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令和2年診断士2次試験を書く~事例②~

本題の前に

諸注意は事例①の記事参照ということでお願いします。
*『 』→問題もしくは設問から抜粋として記述します。
重要>
記述する内容はすべて私の個人的な考えであり、必ずしも正解ではありません。
「へー。こんな考えもあるんやね」くらいのスタンスでお願いします。

中小企業診断士試験問題
www.j-smeca.jp

第1問~解答~

S:健康に効能があるハーブを効率的に栽培できることと、大手メーカーZ社との取引実績
W:新規取引先との売上が少なく、事業がZ社との取引に依存していること。
O:ヘルスケア市場が拡大基調であることと、ハーブの知名度があがってきたこと
T:ハーブを使用したZ社の製品が2~3年で製造中止となる可能性が高いこと

第1問~設問読解~

①『現在』のSWOT分析を問われていること。
②(あと強いて上げるとすれば)『B社』のということ。

第1問~解答根拠~

この設問は、解答者間で大きな差はなかったんじゃないかなと思います。複数の要素が考えられる場合に、どれを落とすか、で多少差が出たくらいじゃないですかね。
私は、あくまでハーブを使用した事業を展開する上で重要度が高そうな方を解答にしました。
以下、解答からは落とした記述です。
S:『一面に広がる~コントラストを生み出している』
→どちらかといえば「ハーブ」自体の利点
S:『一般的にハーブの用途~原材料にもなる』
→同上
W:『若年層の人口流出~農家所得の減少』
→島の課題で、B社のビジネス上の課題とはやや遠い
W:『このハーブと島の知名度が大消費地では著しく低い』
→現在では知名度が上がってきている。
W:『軽い割にかさばる~コストがかかる』
→乾燥粉末にすることで、現在は解決済
O:『島内各所には~農業と観光業である』
→島の利点。また、ハーブの事業を考える上で、主たる要素ではない。
O:『最近ではこのうち~注目を集めている』
→「ハーフの知名度が上がっている」に包括される
O:『複数のヘルスケアメーカーなどから~来るようになった』
→『Z社の取引実績』の効果。包括されている

ちなみにですが私は、SWOT分析は色ペンでやります。
青→S、赤→W、水色→O、紫→T
設問関連項目は黒にして、ちっさく「①」とか書いてます。

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第2問~解答~

望ましい方向性は、Z社の製品ターゲットである30~40代女性以外の、ヘルスケアに関心が高い高齢者等を製品ターゲットとしている取引先との取引を拡大し、構成比をあげることで、取引のZ社依存から脱却する。

第2問~設問読解~

①『Z社の製品とは異なるターゲット』とは何を指しているのか
≒「Z社のターゲット」はどこか。
②『取引先構成』を「こうしていくべきだ」を明記する

あくまで『取引先構成』ということで、私はあえて自社オンラインサイトのBtoCの要素は外しました。直販を『取引先』と呼称するのは違和感があったからです。

第2問~解答根拠~

まず『取引先構成』は当たり前ですが、「Z社以外の構成比を上げる」方向性になります。Wとして「事業がZ社との取引に依存していること」が挙げられているので、さすがにこの点はあってると思います。
次に『ターゲット』ですが、『主として30~40歳代の女性層の支持を獲得した』の記述から、Z社製品のターゲットは『30~40歳代の女性層』と考えました。ということで、新ターゲットはそれ以外、となるわけですが、私は「へルスケアに関心が高い高齢者等」としました。
実は本文中にもっと適切そうな記述があります。『20歳代後半~50歳代の~注文がくるようになった』の記述です。
私はこれをあえて外しました。というのも、この記述は「眠る前に飲むハーブティー」に関する記述だからです。ハーブに関する事業全体を見たときにちょっとスポットすぎるかなという印象でした。
あえて「高齢者」を入れたのは、『とくに高齢者は~食べる』の記述から、高齢者にとっては受け入れやすいものであることが読み取れたからです。根拠が薄いのでわかりやすく「等」で躱しています。
あとは、「Z社依存から脱却する」を入れて、なぜ構成比を変えなければならないのかを明確にしました。

