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『B級映画制作委員会』販売せきらら日記~四章:結果と考察~

目次
 一章 販売の目標
 二章 出展までの流れ
 三章 宣伝活動
★四章 結果と考察

閲覧ありがとうございます。ボドゲ工房Rのランブンと申します。
今回はゲームマーケット2020秋での結果を赤裸々にまとめていきます。


販売個数結果

ゲームマーケット2020秋での販売成績は以下の通りです。

『B級映画制作委員会』:34個
『チキン・ラン』:7個

ゲームマーケット2020春があったとはいえ今回が実質初出展だったことを考えると、この成績は及第点だったと思います。個人的には『チキン・ラン』がもっと広まって欲しいですが、宣伝活動がほとんど行えていなかったことを考えるとこの結果は仕方がなかったと感じています。


金銭関係の話

今回『B級映画制作委員会』の制作にかかった費用は以下の通りです。

・印刷代:103,180円(カード52枚+キャラメル箱×100ロット)
・ゲムマ場所代:11,220円(前回からの繰越代を差引いた金額)
・人件費:14,600円(2日間の合計、延べ人数1人)
・イラスト料、テストプレイ料、その他雑費:63,000円

合計:192,000円

『B級映画制作委員会』は1個2,000円、計34個販売したため

2,000×34-192,000=-124,000円

という結果となりました。『チキン・ラン』の負債も合わせるとおおよそ19万円の赤字となっております。

ただし、この数字を見るうえでいくつか注意点があります。
一点目は印刷会社についてです。私は2作品とも萬印堂様にて印刷を行っていますが、正直少し料金が高いと思っています。それでも利用させていただいている理由は
・イラスト発注先の所有ソフトと提出データの拡張子が合っていること
・丁合作業の手間がほとんど存在しない事
があげられます。一人サークルである関係上どうしてもある程度の作業を他人に行ってもらう必要があり、萬印堂様はその条件を満たしているということです。また、今回は早割を利用することができなかったことも料金が高くなってしまった一因となっております。
二点目は人件費についてです。これも一人サークルならではの問題なのですが、ゲムマ当日の売り子はどうしても他の人に頼まなければならず、その際の謝礼は考えなければなりません。特に今回はゲムマに用事のない人に依頼したため、それなりの金額を渡さなければならなかったことも影響しています。(ゲムマに用のある人を起用すればもっと安く雇えたと思います)なので、多人数でサークルを行ったりゲムマに用のある人を雇ったりすればこの金額は抑えられると思います。
三点目はイラスト料です。私の場合は他の人に発注していますが、自身で描ける場合は費用自体は0円になるので非常に有利となります。逆に自身にその能力が無い、また周りに頼める人もいないとなると出展のハードルは一気に上がってしまいます。昨今のゲームマーケット出展作品は見た目のクオリティが上がっているためあまり手の抜けない要素となっているため、テストプレイ会などで情報を集めることをお勧めします。
まとめると、私が制作にかけている費用は他の人に外注している分だけ割高になってしまっているということです。特に売子の人件費やゲームマーケット出展料はサークルの人数が多いとそれだけ安くできるので、もし誘える仲間がいるのであれば誘ってみるのも一つの手だと思います。


最後に

今回はリアルな数字の話を記事にしました。これから活動を始めるという方にとってはネガティブな話に見えたかもしれません。けれども、元から知名度があったり、広告で成功したりしない限りはこのくらいの負債は覚悟するべきだと思います。

さて、このように金銭的に苦しい状況が続いていますが、ゲームマーケット2021春には出展する予定です。次回の出展作品である『Mole in the Cult』は『チキン・ラン』と同じくかなりゲーマー向けとなっていて非常に面白い仕上がりとなっております。どれだけ苦しくとも面白いと思った作品は世に出していきたいと考えているので皆様応援のほどどうかよろしくお願いいたします。

このシリーズは今回で終わりですが、これからもボードゲーム制作者に参考になるような記事を書いていきますので、読んでいただけたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

『チキン・ラン』
多人数短時間(4~7人、20分)、自由な交渉とシンプルな数比べ
キャッチコピーは「―破産か、罵倒か―」
【紹介動画(YouTube) URL】
https://youtu.be/1C1C3qeQsl8
【ボドゲーマ通販 URL】
https://bodoge.hoobby.net/games/chicken-run
『B級映画制作委員会』
多人数軽量級(3~6人、10分)、リレー式大喜利ゲーム
キャッチコピーは「限られた予算と時間の中で『俺達の最高傑作』を作れ!」
【紹介動画(YouTube) URL】
https://youtu.be/m1iDNyYKa1w
【ボドゲーマ通販 URL】
https://bodoge.hoobby.net/games/b-kyuu-eiga-seisaku-iinkai
ゲームマーケット2021春
『Mole in the Cult』出展予定
旧名:カルトとモグラ
多人数中量級(4~8人、60分)、じっくり遊べる正体隠匿系ゲーム
キャッチコピーは「裏切者には粛清を」

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