8月8日

小さな幸せ
数字が揃うこと
8月8日8時8分8秒とか

たまたま前に走ってる車のナンバーが
大切な人の誕生日だとか

空につがいで飛んでる鳥だとか
夜なのに明るすぎる月だとか

ナマケモノのぬいぐるみの後ろ姿とか
喧嘩なんかしたくないのに
ついつい言葉が過ぎたことを
互いに後悔してることとか

誰かが髪を切ったとか
綺麗な爪だねとか
あ、顔がなんか今日は違うねとか

そんな小さなことを
小さなことなんて思わずに
喜んだり、悲しんだり、怒ったり、笑ったり

そんな風に起こる景色を眺めていられたら
多分、命の先が短くなったとしたら
そんな、他愛もないことが
何よりも欲しいものになるんだと思う

意図とか、意思とか
どっちがいいとか悪いとか
不幸せの反対の幸せとか
醜さの反対の美しさとか
そんなことじゃなくて

何とも比べない、比べられない
それが欲しいとすら思わない思えないことで
心が動く瞬間の奇跡を
何よりも欲しがるんだと思うんだ

8月8日　今日という日が世界にとって
ほんの少しだけ素敵を感じられる日でありますように

＊写真はなんの変哲もないずっと昔からそこにあるフェンス
　ムウが小学生の頃、パパの帰りを1人で待ってた指定席
　ここに足をかけてずっとずっと駅から出てくるのを待った
　こんななんでもない風景が今もそこにあることに
　深く深く、感謝した。

今日はパパの日、ははの日、はははの日