドール』もデッキ内のカードを触りまくるテーマな為、デッキ内を圧縮して『パケットリンク』に触りにいきます。
最後は『パケットリンク』から『リローダー』含めたモンスター達を出力し、残りライフをバーンで削り取ります。
もしそれでライフを削りきれなかったとしても『ゾンキャリ』+『オレイエ』or『クエット』によって『超重天神マスラ-O』によってリソースの回復も狙えます。
残せば実質攻撃力4000による突撃、下手に魔法・罠を発動したらほぼ確定3枚ドローと圧を掛けられます。
その他採用枠
メインデッキ
『シャドール・ドラゴン』
『シャドール・ビースト』
『影霊の翼 ウェンディ』
基本的に『アプカローネ』に変身したり『Lネフィリム』に変換する為の『シャドール』達
除去・ドロー・リクルートと幅広く対応してます。
『ワルキューレ・シグルーン』
『セクスト』のケア役として採用。
『セクスト』のリクルート範囲はデッキのみの為、『フュンフト』が手札に来てしまった時に出すと手札の『フュンフト』を場に吐き出せます。
『リローダー』のバーン参照にしても使い勝手◎
『天獄の王』
『パケットリンク』へアクセスするカード+セットされたカードたちを守る札として採用。
複数枚採用するといざという時に『リローダー』の動きが出来なくなる+『御影志士』を立てるのが難しかった為、素引き運用のみです。
こいつも『リローダー』のバーン参照にしても良いし引いたら強いカードとして運用できます。
『寝姫の甘い夢』
『ネムレリアの寝姫楼』
『ネムレリア』へ触るカード達
『寝姫の甘い夢』は直接『夢見るネムレリア』をアクセス+墓地効果で『寝姫楼』を経由しなくても直接EXデッキで眠らせられます。
『寝姫楼』は初動に困ったらとりあえず『オレイエ』や『クエット』を立たせておけばある程度耐久試合に持ち込めます。
『トラップトリック』
最早説明いるか?レベルの万能カード
『タクティカル・マスターズ』でばら撒き再録してくれたの本当に有難かったです。
EXデッキ
『エルシャドール・ネフィリム(以降Fネフィリム)』
『エルシャドール・シェキナーガ』
『Lネフィリム』で出力する為に採用。
『Fネフィリム』は『ソゥマ』で『Lネフィリム』を出した後に『ヒエラルキア』達と融合すれば『影依の偽典』や『影光の聖選士』を落としつつ、さらに『Lネフィリム』に変換すればそのままサルベージできます。
『シェキナーガ』は『Lネフィリム』と『ソゥマ』で出せるレベル10モンスターの為、『ネムレリア』達で『グスタフ・マックス』まで行ってバーンダメージを飛ばせます。
『ギガンティック・スプライト』
主に展開で使った『アカシック』とレベル2のままの『ソゥマ』と合体して出します。
獣側の『ネムレリア』が足りなければ『キャシィ』を、そのターンに『神巫』を使っていなければ再度出力して『ヌトス』による除去や『イーバ』による『夢見るネムレリア』のサーチを行えます。
デッキ名由来
今回は睡眠導入剤の種類の一つである『ハルシオン』の別称である『トリアゾラム』と名を付けました。
この薬物を摂取した場合、副作用として眩暈やふらつき、極めて稀に夢遊病の症状を引き起こすそうです。
このデッキの場合は相手に服用させて、相手の行動を強制的に制限させるな〜って思います。
どんな薬も容量用法を間違えれば劇薬、毒薬へと進化してしまう為、皆様はお医者様の言う通りに従いましょう。
自己判断、ダメ、絶対。
後書き
最近アドリブ全振りなデッキとキッチリルート決めされたデッキを交互に作って回す事によって決闘者としての細胞を活性化させてるような気がします。
毎回アニメの遊戯王を見るたびに『そうならんやろ…』と『なっとるやろがい!』を繰り返し風邪を引きそうになって息絶えてる自分が居るため、今は生存本能を活性化させる為にデッキを作ってる節はあります。
問題はデッキを作り過ぎで回す時間と腕と脳が足りないので今度オフ会で会った人2人ほど勧誘して、その人の肉体を使ってアシュラマンになろうと思います。
覚悟の準備をしておいてください。
というわけで今回はここまで。
『ネムレリア』の可能性を模索し、納得のいくデッキが出来上がったかな?と自分で思います。
それでは皆様、See you again!!
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