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ありがとう、𝑆𝑖𝑛𝑔 𝐹𝑜𝑟 𝑌𝑜𝑢…………

ご注文はうさぎですか?? ~Sing For You~を見て以来熱が溜まる一方なので何とか区切りをつけるべく感想を出力します。基本浅い感想です。自己満足大事。

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はじめに
ご注文はうさぎですか?? ~Sing For You~はごちうさのOVAです。尺は大体アニメ一話分と同じ。話としては単行本5巻8話「𝑐𝑢𝑝 𝑜𝑓 𝑐ℎ𝑖𝑛𝑜」。
香風家の話と歌が主要なOVA独自要素でした。いや家族の話をオリジナルでやる???????
やってくれてよかった………………………(視聴後並感)

見た目のお話 


アニメよりまぁまぁ後、かつOVAであるため全体的に見た目が綺麗です。作画はより洗練され、キャラデザも一期と比べると「何か分からんが明らかに良くなったな………」というのが素人目にも分かります。
いやマジでOVAスゴイな??????
凄い。細やかな動きの枚数が露骨に増えている。特にアイドルシャロちゃんとかね。アイマスかな???
ダンスに限らずアニメ1,2期の時には動かさなかったであろう動作がこれでもかと動くのでワ〜〜イってなりました。手を降ったり人の方向いたりとか。
風景は相変わらず綺麗がすぎる。この独特な世界観は小物とか背景とかの影響がデカいとも思うので細かいと細かいだけ嬉しくなりますね…………
でも中学校のホールデカいね????(脱線)
やはり木組みの街、何も分からない…………
そういえば、どうしてラビットハウスの右側には建物があるっぽいのに入って右の窓から光が入ってるんでしょうか…………………(更に脱線)
コレ未だによくわかんないです………

オリジナルシーンの話


主に増えたシーンは、香風家の追憶と特訓シーンとカラオケ大会の歌とグッズ作りと合唱の歌です多分。盛りだくさん!

特訓シーン、思ったよりガチでしたね。リゼさん、もうちょっと常識に寄った感性があると思ってた節があるので笑いました。まあ、軍事関連で育ったならタイヤも引くでしょ(適当)。後のミラーボールin甘兎庵もそうですがギャグ漫画の文脈を真剣に受け取りすぎてもアレでしょう多分。学がないので何らかのパロディだとしても分かんないんです。それにしても、リゼの腹筋がうっすら割れていて欲しいという感情が更に強くなっていく…………

カラオケ大会を単行本で最初に見たとき、「楽曲コンテンツ用テコ入れだ!!!!」って言ってました。失礼だなコイツ。
今回も言いました。突然衣装で出てきたからね、もうね。ココアさんの瞬間早着替え。
それにしても作画めちゃくちゃ気合入ってましたね。シャロと千夜がありえん可愛かった(小並)。それにしても千夜シャロ、8巻でシャロ→千夜の感情が思ったよりデカい事が判明してからウキウキしてきました。少なくとも一人暮らしと天秤にかけても優先されるくらいにはデカい存在だったんですね…………

グッズ作り。千夜シャロココア、なんか学生モノ4コマって感じでいいですよね。ツッコミがブン回る感じ。シャロが千夜ココアと同じ学校に行く想像をする度にあり得たかも知れない世界線に情緒が擽られます。学園祭楽しみすぎるな。アニメ3期頼むぞ………………

合唱シーン、実はちょっと思うところがあるのですが後述。

香風家のおはなし
これがマジでうわ〜〜〜〜ってなった。両親がいた頃のチノちゃんの普通さ。いやありえん可愛いんですが、あのまま成長したら本編開始時のチノにはならないだろうなぁと思うとやっぱり母親の死は確実に変化を起こしたんでしょう。
それと親の死の乗り越え方ってどうなってるんだろうな、ってツイで呟いたら有識者からタイムリーヒットがきました。引用許可とかとってないのでリンクはしませんが………。
大きなイベントで乗り越えたりでは無く、残っていた家族の優しさで乗り越えて行った。それと同時に「早く一人前にならなければいけない」という思いも生じた。なるほどなぁ〜〜〜〜〜ってなりました。中学一年生段階のチノにイメージ的にも繋がりやすくて凄いなぁ。
確かにこう考えれば、ごちうさを通したチノの成長はコレの解消になって構図が気持ちええなとなったり。一旦子供っぽく、いや年齢通りの感性に戻ってそこから健全に成長し直す形。いい変化だコレは…………………………

