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仕事に行ってきます⑩ 図書館の仕事 祥弘さんの仕事

中表紙の写真がいい。
図書館の通路で本を抱え、
カメラに向かって笑みを浮かべる。
もし様々な制約条件なしに、
自分が選んだ職業に就けるとしたら、
どんな職業がいいだろうかと考えることがある。
僕の中では、図書館員は上位候補に挙がる。
本に囲まれた中で、
自分のペースで本に関わる業務を行い、
本を愛する人たちに対応する。
幸せのひとつの形。
まあ、それほど良いことばかりでなく、
僕らが知らぬ辛いこと大変なことが、
たくさんあるのだろうとは思うけれど。

穏やか陽だまりの中の静かな日々。
停滞と捉えるか、静寂と捉えるか。
一方で物語の国の住人としては、
「図書館戦争」を思い、
ここにある本を守ることはできるだろうか。
敵が攻めて来るとしたら、
どう応戦し、読者と本をどう守るか。
なんて激しい夢想もしてしまいそうだ。

主人公・祥弘(よしひろ)さんも、
本と図書館を愛する一人。
給料日のご褒美が、
書店で本を買うことだから筋金入りだ。
図書館で働く人はこうであって欲しい。
本が好きで、本に救われた経験、
本に背中を押されたこと、
本に涙したことがあって欲しい。

いいなあ図書館の仕事。

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