たまには形から。
今日から2021年がスタートした。私にとって, この年の初めはかなり忙しくなりそうで, 「めでたい!」というよりは「もう来てしまったのか…」という気持ちが強い。
大学院2年生は, 1-2月にかけて「修士論文の提出」が求められるのだ。修士論文は卒業のかかった院生活の集大成といえるものであり, また今にでも研究室から抜け出したい者に対する足かせともいえる。卒業した先輩の中には1週間以上も研究室に寝泊まりし, 心を壊しながらなんとか完成に持ち込んだ方もおり, 失礼ながらその勇姿を反面教師として, 早く早くに取り掛かろうと考えていた。しかし実験とは天邪鬼な生き物であり, 結果を求めて奮闘すればするほど空回る。もし世界の大学院生の「実験空回りエネルギー」を集めて有効活用できるならば, 人類はもっと発展できるのではないか?と思えるほど, 研究室ならばどこでもみられる経験例であり, 使う方向の間違ったエネルギーである。まあ, 世界の発展には科学ありき, ひいては研究ありきであるため, あながち使う方向は間違っていないのかもしれないが。
ということで, うだうだしているうちに2021年が明けてしまった。むろん, 修論は1ページも進んでいない。このままではまずいということで, 少しでも作業ペースを上げるためにも, 未だにもらえてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいのお年玉くんを使ってあるモノを買ってみた。
そのモノとは「PCのメモリ」である。PCを勉強で例えると, CPUが脳みそ, メモリが作業台, HDDおよびSSDが引き出しにあたる, という話を聞いたことがある。つまり, メモリが大きいほど快適に使えるみたいだ。最近PCがフリーズすることが多かったので, この改善によって爆速も爆速, シューマッハもびっくりのスピードで動いてくれることを期待している。
私は普段, 絶対に形から入るのを避けるタイプである。自分に分不相応なモノをもっていると, 他人の視線がどうも気になってしまうのだ。高級な車に乗る人は運転が上手いことが必須で, もし下手な運転でもしようものなら他の人からどう思われるか…, そういうことを考えていると, どの分野でもうかつに見た目から派手でいいものへは手を出せない。その点PCのメモリはいいものである。PC自体の見た目は変わらず他人からどうこう言われようもない。その上, 使い勝手はあがりそうであるし, いいものを使っている!と思うとテンションも上がる。PCのメモリのように, 私のような「形から入りたいけど, 他人の目線が怖い」という弱者にも優しい地味~な製品が増えてくれれば嬉しいものだ。そうなると世間の大半層には売れなくなってしまい, 企業としては商売あがったりなわけだが。
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