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『タカラ~ムの本棚』店主・タカラ~ムの本を読んだり読まなかったりな日常(2020/12/19~2020/12/25)

12月19日(土)

本日も変わらぬモーニング・ルーティン。4時半に起きてエアコンをつけ、部屋があたたまるまで布団で読書かスマホか二度寝(本日はスマホ)。5時半頃に仕度して散歩に行き、戻って朝食はベーコンエッグとサラダ。

今日は午後に毎年の年末恒例イベント『「読んでいいとも!ガイブンの輪」 年末特別企画 オレたち外文リーガーの自信の1球と来年の隠し球 vol.9』をオンラインで視聴するので、午前中に週イチ恒例の買い出しを済ませる。スーパー2軒を回って食材、農産物直売所に行ってお米と新鮮野菜、たまごを購入する。昼食用にはスーパーでパック惣菜を購入した。帰宅して昼食を済ませる。

14時半からオンラインイベント視聴。「読んとも」の年末恒例企画は、今回で第9回となるが、たぶん全部の回に参加しているはず。書評家の豊崎由美さんが主催で進行役。登壇するガイブン出版社は、河出書房新社、集英社、白水社、早川書房、国書刊行会がレギュラーで、そこに今回は東宣出版と書肆侃侃房が入って7社。イベントでは、各社が2020年に出版した本の中からイチオシ本(自信の1球)と来年出版を予定している本(来年の隠し玉)を紹介していくというもの。今年どんな海外文学が出ていたのか(見逃していた本はないか)や来年どんな本が出るのかを知ることができるので、毎回ガイブン読者が楽しみにしているイベントである。17時半まで、途中に短い休憩を挟んで3時間もあるイベントだが、各社のイチオシと隠し玉の紹介プレゼンとそこに挟んでくる豊崎さんの絶妙なコメントでまったく飽きることがない。各社のプレゼンを聞けば聞くほど読みたい本が増えていく。イベント終わりに配布される資料も楽しみで、今回は後日ネットからダウンロードできるとのこと。期間限定で見逃し配信もあるので、リアルタイムで聞き逃したところもあとで確認できるのは、オンラインならではかもしれない。

イベントが終わって夕食。スーパーで購入した格安のオーストラリア産ステーキ肉を焼いてビールを飲む。

就寝読書は「ミス・マープルの名推理 予告殺人」

12月20日(土)

朝4時半起床。散歩に行って朝食。

今日は、松戸の「せんぱくBookbase」に商品の入れ替えに行く。お昼少し前に到着し、本日の店番(「せんぱくBookbase」では“店守”(たなもり)と呼ぶ)は、最近ショア店主メンバーになった『きのぼり』さん。先月「BOOKMARK 17号」を持ってきたときにもお会いした。いろいろと話をしつつ棚の商品を入れ替える。今回は特にテーマはなく、共通点は海外文学という点だけ。オンラインでも好評な翻訳同人誌(「翻訳文学紀行Ⅱ」「ほんやく日和vol.1」「ほんやく日和vol.2」)は引き続き販売。「デカメロン2020」と「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する2 読めないガイドブック」も展開してます。

1月末から開催する「老犬たちの涙」写真展のPOPを、仕入れてもらっていた「老犬たちの涙」「“いのち”のすくい方」の横に置かせてもらう。この写真展については、もう少しキチンと開催に至るまでの経緯などを書き残しておきたい。

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「せんぱくBookbase」の近くにある蕎麦屋「おば田」でランチ。ちょっと贅沢に海老、穴子、いかが入った天せいろ。最後の蕎麦湯がしみる。

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夕方にケンタッキーに寄って予約しておいたクリスマスセットを受け取る。クリスマス本番に一週間も早いが我が家は今夜がクリスマスディナーでした。モンちゃんにもフライドポテトやチキンの端っこを少しだけ。普段は味の濃いものは与えないようにしているが、ついついあげちゃうんだよね。

就寝読書は「ミス・マープルの名推理 予告殺人」

12月21日(月)

朝4時半起床。散歩に行って朝食を済ませてテレワーク。

朝イチでメールを確認したら、先日のヨーロッパ文芸フェスティバルでご挨拶したイタリア語翻訳家でジャーナリストの内田洋子さんから先週メールが届いていたことに気づく。あわてて先日の御礼を書いて返信。内田さんからは、「デカメロン2020」のクラウドファンディング支援に関する御礼と、古屋美登里さんの翻訳講座にゲストで出演した際に、タカラ~ムの本棚でも販売している「翻訳文学紀行Ⅱ」の話をしたことが書かれていた。

さて本業。先週から続いている動画作成・編集ツールの検証作業。本日は先週確認したスマホで撮影した動画を会社のシステム環境に取り込む方法の確認をする。今日は特に難しいことはなく、淡々と確認作業をして、結果を粛々と報告して業務終了。

夕食にはキムチ鍋をつくる。寒い日は鍋がうまい。

就寝読書は「ミス・マープルの名推理 予告殺人」

12月22日(火)

朝4時半起床。散歩に行って朝食、テレワーク。

土曜日に、早川書房で文芸翻訳書を担当されている窪木竜也さんからTwitterのDMをいただいた。内容は、来年2月に刊行するジュリア・フィリップス「消失の惑星【ほし】」(井上里訳)のゲラを読んでほしいというもの。私でよければということで、送ってもらうようにお願いしたゲラが本日到着。

