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マイクリ ピカソ国のアーティストたち

芸術とは人間が生きるために必要なことを満たされたのちに必要とされるものだろうか。それとも、衣食住と同様に根源に関わるものだろうか。僕らの周りから芸術がなくなったら精神が不安定になり、もしかしたら日常生活はままならないかもしれない。

砂漠にあって、ピカソかどちらか選べと言われた時に人間はその生存のために水を選ぶだろう。

平時に夕食ピカソかどちらか選べと言われたらどうだろう。半分以上の人間はピカソを選ぶかもしれない。

今日はそんなお話

地図に載っていない国

マイクリは、濃厚な九の国がせめぎあっているバーチャル世界である。バーチャルであるが、その政治を司っているのは濃いキャラクターのリアルな人間どもである。

再度、マイクリの世界をみてみよう。今回は、イメージしやすいように地図を作成させていただいた。筆者の想像するマイクリ世界の地図である

実際の経済、政治は地図に表れている九の国で進んでいる。

この世界の外にはなにかあるのか?ハンターxハンターをを隅から隅まで読んでいる方ならご存知であろう。この世界の外には暗黒大陸が…おっと。今日はその話ではなくピカソ国の話をしよう。

そう、地図をどう頑張って見てもピカソ国がみつけられないのである。

ピカソ国

地図にないのは国土がない国だからである

彼らはギルドを政治国家を超えて築いたマイクリ初の非中央集権国家なのではないであろうか。

ベールに包まれた謎の国、ピカソ国について、外務大臣のユウジ叔父から教えてえてもらったのである。

彼の口から出た名前はダビコであった。

ダビコは絵描きである。ダビコとその友人たちは、マイクリの世界で絵を売り生活を支えていた

ダビコ



ダビコは一介の絵描きであった。

マイクリの世界では絵を販売することができる。主に購入者は士族ならびに王族であり、士族はその絵を自分のヒーロに適用することにより、ヒーロの能力を引き出し、戦(いくさ)を有利に進めることができる。

ダビコは絵を描くことが面白くて仕方がなかった

日々マイクリのプレーのかたわら絵をかいていたのだ。マイクリは都合がいいことにスタミナを使ってしまうと数時間待たないと次のゲームができない。

ゲームとゲームの間に時間があるのだ。その時間をダビコは絵に割り当てた。生活時間は全てマイクリのためにささげられた。

課金厨ならぬアート厨であろう。

「水が無いから水を描く」
「夕食も貧しいから豪華な夕食を描く」
「いつかその絵は現実に」

これはダビコの言葉である
マイクリなら実現できるかもしれない

ーーー閑話休題ーーー

運営もアーティストの生活を支えるため貴重なトップメニューの一つをアートとしている。ウエッブサイトの運営をしたことがある方ならわかるだろうが、5つのみのトップメニューの1つをアートに割り当てるというのは相当な決断である。

