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『チキン・ラン』ゲームデザイン備忘録~五章:まとめと感想


【目次】

序章 ボードゲーム=題材+ゲーム性
一章 方針決定
二章 ルール作り
三章 テストプレイ
四章 テーマ決め
★五章 まとめと感想

【この章のポイント】
・今までの「この章のポイント」をまとめました
・最後に感想です

この章では「『チキン・ラン』ゲームデザイン備忘録」の序章~四章までの「この章のポイント」をまとめました。制作の際に役立ててください。

【序章 ボードゲーム=題材+ゲーム性】
・ゲーム性と題材、2つの要素の関連性が薄い
=一方の要素を完成させてから他方の要素を完成させればいい
・どちらの要素から完成させるかは自身がどちらの要素をより重視しているかによる(重視する方を先に完成させる
・着手する順番には、それぞれメリット、デメリットが存在する
【一章 方針決定】
・3つの柱を立てる(制約、やらせたい事、嫌いな要素)
・決めた柱は絶対に動かさない、逆にそれ以外の事柄には無頓着になる
創作は模倣、0からではなく他の作品を改良するくらいの気持ちで
【二章 ルール作り】
・ルール作りは他作品のツギハギ
・ルールを広げるのは簡単、問題はそれをいかに削るか
・削る≒結合、結合は削るより簡単
三章 テストプレイ
・一人、制作者、プレイヤーの3種類のテストプレイを行う
・制作者テストプレイでは方針を伝える
・プレイヤーテストプレイでは感想を聞く
四章 テーマ決め
・テーマ決めはルールがおおよそ確定してから
・ルールとテーマが結びつくようにする
・中身が良くてもテーマが悪いとダメ

また、今回の執筆にあたっての感想を書きました。ただの感想なのであまり有益なことは書いてないと思いますが、興味のある方は読んでいってください。


【感想】

・文章を書くって難しい

まず、noteの仕様上文字の変化をほとんど付けられないので、装飾ではなく文章そのものを見やすくしなければならないのが難しかったです。自分自身、文章を書くことに慣れているわけでもないのでかなり苦労しました。noteは編集こそ難しくないもののクオリティを上げるという意味では非常に難易度の高い媒体だと感じました。

また、自身の思考を文章化すること自体が困難な作業であるということも改めて思い知りました。先日「漫画制作におけるプロセス」も文章にしたのですが、経験年数の差か今回の方がより難しかったように思います。

・思考の整理には役に立った

今回、『チキン・ラン』制作の思考プロセスを文章に起こすことにより、今までより一層自身の創作スタイルをイメージしやすくなりました。執筆前も思考プロセスを大切にするタイプではあったのですが、今回の執筆によりさらに理解が深まりました。

・思っていたよりボードゲームをロジカルに作ってない

これは「漫画制作におけるプロセス」を書いた時にも感じたのですが「基本的な部分は論理的に制作していたとしても、最も重要な部分に関しては閃きやフィーリングで行っている」という事実が顕著に表れたように思います。『二章 ルール作り』がそうで、この部分が知識として一番需要がある箇所のはずなのにそれを文章化できないという状態に陥りました。つまり、今回の記事内容は再現性に欠けるということで、同じプロセスでボードゲームを制作した際にこの部分でつまずく可能性が大いにあるという意味になります。100%論理だけで制作を行うのは困難です。しかし私個人としては「制作は閃きでは無く理論である」と考えており、自身の制作においてもその大部分をロジカル的に制作出来ていると自負していたので、この結果にはショックを受けました。ですので、これからはもっと思考のアウトプットを行い、より論理的に制作を行えるように頑張って行きたいと思います。

・もしかしてゲーム性から作るのって少数派?

執筆期間中Twitterでさまざまな意見を見ましたが、自身の制作プロセスと似たような手順を行う制作者が案外少ないように感じました。私自身の制作プロセスは漫画制作で培った経験のいわば流用で、(自分でいうのも何ですが)概ね再現性の高いプロセスだと考えています。けれども実際には同じような手順で制作する人は少なく、このような思考自体がマイナーな考え方なのかも知れません。「マイナー=間違い」ではありませんが、実は制作において全く的外れなことを書いている可能性が高いかもしれないと少し心配になりました。

・好きなことを好きなように書いただけなので楽しかった

今回の記事は全体で1万文字を超えました。これは400文字原稿25枚分で「走れメロス」と同じ位です。(約9800文字)著名なブロガーは毎日このくらいの量の文を書くそうですが、これは中々に骨の折れる作業だと思います。なるべく短く簡潔に書くことを心がけていたので尚更大変でした。(何も考えずタラタラかけばもう少しハードルが低くなるようには思います)

けれども「文章を簡潔にする」「なるべく分かりやすく説明する」など労力を使って書いたので疲れはしましたが、基本的には好きなことを好きなように書いただけなので最後まで楽しく執筆することができました。執筆活動は自身の思考の整理、自作ボドゲの宣伝、知識の共有など利点が多いので、書くことが辛くならない限りは続けていこうと考えています。

・次回は「ゲームマーケット出展までの道のり」を書きたい

今回は自作ボドゲの案出しからゲームルール完成までのプロセスを書いたので、今度はルールが完成したところから実際にゲームマーケットで販売するまでのプロセスを書いていきたいと思います。企画・制作までは漫画制作で経験があったので知識の共有的な文章の書き方でしたが、販売できるクオリティの物を作って実際に販売するというのは本当に初めてなので、どちらかと言えば経験談みたいな文章になると思いますので記事があがったときはよろしくお願いいたします。

・最後に

2020年春ゲームマーケットで『チキン・ラン』販売が成功するかしないかでこの記事の価値も大きく変わると思います。『チキン・ラン』成功を祈りつつ今回はこの辺でお別れとさせていただきます。

この度は「『チキン・ラン』ゲームデザイン備忘録」を最後の最後までお読みいただき本当にありがとうございました。これからも何卒よろしくお願いいたします。

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