教師27日目~公教育×企業~

今日のスケジュール

8:30~10:00 コールドリーディングの勉強
10:00~12:00 熱力学の勉強
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 問題演習

昨日、愛知県の県立学校にスタディサプリが導入されることが発表されたがそれと同時にTwitterなどで話題になっているのが、classiが繋がらない問題だ。
「classiがずっとcrashing」と言われているが、公教育で使う有料アプリがこのような状況では困る。
実際、提出物も出来ないしこのせいで欠席扱いにまでなった生徒も居るみたいだ。
おまけに生徒120万人の個人情報が流出し、その理由や現状は報告されない事態、、、。

これでもBenesseに依存している理由は1つ。
現在、公教育に関わっている企業はほぼほぼBenesse1社のみであることだ。
校務支援システムを提供していたEDUCOMという企業(実は就活生時代にインターンに参加している)を買収し、独占への道をひた走っている。
このclassiは全国4800校のうち2500校が導入していると言われており、まだ校務支援システムを導入していない学校もあるので、この独占ぶりがよく分かる。
これでは、どんなにBenesseが杜撰でもなかなか切れない状況なのは明らかだ。
完全に市場原理が働いていないと言っても過言ではない。

公教育はすごく堅い世界で利益にならないこともよく分かる。
しかし、Benesseに対抗する企業が出てくるまたは行政で全てまかなえるようになるのどちらかが起きないとこのままBenesseの利益の為に公教育が利用されて終わりという結末しか見えない。
後者は全く期待できないので、前者に期待するしかないと思っている。
そして、その弊害を受けるのが子どもたちと現場の教員なのだ。

そのBenesseに少しでも対抗出来る余地があるなと感じているのがリクルートである。
スタディサプリの他に校務支援システムのスタディサプリfor teachersというサービスもやっており、少なからず脅威になっているだろう。
僕はどちらの企業からも内定をもらっていて、インターンや面接を通して、色々なことを聞いた。
どちらを推しているわけでもないが、少しでも多くの企業がより良いサービスを目指して競争してくれる市場になることを願っている。

その為には公教育にもっと予算や人が割り当てられ、市場に参加するメリットがないといけない。
今は「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」みたいな文化が現場にはあるが、足りないのは圧倒的に人と金。
日本の未来を作っていく教育がこのままで本当に良いのかなと不安になる。
それでも、僕は教師なので無いなら無いなりに目の前の生徒の為になること、未来の日本の為になることを出来る限りやるしかないと思う。
その為に色々な選択肢を捨てて、教師になる道を選んだ。

文部科学省の人や現場の教師、そして公教育に関わる企業の人全員が日本の未来を、子どもの未来を良くするために共闘してくれることを切に願いながら目の前のことを必死にやることしか出来ない。

終わり。

教師の労働の実態について書いています。 忙しいなかでも投稿する励みになりますので、良ければサポートのほどよろしくお願いします! 一緒に教師を今よりもっと魅力ある職業にしていきましょう。