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『デッキを作る』をサイクル化する
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どうも、デッキ作りの盆栽です。
いや、凡才です。
今回はある種の備忘録的な感じで記事を突発に書いています。
衝動で生きてると言われるのも已むなし。
そんな備忘録になります。
(閑話休題)
さて今回筆を取った理由ですが、ぶっちゃげ特にありません。
備忘録と銘打ったように、今までの記録を文章という形で残す事にしました。
具体的にはタイトルの通り、『デッキを作る』という行為そのものをサイクル化させる方法になります。
まあたいそうな事を書いていますが、実際は筆者がいつもどんな感じでデッキを組んでいるか。
そしてその行為を如何に常態化させていくかを幾つかのプロセスを持って書く事にしました。
勿論私はデッキ作りのプロとは呼べない、けれど初心者とも言えない微妙な立ち位置に居ます。
そんな私がほぼ毎日デッキビルドが出来ている原理をざっくり説明できたらな、と考えてます。
前置きもぼちぼちに、ヒアウィゴーしましょう。
①カードをランダムに選出する
デッキビルダーの朝はそこそこ早い。
基本的にぼんやりした頭を目覚めさせる為にブルアカを起動し、デイリーを軽く消化して行きます。
そして仕事の準備をしながら脳内でのデッキ組みが始まります。
基本的にここで過去の対戦や遊戯王系の動画で登場したカード、ストレージ内で見かけたカード、新弾情報で出ていたカードetc...あらゆるカードの中からランダムに1枚が脳内に浮かび上がります。
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直近で紹介した記事を参考例にするなら『サクリファイス・ランクアップ』を使ってみたいな…とうだつの上がらない脳みそによって選出されて行きます。
そして仕事場に行く道すがら、テンションが上がる曲を聴きそのカードの事を頭の片隅に置きながら向かいます。
②やりたいことの選出
朝礼を流してから仕事をしつつ、頭の片隅ではランダムに選出されたカードでヒタヒタになって行きます。
トイレ休憩やら何やらで手空きな時間を作り出し、その隙間時間でそのカードで出来ることを抽出して頭の中で軽くまとめて行きます。
『モンスターが+1される』『素材が無い状態で出力される』『出力先は何でも良い』『参照先も素材が2枚以上あれば問題ない』etc...
その中で可能性がある事をメモして行きます。
私はTwitterは基本的にメモ代わりに使っています。
口語調で残す事で脳にその情報をより強くこびり付かせます。
適宜情報を集めつつ仕事をして時間を潰して行きます。
③メインエンジンの設定
お昼休みになり、手早くご飯を食べながら新弾情報を漁ります。
そしてひと段落着いたらいよいよ基盤であるメインエンジンの設定をして行きます。
基本的にデッキビルダーであると同時にコンボデッカーでもあるので、やりたいこと(ギミック)を一連の動作として動かす方法を模索していく形になります。
前回の記事を例にして挙げると、『サクリファイス・ランクアップ』+αを用いて『ディザスター・レオ』まで繋げたいまでが一連化させたい動きになります。
ここでこの一連の動作を分解して、一つ一つの要素として抽出していきます。
具体的には下記の通りに分解していきます。
動きの分解その①
①素材が2個以上あるランク7Xモンスターを用意する
②『RUM』を手札に持ってくる
まずは大枠から分解して、やらなければいけない事を明確化していきます。
動きの分解その②
①素材が2個以上あるランク7Xモンスターを用意する→『ガイアドラグーン』や『ダーク・ナイト・ランサー』が居るからランク5、ランク6Xモンスターを用意すれば事足りる
②『RUM』を手札に持ってくる→メインテーマに『RUM』をサーチするギミックが必要かも…?
ある程度大枠の分解をしたら、さらにここから細かく刻んでいきます。
動きの分解その③
①『ガイアドラグーン』や『ダーク・ナイト・ランサー』が居るからランク5、ランク6Xモンスターを用意すれば事足りる→ランク6の『トレミスM7』は『セイクリッド』Xモンスターだからランク4の『カドケウス』を用意すれば簡単!
②メインテーマに『RUM』をサーチするギミックが必要かも…?→そう言えば最近出たカードの中に『RUM』をサーチする方法が居たな…?
