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アンチグラビティ・ガールで精神をやられたオタクの呻き

月ノ美兎✕TAKU INOUEの時点でカツ+カレーみたいな気分だったのですが、お出しされたのはそれどころじゃなかった、みたいな。
まとめると、アンチグラビティ・ガールの歌詞が良すぎる!!!!って騒ぐnoteです。

アンチグラビティ・ガール
作詞:MCTC 作曲・編曲:TAKU INOUE  歌:月ノ美兎 良い曲なんで聴いてない人は試聴だけでも聴いてね!
5/20追記 にじさんじ公式よりフルMVが公開されました。映像もめちゃくちゃ良いので是非ご覧ください。

なんでカツ+カレーが化けたのかというと、個人的に月ノ美兎に対して思っていた文脈と歌詞のハマり具合が効いたのだろうなぁと。
この曲はキャラクターソングでもなければ中の人でもなく、月ノ美兎という人間の曲であるからこそ刺さった。今わたしは虚像の話をしています。
文脈とか言い出すオタクの話は大概めんどくさいので真に受けすぎないことをおすすめしますが……

月ノ美兎という人間について

月ノ美兎といえば委員長キャラにじさんじ所属の公式バーチャルライバーであるが、自分は彼女にずっと開拓者の文脈を見続けてきた。キャラクターの設定から乖離して開拓者の月ノ美兎という人間像を勝手に投影し始めたとも言う。

彼女は2Dバーチャルyoutuberのフィールドの開拓者だった。彼女によってにじさんじ等の2Dライバーの道は拓け、グループ式企業バーチャルyoutuberの時代を連れてきた。
私は月ノ美兎を開拓者として見た。

その上で浮いていた。これが浮遊の文脈と言えるのかも。彼女は他者と隔絶している面があった。それはセンスであったり考え方であったりして、そうやすやすと真似できるものでも、真似すべきモノでもなかった。にじさんじには面白い人間がどんどん集まっていったけれど、その中で彼女はトップでありながら模範ではなく異端だった。個人的にこの在り方がコンテンツとして最高すぎて好き。

私は放送を見ていて、なんとなくソレが生来の性質だと思った。きっと変なものに興味を抱いて、楽しくなる為に何でもやり切ろうとする人なんだろうと思った。
万能の天才ではないけれど行動力と発想が凄いのでやりたいことを形にできる人間。強い。創作気質すぎる。
本気で人生を楽しむためにやってる人間が面白くないわけないんですよ。

歌詞


ここまでの妄言を踏まえての歌詞のここ好きポイント。

鼻血が出そうなほど西へ東へ
また迷子になって 怪我して
風邪ひいて
探すよ今日も
ちょっとおかしな色した
ガラクタみたいな夢のパーツを

虹色の工具で見よう見まねで
意味不明なネジを 回して
指切って
でたらめな理論でスケッチもなくて
それでもこの船で空を飛んでみたい
思うまま飛んでみたいな

AメロBメロですね。
ここの前のイェーーーーーーヘェーーーーーーで既に委員長キャラのガワから乖離してて月ノ美兎らしさですね。いや委員長キャラがイェーヘェーーするのか有り得ないわけではないですが、まあ普通の委員長キャラはあんまりこういう方向行かないでしょ多分。単なる委員長キャラに納まらないってことです。

moonは月ノ美兎の名前から月の話をしていたけれど。でも彼女は月ノ美兎なんて名前でまるで月の住人のような異質感を纏うときがあるけれど、それでもルーツは委員長なのだから一般人に置かれるべきだろう。絶対月には住んでない。下北沢とかに住んでる。
その上で彼女は宇宙に飛び立とうとする、解釈一致。興味を持ったら絶対やる。
その上で宇宙っていうのが良い。無重力で浮くイメージは月ノ美兎のセンスの浮き具合を彷彿とさせる。文脈からの印象に近い。

