教師153日目~丁寧に分かりやすく教えるのは良いことなのか?~

スケジュール

8:00~8:30 質問対応
8:30~8:40 職員会議
8:40~8:50 ST
8:50~9:40 授業
9:50~10:50 初任研
10:50~11:10 理科会
11:10~11:40 時間割作業&期末考査問題作成
11:50~12:40 授業
12:40~13:20 質問対応
13:20~13:30 昼食
13:30~14:10 期末考査問題作成
14:20~15:10 初任研
15:10~15:25 掃除
15:25~15:30 ST
15:30~18:00 質問対応
18:00~19:30 期末考査問題印刷

今日は久しぶりに疲れたなーという感じがする。
いつもは忙しいながら体力は余っているし、心地よい疲れまでは達していない。
今回は普通に授業をした後の2時間半の勉強会で、僕が2時間半喋りっぱなしだったのでだいぶ疲れた。

ここまでやって平均点が低かったら発狂して虎になる。
今回のテストは平均点が60点に近づくように簡単な問題を多めにして作ったのできちんと勉強していれば60点くらいは取れるはずだ。
もし、30点以下を取ろうものなら勉強せずサボった事が確定するくらいの勢いだ。

でも、そんなテストのなかにもしっかりと頭を使って考える問題やけっこう難しいチャレンジ問題等も入れ込んだので90点を超えるのはけっこう難易度が高い気がする。
我ながら良い出来映えだ。
後は何も起こることなくテストを終えて、採点するのみ。
僕の持っている教科は運良く1日目にすべて終わるので気合いで採点を終えて翌週に持ち越さないようにしたい。

今日の勉強会にて考えたことを書いておくと、まず話を聞いてない人がけっこう多い。
解説したことを再度聞いてくるのは今後なしにしようかな。
個の場で全て説明するから分からないことはここで聞く、それ以外は受け付けないという形にした方が集中して聞ける気がする。

そして、もう1つ感じたのがやはり自分で解かないと解けるようにならないということだ。
物理は特にそうだが、説明を聞くと分かったような気になる。
しかしいざ自分で解いてみると全く解けない。
これは僕も高校生の時によくあったので気持ちはすごく分かる。
予備校の教え方が上手い先生の授業を受けるとすごく分かった気になるのだ。
僕も大学の時にしがない小さな塾ではあったが、理科・数学を教える看板講師として社員のフリをして一斉授業をやったり、全く出来ない生徒相手に個別指導をして指名を受けたりしていたのでいくらでも丁寧に分かりやすく教えることは出来るが、果たして手取り足取り教え込むことが本当に理解を助けるのか疑問に思い始めた。

言われて何となく納得したことはすぐ抜けていくのに対して長いこと頭を悩ませ、自分で理解したことはなかなか抜けていかない。
それはその思考の成果が様々なフックとなって理解と結び付くからだ。
よりたくさんのフックがあった方が記憶の繋がりが強くなり抜け落ちにくくなる。
教えられてふーんと思ったことというのはこの繋がり(シナプス)が圧倒的に少ない。
すなわち、時間はかかるが生徒自身に考えさせて手を動かさせ、理解させる方が結果的に深い理解に繋がるということかもしれない。

それと関連してくるが、物理が出来る生徒は自分でやったうえでどこが分からないかを伝えてくる。
しかし、あまり出来ない生徒はこの問題が分かりませんと端から考えるのをやめたような質問をしてくる。
そう思うと、もし質問をするにしてもどこまで分かって何が分からないかを伝えるような指導をしていくことが理解に繋がっていくのではないか?という仮説が立つ。
次回のテストではそれを試してみよう。
質問するためにきちんと考えないといけない。
そもそも何も分からないという質問は受けない。
ここから始めてみることにしよう。

その効果を実証する為に何か比較出来るものはないだろうか?
それについてはじっくり考えてみたい。

今日は心地よい疲れでゆっくり眠れそう。
明日は何事もなくテストが終わると良いなー。
疲れているなかで印刷作業をしたので何かミスが起こっていそうで怖い。

昨日も普段ならやらないようなミスをやらかしたので、疲れは人間の思考を奪うんだなと実感したばかり。
早めに休んで疲れを取ろう。

終わり。

教師の労働の実態について書いています。 忙しいなかでも投稿する励みになりますので、良ければサポートのほどよろしくお願いします! 一緒に教師を今よりもっと魅力ある職業にしていきましょう。