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森とブロックチェーン

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空想仮想通貨小説。仮想通貨に魅了された学士。ある日、500億円の仮想通貨が彼の手に。ところが。。。
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#養蜂

森とブロックチェーン(1)

今日も暑い。まじで暑い。本当に日本の夏はどうなってしまったのだろうか。学士は今日も森の中に入り、養蜂師として巣の手入れをしていた。 こいつらも暑いだろうに。羽をフル回転させて幼虫を熱風から守っているとはなんて愛があるのだろう。いやこれはタダの遺伝子による種族の保護がそうさせているのだろうか。 学士は哲学者だ。いろいろ難しく考えてしまうことが多い。でもそんな彼も世俗を離れたこの森では軋轢を生むことはない。そして、彼は最近おもしろいものを見つけた。 ブロックチェーン世俗を離

森とブロックチェーン(2)

前話はこちらから 5,033,260ETHこの数字がPCの前の学士に重くのしかかる。タダの数字ではない。学士はこのイーサリアムという仮想通貨を好きなように売ることだってどこかに送金することだってできるのだ。 ただ、怪しすぎる。一体誰が送ってきたのだ。twitterの送信元を確認してみたが特に手がかりのあるような痕跡は見つからなかった。 彼はどうすればいいかわからないまま放置をして数日が過ぎた。また彼はふとそのアドレスの残高を確認した。 7,063,550ETHふ・増え