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瀧羽麻子/ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ

続編が読みたい!そう思わせる青春小説。
ひと目会ったその日から恋の花咲くこともある!
運命の人との出会いは特別で、最初から何もかも違う。
そして命尽きるその日まで、
恋の炎は消えることなく燃え続ける。
そうであって欲しいとも思うけど、
そうでないのかもしれない。

どんな熱い想いも、深い思慕も、溢れる愛情も、
太く長くというわけにはいかないようだ。
むしろ細く長く、時を経て日々鍛えられ、
様々な試練を乗り越えた記憶が、
愛を深くしていくのかもしれない。
刹那に燃え上がる恋は、
実は冷めやすいのかもしれない。

スクールカーストでいえば、
下位に所属する二人。
上位に属する華やかなメンバーとの交流の中で、
振り回される翻弄される。
でもこの二人には秘密がある。
ちょっとした技術を持っていて、
その世界では名うての腕自慢だ。
タイトルはそんな仲間が二人に贈る言葉。
表世界では決して目立たないけれど、
その世界では一角の人物。
これからは、そうした人が増えるかもしれない。
多様なコミュニティが広がるのはいい。
スクールカーストも崩れるかもしれない。

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