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うぬぼれ自作ボドゲ紹介~第六回 B級映画制作委員会~

閲覧ありがとうございます。ボドゲ工房Rのランブンです。
今回は『B級映画制作委員会』について記事にしていきます。

【ゲーム概要】

・ゲームタイプ
正体隠匿系大喜利ゲーム
3~6人、10分程度
カードゲームタイプ

・設定
我々は映画制作委員会の一員である。しかし、残念ながら委員会には予算もなければ時間もない。そこで各メンバーがそれぞれ映画のシーンを別撮りして時短をすることに。みんなで協力しながら映画を作り上げ、評論家に評価してもらおう。
けれども……実はメンバーには派閥があって……?

・システム
最初に小道具が書かれたカード複数枚と順番が書かれたカードが各プレイヤーに配られる。手番の人は小道具を駆使してシーンを作成する。そのシーンを受けて次の手番の人が新たにシーンを作成する。このようにバトン形式でシーンを作成し、最後の手番の人が映画にオチをつける。
手番カードの中に「映画評論家カード」が混ざっており、それを引いたプレイヤーは完成された映画の総評を行う。そして、映画の中で最も良いシーンを作った人を一人挙げ、その人が勝者となる。*ただし、ゲーム開始時に全プレイヤー(「映画評論家」含む)には陣営カードが配られ、選ばれたプレイヤーと同陣営のプレイヤーも勝者となる。なお、自身の陣営はゲーム終了時まで確認することができない。
小道具以外の縛りが無い大喜利系のゲームである。一応正体隠匿で勝者が存在するが予算に苦しみつつもなるべく面白い映画を作るという過程を楽しむゲームである。

【制作意図】

制作の発端自体はタイトルの語感であるが、類似作品である『キャット&チョコレート』(以下C&C)と明確に差別化を行いたいと考え、以下のような設計を意識した。

・『C&C』はソロプレイスタイルの大喜利である。
→バトン形式にすることで全員参加、しかも互いが影響しあうシステムとした

・『C&C』は一人で解決しなければならないので難易度が高い。
→良い答えが思い付かなくても後ろの手番の人に投げられるようにし、難易度を下げた

・『C&C』は大人数から評価を受けるため、ダメな回答を出した時に結果が目に見える
→一人の独断且つ一番良い人だけを発表するのでダメな回答を出しても恥ずかしさが薄い

・『C&C』は1ゲームがそれなりに長い
→ゲームを終了できるタイミングを短いスパンで設けた

以上の設計を意識することにより、似たようなシステムだが差別化は出来ているように思われる。
自身の言葉を主軸として回答を出さなければならない大喜利系のゲームは総じて難易度が高くなる傾向があるが、今回はトークの良さを活かしつつ難易度を下げられないかと模索した。

【問題点や改善点】

お題が存在しないので、一番初めの手番プレイヤーの負担が大きいのが難点。
また、他の類似作品は「お題×ワード」でバリエーションを出しているので長く遊びやすいが、このゲームは「順番×ワード」なので若干ゲームの持続性に欠ける。反面、互いが干渉しあうシステムなので人が入れ替わると全く異なる体験ができるはずなので判断の難しい所。
その他の問題としては、私自身がB級映画に明るくないため、小道具のバリエーションが偏っているというのが挙げられる。ただし、この作品が上手くいけば「恋愛ver.」「異世界転生ver.」などシリーズは制作しやすいので最終的には偏りは解決するようにも思われる。
最後に、ゲームの根本として「映画評論家」になったプレイヤーはその時点で勝利する確率が下がる。例えばプレイヤーが4人、陣営がA、Bとする。この時「映画評論家」の陣営をAとすると、評価される対象プレイヤーの陣営内訳はAが1人、Bが2人となる。つまり「映画評論家」が勝利する確率は1/3となってしまう。(最も、そもそも勝ち負けを楽しむゲームではないので些細な問題ではある。)

【現状の進捗状況と今後の展望】

2020年秋ゲムマに出展予定。現在出展に向けて活動中。

【最後に】

この『B級映画制作委員会』は私が制作するゲームでは珍しいパーティタイプのゲームですが、このようなゲームの制作でも明確な意思を持って制作していることが今回の記事で伝わったと思います。もし興味を持っていただけたならTwitterで随時更新する情報を確認してもらい、購入の検討までしていただけたら幸いです。
これからも新作が出来次第記事にしていきますので、購入や制作の参考にしてもらいたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。

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ボドマートにて『チキン・ラン』出展
【URL】
https://t.co/vwpUTOImCk

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