この段階で機関部に『セイクリッド』達を採用しようと考え至りました。
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同時に『ブレイブ・ストリクス』の存在に活路を見出したので、どうにかこのモンスターを出す手段を考える事に。
ここで『RR』達に興味が湧きましたが、新規の『RR』達の闇属性縛りが厳しそうだったのでこのデッキのエンジンには向かないだろうなと判断しました。
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同時に『ヴァトライムス』の闇属性変更を使ってみたいとも昔から考えていた為、『ヴァトライムス』を場に出した状態でレベル4鳥獣族を並べる方法を模索する事にしました。
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色々探した結果、サーチ札も存在する『万華鏡-華麗なる分身-』を見出し、メインエンジンを『ハーピィ』で設定する事にしました。
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そして以上の内容からプロトタイプを構築し、思案という形でTwitterの海に放り投げてから仕事に戻る事にしました。
この段階では他のランク8も入っていて正しくプロトタイプと言えますね。
④デッキの思案をさらに明確化する
仕事を進めながらぼんやりデッキの事を考え、仕事を終えて帰る道でも考えて、家での作業を終えたら趣味の時間を使ってプロトタイプのレシピを見ながら現状足りてない部分の洗い出しをしていきます。
足りてない部分
①『パフューマー』か『サモプリ』+魔法でしか動けない→初動に繋がる動きが細いかもしれない
②やりたい事に極振りしすぎている→対応力が薄いかもしれない
実際に回していないので『かもしれない』で止まっていますが、良くも悪くも理想だけを詰めたのがプロトタイプ。
浪漫だけでは勝てないので、勝つための構築にシフトしていきます。
言ってしまえばここから自分の中の『合理性』と『浪漫性』の折衷をしていく作業に入ります。
このデッキの『合理性』
・連続ランクアップをしていく為には『トレミスM7』、ひいては『カドケウス』を安定して出す必要がある→ランク4特化にした方が取り回しはしやすいか
・対応力の薄さが目立つ→防御札や捲り札の選定が必要→デッキタイプ的に『プレアデス』が出し易いから永続魔法系が一番使い勝手が良さそう
このデッキの『浪漫性』
・どうせなら『ディザスター・レオ』を出して勝ちたい→ライフを『ディザスター・レオ』のバーン込みで2000以下まで削る手段が欲しい→そう言えば『三魔神』の『フォース・オブ・ガーディアン』がライフを半分に削れるな…?
・『サクリファイス・ランクアップ』で出せる枠が『デステニー・レオ』だけなのは勿体無い→でももう一回『ガイアドラグーン』を出す枠があるのか…?
この『合理性』と『浪漫性』を合致させる為にあーでもないこーでもないを繰り返していき、出来上がった次のタイプがこちら。
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『フォース・オブ・ガーディアン』をサーチするための『雷風魔神』の採用手札から出し易い『セイント・ファイアー・ギガ』の搭載、サーチ兼防御札として『ラビリンス・ウォール・シャドウ』を積載した形になりました。
ここからとりあえずパーツだけ買い集めてデッキとしての体裁を整えながら一人回しを通じてデッキの感覚を掴んでいきます。
大体ここまでで1〜2週間くらい掛けています。
後述しますがこの過程を同時進行しつつ並行処理していくのがらんどるのデッキ組みのサイクル化の秘密でもあります。
⑤回して駄目だった部分を削る
ある程度パーツを買い集め、簡単な一人回しでもOKかなと思ったらいざ実戦タイムです。
中々対面で決闘できないらんどるさんは専らリモートデュエルを仕掛けていきます。
いつも対戦ありがとねアオオビさんといふニキ。
このタイミングで『合理性』と『浪漫性』のそれぞれの問題点を見ながら調整をしていきます。
『合理性』部分の問題点
・『ゲート・ガーディアン』周りが思いの外事故る要因に→単体で動けて独立したギミックになるため、このデッキの他テーマと噛み合わせが悪い
・『万華鏡』+『ハーピィ』モンスターを引けないと動けない→『万華鏡』の依存度を減らしたい
・ランク7の選択肢に入れた『ダーク・ナイト・ランサー』がパワー的に引っ張られる→『エクシーズ』魔法・罠を入れたくなる→コンセプトから離れる気がするから外しておきたい
