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木漏れ日の美しさ


木漏れ日が好きだ。


その理由をうまく説明できなかったのだが
最近になってようやく
わかるようになってきた。

よく人を太陽に例えたりするけれど
自分自身のことをそんな風に感じたことは一度もなく

太陽のような眩しさには
圧であったり
時に痛みのようなものまで感じてしまう

それでも水面越しに太陽を眺めて
つまり自分は水の中にいるとき
水中に散らばり、揺れる光を見るのは好きだった

直接的な太陽は痛いけれど
間接的な太陽は優しい


木漏れ日というのは
光と影のコントラスト
なびき方
ゆえのリアルさからくる
美しさなのかもしれない

おそらく光だけの世界では
影はもちろん
光自身をも認識できないし

影だけの世界では
光はもちろん
影自身をも認識できない

この世界では
多くのパターンや
多くの概念が重なり合い
絡み合い
もつれあいながら
成り立っているのだと思う

私たちはその中に溶け込んで
新しいリアルを作り出している

私は現在
そのリアルに触れ
ほんの少しだけ解明し
意味を見つけ
人の原動力を探る研究を行っている

「ライフキャリア」
「生涯発達」
「ライフヒストリー」

木漏れ日のように
光と影のコントラストがあるからこそ
動きが生じ
奥行きを感じ

またそこにつじつまを与え
意味を見出す

だから人生は美しいと思うのだ。