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野球ものの名文・名セリフ(5)

「超速いボールをキャッチしたり、強い打球を受け止めたとき、何かしら独特な孤独感みたいなもの、感じたことないかい?」
「あッ、ある。瞬間、何かこう…悲壮感っていうか、そんな感じ、確かに」

行園士耕『快振塾』

 ゴルフライターがたまたま野球の画期的な打法を生み出し、勢いで「野球塾」を開くが、入門してきたのは女子高生だった。
 著者独自の打撃理論の部分は興味を惹かれるが、なぜこの塾が流行らなかったのか、とか、入門してきた女子高生との「師弟の絆」みたいなところをもっと描いて欲しかった感じ。
 取り上げたセリフに見られるように、「感覚」というものを凄く大事にし、言語化しようという部分にエネルギーを割いているのかなと。


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