こういう知見は周りからの刺激が無いと中々得られなかったりするのでこの前の感想への反応で界隈が少し確認できたのは本当にデカかったなと思います。勝手に覗かせて頂いている各々方、お世話になっております。
まあ私は浅すぎて咲さんとティッピーの死去順を忘れてたりしたので論外ですが…………

タカヒロさんから明かされた咲さんの真実…!歌う前は何時でも緊張していた話。ま〜〜〜〜じ?そういうタイプの人だったの?弾けてる絵しか知らんかったのでとにかく意外。キャラ造形の深みですね。それにしても声帯がお強い。家系的に歌が上手いって事の説得力がめちゃくちゃ増すので良いキャスティングだなぁと思うのですが、そもそも家系的に歌が上手い設定、どこで生えてきましたっけ…………
ごちうさ、もしかして突然生えてくる設定と常に戦うタイプのアレですか???
まあ、齟齬の生まれない追加が上手いイメージなので浅く履修する範囲ではkoi先生に後ろから刺される事もないでしょう(慢心)
信じてるぞ。

合唱のシーンでちょっと考えたこと


ちょっと引っ掛かったトコロがあったので少し書きます。有耶無耶にしても良かったのですがインターネットで自分の感性に嘘ついても仕方ないので…………
別にOVAの描写に落ち度があった訳では無いと思います。しかし、心の中の面倒なオタクの自分が引っ掛かったのも事実なので忘れないための備忘録みたいな。
(面倒なオタクがふわふわした面倒な自分語りしてるだけなのでスルー推奨)

特別扱いしすぎ?
なんというか彼女らが特別扱いされすぎてる感じがしました。感情描写の濃密さとかではなく物理的に立場が過度に特別というか。原作だとチマメ隊も並びの一部にいるのですが、何故か先頭で3人が出っ張る形。いやチノはソロがあるからだとしてもマヤとメグはなぜ??なんか浮いた感じがしました。
あとココアが普通に声がでかい。発表会なんだからお静かに。目立ちはしてもマナー違反というか他者への迷惑には気をつけるタイプだと思ってたのでちょっと面食らいました。声出しちゃうんかい!って見ながら言ってました。なんというか、彼女らだけの舞台感というか、悪く言うと茶番感を感じてしまって自分の面倒臭さに嫌気が差したりなんだり。多分自分がごちうさの世界に過度な幻想を抱きすぎなのが問題なのですが………

きっと自分は彼女らが世界の全てであって欲しくないのだと思います。ごちうさの優しい世界の一部に彼女らがいるだけで、描写していない他の人物もあの世界に居て、きっと楽しい日常を過ごしているのだと思いたい……のかも。
原作だとチマメ隊は普通に並んでいて、チノは自分の目で彼女らを認知します。ココアらも格好が少しヤバいだけで基本的に単なる一観客として存在していました。互いに群の中の個であるがしかし、その個同士で通じ合う感じ。
この書き方だとしっかり描写されていない人々にも同じように成長のストーリーがあるのではないかと感じられる気がします。
彼女らだけが特別なのでは無く、この世界にはこういった成長の幸せが満ちていると盲信したいだけかも知れませんが……

この認識に関連しそうな点として、個人的に好きな描写で学園祭のクラスメイトが挙げられます。あの感じ、各々に個性が感じられるんですよ。居候システム利用者は他にもいたんだとか。妙に風水に詳しい娘おるね、とか。1巻の頃の背景だったクラスメイトが一気に個性を持った一人のキャラクターとして立っていて。彼女ら一人ひとりに物語があるんだろうな、とか感じられる細かさがとても好きです。決してメインのココアたちだけに注力して他のキャラクターを蔑ろにする、ということが無いトコロというか。普段の描写外にも世界が広がっていることを感じられるのが好みなのかも?

