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00 プロローグ


2022年4月〜9月
自分の中にガブリエッラ(ガブちゃん)を
発見してから、なんとか本当の自分を生きようとする
ルウのセキララな159日間の記録

このお話は事実を元に描かれたフィクション
かもしれないし団体、個人名は架空のもの

かもしれない。。ww


登場人物

ムウ  52歳
    ルウと二人暮らし
    子が3人(ラン、ユウ、ノン)、
    孫が3人(エージ、リュージ、リリー)
    去年、愛犬を看取った
    *10歳より性別違和を抱える

ルウ  50歳
    ムウの親友でありパートナー
    (出逢って31年、共にいる)

スウ  78歳
    ムウの母

ガブリエッラ(ガブちゃん)
    いつからいるかわからないけど
    ムウの中に住んでいるオデキ(悪性腫瘍)



2021年10月3日に愛犬サンを看取ったムウ家
多臓器不全で手のつけられない状態で
初めて病院に行ってからたった10日で天に昇った
この世に生まれて11年と22日だった

家族みんなと最後をすごし、語り明かした夜
ムウたちが一瞬、眠りに落ちたことを見計らっての
本当に奇跡のような最期

その生き様と命の美しさに絆され
あたりまえにあったその日常が
あっという間に終わりを迎えたことに
ただ、呆然とした

思いのほか、ショックが大きくて
なかなか通常の生活に戻れなかったムウ

それまで、
見ていたはずなのに、見たいようにしか
見えていなかったものを見るようになる

”ねぇ、ムウ、このままで本当にいいの?”
”サンの命から受け取ったものはなんなの?”

自分の生き方を問い直す必要性を強く感じる

ごきげんだなんだって生きてきたはずなのに
ずっと隣りにいたサンの異変にすら気づけない
いや、気付きながら見て見ぬ振りをしてたムウ

ダメだ、このままではダメだ

そこで浮き上がってきたのは
ずっと胸の奥に重石をつけて沈めていた”性別違和”

ムウは男?女?それともそれ以外?

ずっとずっとわからなかった
ずっとずっと違和感はそこにあった

そろそろなんとかしなさい

サンはそう伝えてくれてる気がした

それからどう生きていこうかを本気で考えた
ルウや家族にどう伝えようかということも

それから半年の時が過ぎ、
2022年の4月××日、
誕生日の二人旅を計画し
そこでルウに伝えるつもりでいた

何度も何度もシュミレーション して
そのあとの人生のこともいっぱい考えて

だけど
どうしても言い出すことができないまま
旅は終わってしまった

そんなところから思いもよらない方向に
この物語は進んでいく。。。。

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