『浪漫性』部分の問題点
・変に『ギャラクシー』周りを使うとそいつで殴れば良い問題が発生→『サクリファイス・ランクアップ』で出すモンスターとしては不適切かもしれない
・そもそも『ガイア・ドラグーン』や『ダーク・ナイト・ランサー』を2回以上出すのが難しいかもしれない→無理にランク8を出そうとしなくても良い気がする
半分くらい『〜気がする』と書いてありますが、言語化が上手くいっていない部分は動きが破綻してる可能性があります。
少なからず私の場合、言語化が上手くいってない時は大体何かしら問題解決出来てない証拠なので早速リペアという形で手直ししていきます。
『合理性』の修正部分
・『万華鏡』の依存度を減らしたい→そもそもメインギミックの『ハーピィ』の総数を減らしても『ヒステリック・サイン』にさえアクセスすればある程度『ハーピィ』の動きに繋げられる
・『ゲート・ガーディアン』ギミックが要らない→変にランク7に逸れるくらいならランク4特化にした方が取り回しが効く
・テーマカードが多く占めており、相手の妨害を踏み抜く必要がある→ある程度単体で動ける札を増やして、空いた枠に捲り札を搭載する
上記の問題点を解決する際に『トイ』周りに目をつけて、『トイ』の力を借りた構築にしました。
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『トイ』の力を経て安定性は確かに向上しましたが、今度は『トイ』を割る手段が『ハーピィの狩場』ぐらいしか無くなり、ここで本格的に『ハーピィ』の採用枚数を絞り、『トイ』と『ヒステリック・サイン』の相性の良さから『白き森のルシア』をはじめとする『白き森』の一部を採用。
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そしてその道すがらで『サクリファイス・ランクアップ』で出せるモンスターとして『ハートアース』に目をつけ、最終的に現段階で公開されている構築に落ち着きました。
ここまでで大体2ヶ月ちょい経過しているので、恐らく一般的なデッキビルダーと制作速度自体は変わらないか少し遅いくらいになります。
まあ世のデッキビルダーがどの速度で組み上げているかは知りませんがね。
デッキビルドを常態化させる
ここまで読んでいて皆様お気づきでしょう。
筆者は特別なことを一切合切やっていません。
むしろデッキビルダーの方なら大体はやった事のある手順をこなしているだけです。
私はこの手順を何個か同時にやっているだけにすぎません。
仮にA,B,Cと3つのデッキ案があった場合
Aのデッキのプロトタイプを練る→Bのデッキのプロトタイプを練る→Aのデッキの細部を詰める→Cのデッキのプロトタイプを練るetc...と1日ごとに考えるデッキの内容を変えていきます。
デッキビルドを同時にやる、ただそれだけのシンプルな内容となります。
そのシンプルな答えを書くためだけにダラダラ書いていたのとかは言わないでください。
普通に泣きます。
らんどるとデッキの距離感
今回こんなよー分からん記事を書くきっかけは色んな人に『デッキ作るの早いですよね』と言われたからでもあります。
しかしそれ以外の理由として、自分と遊戯王の距離感を改めて測ってみる目論見もありました。
遊戯王を始めてはや20年以上、カジュアル・ガチの環境を行ったり他TCGを遊ばせて頂いたりした中で、最終的に骨を埋める場所としてカジュアルの場を選択しました。
しかし社会人みたいな生物になってから対面でやる機会が減り、リモートデュエル特化型になっても対戦する機会はまちまち。
地元に頻繁に会える友人も居なければ、対面で遊戯王をやる機会なんてますます無くなります。
じゃあ何で大量に遊戯王のデッキを組むのか。
ありふれた答えになってしまいますが、そんな状況でも遊戯王が大好きだからです。
勿論デッキを組むという行為そのものが好きでもありますが、やはり遊戯王というコンテンツが大好きだからずっと続けているんだなと思います。
自分の中の遊戯王というコンテンツに対してどこまで誠実で居られるか。
遊戯王というコンテンツを通して自分の中の生き方答えを探し出す…そんな誇大妄想を信じたいが為に今日もまたデッキを作るという行為で自分を見つめ直していくんだと思います。
割とデッキを作る際は求道者の精神状態に近いです。
そんな妄言を垂れ流したところで今日はここまで。
次回はオフ会の備忘録になります。
もしよろしければご覧になって下さい。
ではでは。
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