鯨統一郎/銀幕のメッセージ 女子大生東川東子の推理
バー・ミステリシリーズの第七弾。
この小説、実写映像にならないかな。
登場人物はわれらがヤクドシトリオ、
常連の山内・工藤にマスターの島。
美人令嬢の名探偵・東子さん。
アルバイトのいるかちゃん。
もう常連といっていい植田刑事に、
新顔の映写技師の千木良青年。
この七人のかけ合いがポイント。
ボケたり、透かしたり、嚙み合わなかったり、
入れ替わったり、かと思えばまともだったり。
この会話劇を演技するのは、難しいと思う。
間合い、タイミング、
カメラ割りも重要かもしれない。
でも優秀な映像監督なら、きっとやってくれる。
観たいなあ。爆笑してしまうだろう。
配役はどんなのがいいだろう、想像も膨らむ。
構造としては安楽椅子探偵だから、
殺人事件を回想シーンで入れる。
そこにも数人の俳優さんたちを配す。
会話の中に回想シーンを挟み込み、
バーの映像に回想映像を挟み込む。
入れ子入れ子で映像遊びなんかをしながら。
やっぱり面白そう。
監督によっては、お洒落な作品にもなりそうだ。
一日の疲れを感じながらたどり着いた我が家、
ちょっとお酒を飲みながらつける深夜テレビで、
バー・ミステリが流れる。
いいなあ。