見出し画像

ランブンの老害漫画講座~序章:制作の原点~

閲覧ありがとうございます。ボドゲ工房Rのランブンです。

今回は漫画制作における
「発案からネーム作成まで」
のプロセスを記事にしたいと思います。

私はプロの漫画家ではないので、ここで記す内容が絶対的な答えというわけではありません。けれども、私の行うプロセスは初めて制作活動する人にとっては分かりやすいと考えております。何故なら私の記事では「プロになったら考えなければならない事柄」が排除されており簡潔、また元々多くの制作者にアドアイスを出す立場であったので通常の制作者よりも制作の論理が確立しているからです。

「素人の制作プロセスなんて参考にならない」と思う方もたくさんいらっしゃるとは思いますが

・サークル活動レベルの制作を行いたい
・制作に興味を持ったけど参考書を買って勉強するにはまだ早い
・世の中の参考書を読んだけどイマイチしっくりこなかった

と考えている制作者の皆様に向けて有用な情報になると私は考えております。
また、元々自作ボドゲに関する情報を公開するアカウントなので

・ランブンのボドゲ制作の原点はどこにあるのか

と他の記事を読んで気になった人も読んでいただけると幸いです。
少しでも皆様の参考になるような記事になるよう頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

なお、このシリーズは元々Twitterで呟いていた内容を今一度精査し、新たに追記や校閲を行い記事に起こしています。また、この記事は「読切り漫画」かつ「ストーリー漫画」を制作する上での個人的なプロセスですのであらかじめご了承ください。

※『老害』とは:サークル活動から引退したのにも関わらず、後輩に対し過干渉を行いいらぬ世話や作品に対して批評を行う人物のこと
【簡単な経歴】
某大学で漫画研究会の部員として活動
(PN久田蘭紊:くだらんぶん)
編集という役職を経験。学部間で互いに批評を行う会(批評会、約100人規模)に出展する本の制作と、部員のネームに対してアドバイスを行う役職。
また、批評会にて新人賞1回、優秀賞2回、ストーリー賞1回を受賞。

長くなりましたが本編に入らせていただきます。

目次
★序章 制作の原点
一章 制作目標とページ数計算
二章 発案・練り上げ
三章 人物の相関図、物語の相関図
四章 広げる<削る
五章 プロット作成
六章 ネーム作成
七章 まとめと感想

【この章のポイント】
・内容本編は次回からなので飛ばしてもOK
・“完成した作品”も“方法論”も両方大切
・制作の基本はボドゲも漫画も一緒

何故ボドゲと関係のない漫画制作の記事を書くことにしたのか

これには2つの理由があります。一つは単純にサークル生活の集大成を何かしらの形に残しておきたいと考えたから、もう一つは制作プロセスという観点に置いてはボドゲも漫画も等しいと考えているからです。

まず前者の理由についてです。読者の皆様は「集大成を形として残すなら、作品集を作ればいい」と思われるかもしれません。しかし、私は制作活動において“完成した作品”と同じくらい“完成までの方法論”が大切、むしろ“完成までの方法論”の方が私の制作活動の成果物として世の中の参考になると考えています。何故ならこのようなプロセスを共有することにより、一人でも多くの制作者が増え、良質な作品が世の中に誕生する可能性が高まるからです。“ひらめき”を軸に制作を行うと再現性は低いですが、“ロジック”や“道筋”に沿って行うと再現性は高くなり、良質な作品をコンスタントに制作することができます。もちろん時には“ひらめき”も必要ですがこれは共有できるものではありませんし、「この順番に制作を行えば80点くらいのクオリティにはなる」という道筋があるか無いかだけで制作難易度は大きく変わります。

次に後者の理由についてです。一見ボードゲームと漫画とでは物がまるで違い、二つは無関係のように見えます。けれども、実際には共通している制作の考え方が多数存在しており、片方の経験がもう片方の経験で流用できるという場面がいくつもあるのです。私事ですが、ボドゲプレイ歴・制作歴共に短いのにも関わらず自作ボドゲ『チキン・ラン』が好評いただいたのも、漫画制作で培ったプロセスをボドゲ制作にも活用したからです。なので、直接はボドゲ制作には関係の無い記事にはなりますが、制作という観点では参考になる部分も多いと思います。

このような理由から、今回は漫画制作のプロセスを記事にしようと考えた次第です。

本章はここまでとなります。次回から具体的な制作過程を記事にしていきますのでお読みいただけると幸いです。

広告
2020年春ゲームマーケット『チキン・ラン』出展
多人数短時間(4~7人、20分)、自由な交渉とシンプルな数比べ
キャッチコピーは「―破産か、罵倒か―」
2020年秋ゲームマーケット『カルトとモグラ』出展予定
多人数中量級(4~8人、60分)、じっくり遊べる正体隠匿系ゲーム
キャッチコピーは「裏切者には粛清を」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?