第3問設問1~解答~

Z社のハーブを使用したハーブティーの市場は、独占であり市場占有率も高く、成長度も高いため、売上が確保できた。

第3問設問1~設問読解~

「製品・市場マトリックス」が頭に入ってないと私みたいなことになります。

第3問設問1~解答根拠~

そもそも解答が1文字もあってません。これはPPMの記述です。逆に言えばこれ間違ってても合格できます!!(責任回避)
予備校によって解答がまちまちですが、私は新製品開発戦略じゃないかと思います。

第3問設問2~解答~

行うべき施策は、①サイト上で、ハーブの多様な用途を紹介すること、②その上で新製品アイデアの募集や、新製品のテスター募集を行うことで、顧客を新製品開発に参画させつつ、コミュニティの育成を図ること。

第3問設問2~設問読解~

①『顧客を製品づくりに巻き込みたい』こと
②『自社オンラインサイト上で』行うこと
③『コミュニケーション施策』≒双方向のものであること。

第3問設問2~解答根拠~

「ここだ!」という記述が本文中にありません。ということで、設問読解の中の注意点から1つ1つはめていくことにしました。
まず、顧客を製品づくりに巻き込むにはどうすればよいかを考えます。製品づくりを考えるには、当然原材料の情報は必要だと思います。ハーブの知名度が上がってきたとはいえ、その知名度の源泉はZ社の製品であるため、本文中に明記がある、ハーブの多様な用途は認知度が高いとは限りません。よいうことで、多様な用途の掲載は必要だと判断しました。
そして、新製品のアイデア募集等(顧客からアイデア⇔B社からアイデアを基にした製品という双方向性)を行うことで③をカバーしました。
どちらも自社オンラインサイト上で可能であることを確認して解答は完成です。
あとはキラーフレーズの「コミュニティの育成」をなんとなく入れました。

第4問~解答~

立案すべきプログラムは、①美しいハーブ畑での栽培体験、②近隣の宿泊施設と連携し、ハーブと島の農作物を利用した、おひたしや酢みそあえといった伝統料理を夕食として提供すること。

第4問~設問読解~

①『自社オンラインサイトユーザーに対して』であること
現在は『20歳代後半~50歳代の大都市圏在住の女性層』がメイン
②『B社とX島のファン』になってもらう必要
→双方の魅力をアピールするものでなければならない。
③『観光スポットや星空観賞などの観光以外』で発案が必要であること

第4問~解答根拠~

非常に迷った設問です。「取れなくても仕方ねーや!!」問題です。
少なくとも②の要素だけは外さないように解答しました。
B社のファンになってもらうことは、ハーブの良いところをアピールしていくことでそのまま直結するとして、X島のファンになってもらうにはどうすればよいかにかなり悩みました。
X島の良い所に関しては、記述があります。『島内各所には~農業と観光業である』の箇所です。今回は観光直接使えません。
解答の①つ目である、「ハーブの栽培」に関しては、『一面に広がる~コントラストを生み出している」から作りました。ハーブそのもののアピールと、島の美しさ同時にアピールできますし、「観光」ではありません。
解答の②つ目に関しては、『主力産業は、農業と観光業である』という点を以下のように捉えて使用しました。
〇農業→ハーブ以外の農作物も名産である可能性が高い
〇観光業→宿泊施設がたくさんあるはず
ただしこれだけを使用すると、島のアピールにはなっても、ハーブのアピールにはならないので、島の農作物+ハーブの料理を提供する、という形に落ち着けました。
『自社オンラインサイトユーザーに対して』という要素が解答に盛り込めませんでした。今でもいい盛り込み方がわかりません。

総評(というより実感)

アンゾフ問題以外は及第点だと思っています。アンゾフ問題が0点でも合格できたのはほかの問題がある程度イケてたからだと思っています。
今見ても大外しはしてないと思います。



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