単行本5巻74ページ

やっぱり歌い終わった後のチノの描写がこのエピソードのサビと言っても過言ではないと思うんですが(過言)、ここばっかりは原作の方が好きだったかも。いやこちらはOVAの表現が気になったのではなくて原作が良すぎるからなんですが………
原作だと単行本5巻74ページのチノ。ココアたちに自分から目視で気付くのですが、気づいた後の表情から既に良すぎるんですよね。来てくれたことへの驚きと喜びが表情だけでこれでもかと表現されています。正に感情が昂ぶっているといった顔。ここセリフないの偉すぎませんか???
抑えきれない情動には言葉はいらないのかもしれません…

その後の走って帰るシーンも本当に良くて。来てくれたことへの喜びと色々な疑問が纏まらずに浮かんでいる感じのセリフで、感じたこと全てが言葉になりきれないくらいの情動の高まりが見えるんです。表情もとても驚きと喜びの混ざった顔。言葉にならない未知の情動に夢中な顔、と私は捉えました。
チノはこのあたり(4,5巻)から、さらに成長を見せていきます。それのエモさは前の感想で散々書いたので割愛しますが、その成長の転機はいつかと考えたらここなのかもなぁ、と思いました。有識者もそれっぽいこと言ってたし。

SFYではチノの母親の話が挟まっている影響か、「緊張していても、楽しく歌ったってお母さんの気持ち、少し分かった気がする」というセリフが入っていました。
これもこれでEDのデュエットに文脈として刺さるので激エモといった感じなのですが、ここは原作の当人もはっきりとは理解していない大きな変化の契機であって欲しさがあるので原作の方が好きだな、みたいな感じです。

でもEDが本当に好きすぎるのでSFYの最後の展開は結局ぜんぶ好きです。(ちょろい)
気持ちが分かったと言った後にデュエットさせたらもう夢でしょ。銀のスプーンの歌詞が良すぎる。
訳なんてないわ、出会う前からずっとずっとずっと愛してる。
理由の要らない愛。無条件の肯定。本当に優しい世界ですね。
夢みたいに綺麗で泣けちゃうな……

終わりに

そういえば、最後のチノのセリフだったり母の話を随所に置いたりしてチノの動機がよりはっきりするようにしていたりとかOVAスタッフの工夫が凄いなって思いました。ココアたちも咲さんも、チノちゃんの為に歌っていたんだと筋を通すことで、原作で突然生えてきた感があるカラオケ大会や咲さんのオリジナルエピソードを上手くまとめ上げているのだと思います。
単行本だと何故チノがソロを決心したのかとかはあんまり明言されてないんですね。原作はその分単行本5巻74ページの表現でこの行動の重みがしっかり出ていて凄い。

Dear My SisterもそうですがOVAは副題が上手いなと思います。DMSが「親愛なる私の姉/妹へ」と読んでココア↔モカだったりココア↔チノだったりが複数見えるように、Sing For Youは色んな人々が「あなたのために歌う」ことをしていました。色んなとこに掛かっている感じがとても綺麗でいいですよね。
その他にも細々としたセリフの追加がとてもしっかりしていて、完成度の高いOVAだなと思いました。

ご注文はうさぎですか?? ~Sing For You~、作り手の真剣さをひしひしと感じて、とても良いものでした。
本当に、いいものでした。
これで自分の残すところの大型公式供給は単行本未収録分だけなのでアニメ3期までひっそりと食いつないで行きたいと思います………

koi先生と制作スタッフ、並びにごちうさに関わる方々に改めて感謝の念が止まりません。
それとこの謎感想文を出力するにあたり色々(勝手に)参考にさせていただいたツイッターのごちうさ有識者様方、及びこんな乱文を読んでいただいた貴重な誰かへ、心ばかりの感謝を。
ありがとうございました。

おまけ
胡乱な文章です!
英語力が幼稚園児なので"sing for you"をDeepL翻訳してみたのですが、ピリオドをつけると「あなたのために歌います。」でした。しかしピリオドを取ると………

「歌い継ぐ」となりました。めちゃくちゃエモくないですか????????????
いや翻訳ミスかスラング的に使うのか知りませんが……
でもこれ以上なくSFYに置いてエモの文脈だなと思いました。
あなたのために歌う、ということから終わりを無くすと歌い継ぐになるんです。つまり咲さんがチノのために歌ったり、ココアたちがチノのために歌ったりすることから繋がって、チノが誰かの為に歌うことは、今までの人々から受け取った歌を歌い継ぐことになるんです。なんか美しいなって思いました。
いや翻訳ミスかスラング的用法なのか知りませんがね??
ごちうさ、受け継がれていく物のエモもありますよね。
誰かが誰かに渡した何かが受け継がれていくのは感動的で。なんか嬉しくなる。なんか泣けてきたな。

以上、胡乱な文章でした。

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