鼻血が出ても風邪引いても指切っても目的達成の為に動く、解釈一致。
そこまでして集めてるのがガラクタみたいで意味不明なパーツ、最高。

でたらめな理論でスケッチもなくて
それでもこの船で空を飛んでみたい
思うまま飛んでみたいな

ここ!!!!!!!!!!
自分が勝手に思い描いていた月ノ美兎のパーソナリティの本質がココにあると思ってて、彼女は先ず飛びたいと思うんです。でも万能の天才ではないので理論はデタラメでスケッチは無いんです。でもやるんですよね。楽に出来ることじゃなくてもやりたいと思い続けられる。生来そういう人間なんだと思います。

いつか浮かんで宇宙まで
見たことないスピードで君も乗せて
悠長な歌うたってさ
今までの全部を
笑いたい
笑いたい

サビですね。
ここまでと一番違うと感じたのは、ここで「君も乗せて」と他者が出てくるとこです。AメロBメロはつまるところ月ノ美兎の生来のパーソナリティに焦点を当てればスッキリでした。逆にいえばライバー活動の影響は関係ない歌詞でもあります。その上で、ここで君という他者が出てくる。
この君には解釈の余地があるでしょう。でろーんを君と呼んでることにして、かえみとイメソン解釈にしても楽しそうですが、私はここをライバー活動を通して繋がった、にじさんじメンバーやリスナーと取ると開拓者文脈がウキウキしてきたので雑に広く取りました。

AメロBメロでは宇宙を彼女が興味を持った魅力的不思議物体として見ました。この時点では彼女は宇宙に行ければ満足ですし、それで終わります。
しかしサビでは宇宙は、にじさんじメンバーやリスナーを連れて行く場所となります。宇宙がモノの比喩から場所に取れます。未知の場所に仲間を連れて行く。こう考えたら2Dバーチャルyoutuberという未知の道をにじさんじを引っ張って開拓していた初期の月ノ美兎のソレになるわけです。エッモ…………………

しかも行ったら、悠長な歌を歌って今までの全てを笑うんですよ。歌配信かな?
自分のやってきたことを笑いにするのも月ノ美兎の配信のメインですよね。

サビで、ちゃんとバーチャルライバーとしての月ノ美兎も含むんですね………こじつけですけど。

見慣れない操作盤
ワクワクしちゃうな
まず意味もなく全部押して
間違って
倒れた機体
転んで夜空を見上げた
そろそろ時間だ
準備はもうできてる
彼方の彼方まで

2番ですね。
見慣れない操作盤にワクワクしてふざけて事故るの最高。
月ノ美兎の変に雑でドジなとこ出てる。

ここ曲のリズムも少し取り方変わっていて、レゲエ風なんですかね。明るい印象になっていて浮かれてる感とかギャグ感が出てていいですよね。

明日浮かんで宇宙まで
嘘みたいな本当を見つけたいの
ポンコツだって承知さ
迷っても止まっても笑ってたい
笑ってたい

サビ!!!
嘘みたいな本当を見つけたいのとか、ポンコツだって承知さとか月ノ美兎ポイント盛りだくさんなんですか、一番好きなのは、迷っても止まっても笑っていたい、ですね。
ここも月ノ美兎本質情報だと思っていて、彼女は楽しむために全部やっているんだと思うんです。いつでも笑っている為に行動する。笑っていたいは私の月ノ美兎解釈の核に近いです。
先取りすると、ラストも「笑ってたい」で〆ていて本当MCTC信頼of信頼なんですね………

まるでファンタジー
素晴らしい日々だな
まだまだ探してたいんだよ
B級のドリーム
永久にさ

バケモンのCメロですね。
昂ぶったのでツイッターで限界オタク探してたんですが、まるでファンタジーがRomantic nowからの引用ではないかという考察好き。委員長言ってたもんね。どっちもイノタクだからね。
B級のドリーム、これもセンスキレッキレのフレーズ。B級ってのが良すぎる。月ノ美兎のやりたいこと、大体B級だからね。そしてVtuberというコンテンツ自体のアングラ感にもB級という単語が似合うように感じる。あと、永久にさ との韻の踏み好き。

今夜浮かんで宇宙まで
まだ知らない場所まで
君も乗せて
重力なんて知らない
ハリボテでもいい
このまま
悠長な歌うたってさ
これからのぜんぶも笑いたい
笑いたい
笑ってたい
笑ってたい
笑ってたい!