「消失の惑星【ほし】」は、ジュリア・フィリップスのデビュー作にして、全米図書賞、全米批評家賞の最終候補作になったという作品。ニューヨーク・タイムズの他25の媒体で年間ベストブックにも選出され、全米10万部のベストセラーとなったという。すでに24言語に翻訳が決まっていて、日本では早川書房から刊行される。著者は1989年生まれとあるから今年31歳。モスクワ留学経験があり、「消失の惑星【ほし】」はそのときの経験から書かれている。ゲラに同封されていた資料によれば、物語の舞台はロシアのカムチャッカ半島の街。そこで幼い姉妹が行方不明になる。警察の捜査にも関わらず姉妹の行方はわからないまま時間が経過していく中で、失踪事件が街の女性たちに暗い影を落としていく。あらすじを読むとミステリーのようであり、人間ドラマの要素も多分に含まれているようでもある。これは読んでみるのが楽しみな作品だ。

窪木さんから「他にもゲラを読んでくれそうな方を紹介してほしい」とメッセージをもらったので、『本が好き!』の海外文学読者と言えばのかもめ通信さんと、海外文学に力を入れていきたいと話していた「せんぱくBookbase」の店長、「イーディス・ネズビット怪奇短編小説 翻訳選集」の訳者の井上舞さんを紹介する。いずれも、読み手としては信頼できる方々なので、私以上に的確な感想をあげてくれるに違いない。

本業の方は、ツールの機能検証もおおかた片付いたので、それをまとめる作業。週末に打ち合わせがあるので、そこで詳細を説明する予定。その他、業務改善に関わりそうなシステムの構想を考える。夕方まで作業して本日は終了。

就寝読書は「ミス・マープルの名推理 予告殺人」

12月23日(水)

朝4時半起床。散歩、朝食、テレワーク。粛々と仕事をする1日。夕方まで作業して終了。

仕事の合間に、だいぶ前に読み終わっていた早助よう子「恋する少年十字軍」(河出書房新社)のレビューを書く。

ゲラでいただいた「消失の惑星【ほし】」を読み始めたのだが、出だしからして惹き込まれる。8月のある日、8歳のソフィアと3歳年上の姉アリオナが突然失踪する。第1章となる「八月」では、その事件が描かれるのだが、それとともに、アリオナとソフィアの姉妹、特に姉アリオナが抱える苦悩、葛藤、姉としての責任の重さが短い中からもひしひしと伝わってくる。姉として妹の面倒をみなければならないという重荷とひとりになりたいという切望。だが、アリオナはソフィアが心から嫌いというわけではない。妹を安心させるために必死に動こうとする姿はけなげだ。姉妹の失踪事件がどのように展開し、周囲の人々にどのような影響を与えるのか。そして、姉妹はどのような運命をたどるのか。ミステリーとしても、人間ドラマとしてもストーリーが展開していきそうな雰囲気がある。先を読むのが楽しみ。

ただ、ゲラは寝ながら読むのは適さないので就寝読書は「ミス・マープルの名推理 予告殺人」

12月24日(木)

朝4時半起床。散歩に行って朝食、テレワーク。

今日は午後にオンライン会議があるので、午前中はそのための資料作り。1週間機能検証をしてきた動画作成・編集ツールについて、会社の環境で動かした際の注意点などを画像つきで整理する。毎回打ち合わせのたびに思うのが、この説明用の資料作成の面倒臭さなんだよね。昔は資料作って印刷して配って説明して、というのが当たり前だったし今みたいにノートPCも普及してなかったから事前の資料作りは大事だったけど、いまは普通の会議でもプロジェクターで画面見せながら説明できるし、もっと最近はオンラインで画面共有できるから、わざわざパワポで別資料とか作る必要もないと思ってる。でも、そういう資料がないと響いてくれない層が一定数いるので、これはもう仕方ないのかな。

午後の会議は特に意見もなく反応もそこそこで手応えはあまりないまま終了。ま、それは別にNGということではなく、「うん、そうなの。わかった、あとはよろしく」っていうだけの話で、結果としてはOKということ。

仕事終わって、昨日書いた早助よう子「恋する少年十字軍」のレビューをブログにアップ。

就寝読書で「ミス・マープルの名推理 」を読了。

12月25日(金)

朝4時半起床。散歩に行って朝食。

今日は休暇をとった。午前中は家で過ごす。昼前に家を出て、丸亀製麺でうどんを食べて都内へ。月1回のメンタル通院日。担当の先生と日々の生活などについて会話し、いつもの薬をいただいて終わる。

年内に都内に出るのはこれが最後になるので、今年最後の大型書店に向かう。東京駅前の丸善丸の内店。3階の文庫コーナーと児童書のコーナーからまわっていく。新書コーナーでキリメン・ウリベ/金子奈美訳「ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ」が、白水uブックスで出ているのを発見。ただし、これはエクス・リブリス版で積んであるのでスルー。海外YAの棚からアンジー・トーマス「オン・ザ・カム・アップ」(服部理佳訳、岩崎書店)を選んで買い物かごへ。そのまま2階の文芸・コミックの売り場に降りていくと、エスカレーター降りてすぐのコミックコーナーに「戦争は女の顔をしていない2」(KADOKAWA)が平積みになっていたのでこれも買い物かごに入れる。海外文学の棚を眺めて、先日の読んともで河出書房新社が話していた「サハリン島」をみつける。税込4,180円で、本文はなんと2段組。価格とボリュームにちょっとビビったが、今年最後ということでこれも買い物かごへ。その他、海外文学中心にあれこれと購入した。

移動中やクリニックでの診察待ちの間は、先日届いた「消失の惑星【ほし】」のゲラを読む。

買いものを終わって、夕食用にお寿司を購入して帰宅。

「ミス・マープルの名推理 予告殺人」を読み終わったので、次に読む作品として『はじめての海外文学vol.6』の大人向け部門からデボラ・ホプキンソン「ブロード街の12日間」(千葉茂樹訳、あすなろ書房)を選択。推薦者は向井和美さん。

ということで就寝読書は「ブロード街の12日間」

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