フリー・ガイとトゥルーマン・ショウ
ご無沙汰しております、おじさんです。
最近悲しいことばかり続いて無気力無関心になってしまったので、多分好みだと思うと推しに言われた「フリー・ガイ」を観てきました。
あらすじは↓です
離島・シーヘブンで保険会社に勤めるトゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)は、「おはよう! そして会えない時のために、こんにちはとこんばんは!おやすみ!」が口癖の明るい青年である。彼は生まれてから1度も島から出たことがない。それは子供の頃、父と一緒にヨットに乗って海へ出ていた時に父の警告を無視して船を進め、父を亡くしたことで水恐怖症を患ってしまったことが原因だった。
ある日、彼がいつものように新聞を買った後、雑踏の中で1人のホームレスの老人が現れる。それは海に沈み亡くなったはずの父親だった。しかしその直後、老人は瞬く間に何者かに連れ去られてしまう。トゥルーマンはそのことを母に伝えるが、見間違えだと言って取り合ってもらえない。これをきっかけにトゥルーマンは周囲の様子を不審に感じ始める。
実はトゥルーマンは生まれた時から人生の全てを24時間撮影されており、そのままリアリティ番組『トゥルーマン・ショー』として世界220ヶ国で放送され続けていた。彼の住む“世界”は巨大なドーム状のセットで、太陽や月、星々も機械仕掛けの照明装置に過ぎず、雨や雷鳴などの気象も人為的な演出である。そして何より、トゥルーマン以外の人物は全て俳優であった。加えて、この番組ではCMは入らず、番組中で商品の宣伝(プロダクトプレイスメント)が行われており、親友マーロン(ノア・エメリッヒ)や妻メリル(ローラ・リニー)も日常の中でさりげなく宣伝を行っていた。
オイオイオイ、これはトゥルーマン・ショウのあらすじじゃないか無気力無関心無能の三冠達成か?と思われた方、正解です。賞品としてジム・キャリー主演の「ジム・キャリーじゃなくても良くない?映画」堂々1位(自分調べ)のナンバー23を観る権利を差し上げましょうさぁどうぞ早く観ろ。
何故トゥルーマン・ショウの話をするのかというとフリー・ガイとの共通点があまりに多いのでトゥルーマン・ショウを語らずにフリー・ガイは語れないと思った次第なのです。「毎日自分の生活に何の疑問も抱かずに生活していた主人公がある日の出来事をきっかけに自分を取り囲む世界が作り物だと気付いて海の向こうを目指す」って書いたらどちらのあらすじかわからなくなります。まぁわからなくなるように書いたので当然なんですが、屋台骨はほぼ一緒なんです。トゥルーマン・ショウはトゥルーマンと監督の父と子のような関係性がありますが、フリー・ガイにも隠された関係性があり(物語の核心に触れる部分なので君の目で確かめろ!)、その描写というか表現方法がすごく今風でよかったです。
物語の舞台も今風なテイストになっています。オープンワールドオンラインゲームのNPC(モブキャラクター)に焦点を当てるという発想はセットと役者に囲まれた男の一生をテレビ番組として全世界に放映するトゥルーマン・ショウの発想ととても似ていると感じるし、今風のアレンジになってますよね。ライアン・レイノルズが2021年のジム・キャリーかどうかはさておきですが…
21世紀FOXがディズニーに買収されたおかげ(?)でカメオ出演やらライトセイバーやらあのテーマやらが飛び出してゲームの世界を彩っているのもめちゃくちゃ良かったですね。まだ観てない人はググったりせずにまずは観てほしい。観たことなければトゥルーマン・ショウを観てから観に行って欲しいし、サングラスをかけたら違う世界が見えるようになってしまう映画もよかったらどうぞ。
久々にいい気分転換になったので、明日からまた頑張らずにそれなりに生きていきます。
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