ラスト。ここで何回泣いたかわかんない。

重力なんて知らない、ハリボテでもいい、の勢いの強さ。あまりにも気持ちが良い。ラスサビに相応しい勢いとともに、ここまで駆け抜けてきた月ノ美兎の勢いをそのまま表したような飛ばし方。無敵ですね………
ちょっと邪推ですけど、2DライバーやVtuberというコンテンツ自体がハリボテと揶揄されることも無くはなく、そういった作り物であることを否定せず、「このまま」なのかなとも思いました。

これからのぜんぶも笑いたい、ずっと笑っていたいんですよね。月ノ美兎の行動原理は笑っていたいなんだと思います。
笑いたい、笑ってたい、笑ってたいからイェーーーーヘェーーーーーーを挟んで、笑ってたい!で〆。
ここはホントに曲も歌い方も天才なんで実際に曲聴いてもらうしかないと思います。
感情の込め方ほんと良くてもう………………………………ムリ………イェーーヘェーーーーーーをもう一度挟んだのが好きすぎて。

纏めて

この曲についての月ノ美兎さんのコメントで気になるものがありました。

『今はこの曲の題名や歌詞に恥じない生き方をしたいと、めちゃくちゃ強く思ってます!!!!』

自然体とは違うということでしょうか。これは寧ろ違う方が健全ですね。自然体でずっとそうなのも心配ですし。そうなると、この歌で表現されているのは公式設定に準拠した委員長キャラの月ノ美兎ではない。しかし自然体、つまり中の人そのものでもない。つまりこの曲で表現されているのはキャラでも当人でもなく、共通の偶像としての月ノ美兎そのものであるのかもしれない。各々が月ノ美兎はこうである、理想を投影したモノかもしれない。それになるために演技が入っているかもしれない。単にインターネット上の存在というだけではない仮想性を持ちますね。

私はそれこそがVtuberの魅力だと思っていて、なりたいものになれるのがバーチャルだと信じています。演技が入ってても、現実と違うとしても楽しいからいいんです。ハリボテでもいい、このまま。笑ってたい、みたいな。

それと、歌詞全部書き取りしての感想ですが、月の話をしないの凄いなって思いました。月ノ美兎の開拓の一つとしてファンメイド楽曲が当人に届くってのがありまして、その代表例がmoon!!という曲でした。これはキャラクターソングで、委員長という公式設定の上に面白いエピソードを乗っけた、記号的に月ノ美兎を示すフレーズてんこ盛りの歌詞でした。

それに対してアンチグラビティ・ガールは単語では月ノ美兎を示す記号的なモノは一切ありません。しかし全体を通すと、とんでもなく月ノ美兎なんです。一切の疑いなく月ノ美兎の歌であると思えました。プロは凄いなという話でした。

アンチグラビティ・ガールというタイトル、あまりにも天才でしたね。ゼログラビティじゃないんですよ。無重力じゃなくて反重力なんです。重力を感じないんじゃなくて、重力に対抗する少女。似合う〜〜〜〜〜〜…………。
MCTC先生のワードセンスに完敗です。

オワリ

割と満足したのでこれにてオタクの呻きを終え、永眠したいと思います。MCTC,TAKU INOUE先生、月ノ美兎さん、ありがとうございました。

勢いで歌詞全部書き取りしちゃったんですが大丈夫かな…………

怒られたら消します。

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