そのアートのメニュー内にはランキングと共にマーケットが存在するのだ。

筆者の撮影したスナップショットである。センスの溢れた芸術作品がいつでも存在する。値段は購入者に優しい値段設定のものが多いのでぜひ興味がある方はみてほしい。

絵は、絵師が自分の好きなものを描き市場(いちば)に出して購入してもらう方法、士族、王族から注文を受けオリジナル作品を描き納品する方法の2つが主流であった。

ーーー閑話休題おわりーーー

ダビコに話を戻そう。

マイクリの世界での絵の販売は一種のブームを巻き起こしたが、その活動は個々の才能に頼っていた。

あるときダビコはDiscordというバーチャル世界の掲示板にて声を発し始めた。その声に呼応し何人かの絵師が話に加わった。

この数人の対話がピカソ国の始まりである

組織を形成することにより、イベントを行えるようになった。イベントは運営からのサポートも得られ、どんどん絵描きたちの露出が増えてきたのだ。

ここはコミケではないのである

絵描きの露出がここまで増えるゲームは世界中を見回してもマイクリだけではないだろうか。マーケティング活動によりさらに絵師たちの露出が増えてきたのである。

その活動を繰り返すうちに国家としての形をなし、独自のDiscordチャネルを持ち、とうとう独立国家として活動を強化したのである。

ピカソ国の今

ピカソ国の本部はDiscordチャンネルである。実はその入り口は公開されているので何人も覗くことができた。

ピカソ国の求めているところがわかるのではないだろうか。ドット絵しか書くことができないマイクリ世界の制約の中でアートの極限を追い求めているのである。

ビット数というのは我々の世界を制限する要素ではないのではないだろうかとさえ感じるレベルである。

剣を筆に
盾をパレットに
今日も描く

ルーブル美術館

ピカソ国ではそれぞれの作品を見せ合う場としてルーブル美術館を用意している。国民には1人1室が与えられており、それぞれの作品を見せる場が用意されている。このページに行くとそれぞれの絵描きさんの絵の特徴がわかりやすく、依頼をされるときの参考になること請け合いである。

下記の写しはダビコさんのページを開いたときのイメージである。

初心者にやさしい

ピカソ国は全絵描きが所属するわけではないことを断っておきたい。ピカソ国民でないとマイクリで活動できないわけではない。その点は理解しておいてもらいたい。

ただ、特に派閥でもなく分け隔てなく絵師の地位の向上をひたむきにもとめているのである。国民であるか国民でないかは関係ない。

初心者にとっては、ピカソ国に所属するといいことが多いかもしれない。ピカソ国では、絵の書き方のテクニックのシェアなどもおこなっているのである。また、コメントをもらえることはモチベーションをささえるとても素敵な仕組みとなろう。

すでに、これから絵描きとしてデビューしたい人も国民として実在する。

ユウジ叔父について

今回、未知の国、ピカソ国について教えてくれたユウジ叔父についても語っておこう。ピカソ国では外務大臣の地位にあり、対外的なブランディング戦略を担っている。

彼が、いま力を入れているプロジェクトの一つが、絵師さんインタビューである。

個性ある絵師さんにインタビューを行い、その結果をブログにまとめて対外的に発表することにより、それぞれの個性を際立たせて絵師さん自身ならびにピカソ国を喧伝しているのだ。

彼のインタビューはなんと32回にも及んでいる。実は私も彼のインタビューをうけたことあるが、2−4時間ほどじっくりと時間をかけてインタビューを行う。つまり彼はインタビューだけで100時間以上使っていると思われる。

いまインタビュー記事はゲーム専務のサイトへの移行中で2作品しか見えないのが残念であるが、全ての記事をおいおいゲーム専務のサイトに移植するとのことである。

インタビュー – ゲーム専務

課題と展望

盗作問題

マイクリで大きな問題になっているのは盗作である。デジタルデータであるが故に簡単に盗作されてしまう。

盗作しヒーローに適用するだけでなく、再販を勝手に行うアカウントもあるという。国民ならびに、サポーターたちは憤りをしめしている。

残念ながら解決策はしめされておらず今後の運営やコミュニティの対応が期待される点である。

ブロックチェーンが起こした奇跡

素敵なこともある。なんと、販売された絵を装着したヒーロが転売された場合に特定のマーケットを使用したときにはなんと販売手数料の一部が、絵を販売した絵師にも還元される仕組みが導入された。現在はbazaaarのみが対応している。評価を得たアートのみであるが、最高取引手数料の60%が絵師に渡る。永遠に印税がアーティストに届く仕組みである。


まとめ

世界でも珍しい絵を描いてゲーム内で販売すると生計がたてられるようになるかもしれない世界がここにあるのです。こんなゲームみたことないですよね。ここはコミケではなくマイクリという名の世界なのです。

今回は、ユウジ叔父とコラボさせていただいた。私のインタビューもしていただいたので、合わせてお楽しみください。こちらです。

マイクリサイトはこちら

また歴史を語り合いましょう。
ではでは


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