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どうでもいい熊本弁講座!

皆さん、こんにちは。らむらむ爺でございます。

ところで私らむらむ爺は熊本出身です。熊本から上京して早38年になります。ちなみに当時の熊本は現代の若者のような、ちょい方言混じり程度ではなく、県人揃ってバリバリの熊本弁でしたので、東京の駅構内のキヨスクでタバコを買うしにしても「マイルドセブンは3ミリでいいですか?」と尋ねられると、反射的に「よかです!」と答えてしまいそうになるぐらい熊本弁しかしゃべれませんでしたので、とにかく当時は熊本弁が出ないよう気をつけたものです。ところでキヨスクで思い出しましたが、いつしか東京の駅の中からキヨスクがなくなってますね?

まあ、そんな話は置いといて、方言はある意味全然使えない外国語と同じくらい標準語とはかけ離れております。特にひらがなだけになるとさらに何が何やら分からなくなります。たとえば、

「なんばいいよっとかいっちょんわからんど?」

お分かりでしょうか? 
ちなみにこの熊本弁を標準語に訳すと、

なんば→なにを。
いいよっとか→いってるのか。
いっちょん→全然。
わからんど?→わからないでしょう?

となり、ようするに、
「何を言ってるのか全然分からないでしょう?」となります。ホント何を言ってんだか全然分からないですよね。

そんな私らむらむ爺も今や標準語を自在に使いこなしておるわけですが、何十年使っても、時に不自由さを感じてしまいます。なぜなら標準語では熊本弁のニュアンスを上手く表現できないところがあるからです。

たとえば「ボサッとしてる人」や「ダラダラしている人」が居たとしたら、標準語なら「ボサッとしてんじゃねーよ!」とか「しっかりしてくださいよ!」みたいな感じで、少し当たりがキツくなりますよね。特に歳上の方や上司がボサ〜ッとしている時など、なかなか言い辛いものです。

しかしそんな時、熊本弁には、

「てれ〜っと」

という大変優れた言葉があるんですね。
ちなみに熊本でボサッとしてると、  

「てれ〜っとせんばい!」

と言われるのですが、この「てれ〜っと」という言葉を使うことで、いかなる時でも柔らかい感じになり、腹も立たないのです。

続いて標準語で「ダサい奴」とか「格好悪い奴」なんてこと人に言おうものなら、喧嘩の種にもなりかねない言い方ですよね。ちなみに熊本弁にはそんな人の総称として、

「ぬすけ」

という言葉があります。
「あの人はちょっとダサいよね!」
と言えばトゲもありますが、
「あん人はちーっとぬすけとらすもん」
と言うと、やはりいかなる時でも柔らかくなり、たとえ自分がそう言われても、本気で腹が立たなかったりします。

ちなみに「ぬすけ」とは、おそらく「拔助」or「布介」といった感じの人の名前だと思います。
ダサいの総称として、時代を超えて熊本で使われ続けているなんて、ぬすけさんはかなりのイッちゃってる方だったのではないかと思います。ということで、 

「ボサっとしてダサい!」
という標準語を熊本弁で言うと、

「てれ〜っとぬすけとる!」
と柔らかい言い回しになるわけなんですね。

その他にも熊本弁には、標準語で「とても感動した!」といった時に使う「とても!」という言葉に、
「まうごつ感動した!」
「はうごつ感動した!」
「うなるごつ感動した!」 

といった感じで、三段活用があり、感動のランクは「まうごつ」→「はうごつ」→「うなるごつ」の順でアップします。ちなみに、

「まうごつ」は舞うように。
「はうごつ」は這うように。
「うなるごつ」は唸るように。 
といった意味合いがあります。

ということで本日の熊本弁講座のまとめとなりますが、先程の「ぼさ〜っとしてダサい」という標準語に、この三段活用を使用した熊本弁で表現するど、

「まうごつてれ〜っとぬすけとる」

となります😊

ちなみにその度合いが強い場合、
「はうごつてれ〜っと…」
また最強の場合は、
「うなるごつてれーっと…」
といった感じになります😊

最後にひとつお断りさせて頂くと、これらの熊本弁はあくまでも私がかつて熊本で暮らしていた頃、あくまでも約40年前ぐらいまで普通に使われていた言葉ですが、最近の若い熊本県人はここまでバリバリな熊本弁はしゃべっておりませんので、その辺をご了承頂ければと思います。

皆さん、勉強になりましたか!? 
機会があったらぜひとも使ってくださいね!?
てか!?勉強になるわけないですよね!
てか、普通まず使わないですよね笑😊

ということで、本日は熊本弁にて「皆さん今日も良か日ば過ごしてくだはりまっせ〜!」
皆さんハブアワンダフルデ〜!

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