うんすけ

言葉、散文詩。 心の渇望、孤独、愛、自然、色などをテーマに心の箱、蓋を開けた…

うんすけ

言葉、散文詩。 心の渇望、孤独、愛、自然、色などをテーマに心の箱、蓋を開けたらの世界。よろしくお願いします。

最近の記事

無限と刹那

人は何故言葉を交わすのだろう 言葉はいつも真実とは限らない 誰かを欺むき 傷つける 何故あんな事を言ってしまったのだろう ただ、嘘、偽りは時に 誰かを守る 感情をのせた言葉は 力強く そこに世界が生まれる それが真実であってもなくても 心を動かす 想いが届いてよかった 言葉は世界 話す事ができるようになったのが 進化の過程であるのならば 目的は共存か、淘汰か 歴史は繰り返される それは真理のよう 無限にあり増殖し続ける次元 世界はそのいくつかの組合せ 変化も

    • 彩恋文

      そんなに泣かせて ごめんね 今にもほつれそうな 糸 細く か細く 元々は美しく 逞しく(たくましく) 信じ合えてたね 人恋しい季節と場所で 紅く烈しく(はげしく)も閑かな薪火 そんな光彩を放つ運命の赤い糸 強さや心地よさは そこにあるものだと 疑わなかったものね 可愛くて 美しくて 耳に入るその声も 大好きで いつかからか ありがとうを一人ぼっちにさせ 大好きに水を注がず 思いやりを無造作に 置きっぱなしに 笑顔でできるしわも 歳を重ねてできるそれも 魅力的で ず

      • 初恋

        古の想い ほとばしる 先へ先へ 懐かしい美しさ 強く真っ直ぐ あの好き わたしはこがれて 憧れて 祈りは指先に纏われて あなたを愛した 残したのか 残されたか 生きてる鼓動は 虚しさの殻 でもそれもまた 巡り巡って 回って いつか また 出逢いは一度 熱はあがって わたしは誰かもわからず あなたが好き そんなわたしが好きだった おいでつないで 届かなくて 古は どこかに いる そこに ずっとずっと 私の知らない場所 それは昔々の お話 淡い恋

        • 咲かせ逢い

          ねえ 聞いて あんなことこんな事 あったの いつも澄んだ目で 優しく聞いてくれる ずっとみつめられて 時々寂しさ 冷えた指先 好きな音楽が流れる耳 穴から熱を奪われる ふさぎきれない感覚 生まれる あなたとの未来が 夜を彩り鮮やか 日々の想像は映画のよう 記憶も咲かせ 砂漠の風に吹かれて 砂達が運ばれて あなたの笑顔 手から溢(こぼ)れたら 夏は暑さを忘れそう 逢いたい 大好きで ほんと 好き はやくゆっくり 届いて奏で 不器用に可憐 当たり前が 気づきを麻痺さ

          飛べ橙憂い

          願い弱さ 強さ欲望 紅葉ゆらゆら 涙は橙(とう) 駆け巡れ 動け 大好きが大好きが 愛を描き殴って 手を伸ばして風にのり 冷静になんてなりたくない 無我夢中の精一杯 誠聖(せいせい)になりきり 血を吹き飛ばし声を 君に透き通る 想いかよう枯らした喉を 堂々と同道を 頬を寄せて 唇と 指を絡ませ 憂いも纏い マントは英雄の証 靡(なび)かせまた愁い 繰り返し また起き上がり 気がついて見つけ出して ぎゅっとぎゅっと 君を抱き寄せ 拳握りしめ 春ではないそよ風 小

          飛べ橙憂い

          響け眩し

          嫌いだ 光 好きになんかなれない 眩しくて気になって 遮られる 疾すぎて心が置いてけぼり 醜さや美しさ それらがあちこちに散らばり飛びまわる 何かが手に入らず 満たされない 空っぽの透明なグラス 乱暴に反射するのはやめて ちょうどいい偽善でいいじゃないか 片手間でいい ぼろで着飾り歓迎しよう 曇りっぱなし 汚れっぱなし 藻搔けば 心臓と肺をまとめて 喉と首を一括りにし 締め上げる 目も開けられない 空間を轟きで埋めさせて なのにその拒絶 波さえ知らない ああ 少な

          扉に碧灰雲

          そっと 静かに ゆっくりと扉を 1人行く 夜明けからは少し時間が経っていた 君のにおいは日の出より温かい まだ残る 灰色のコンクリートに ミルクを混ぜ かちゃかちゃ かき混ざったようだ それでも黒よりのグレーの雲底 まだ重い 見つめる先は同じだった 幾千もの景色を同じ表情で駆け抜けた あの時は気がつかなかった 目視できない情景 またね じわじわ上昇する心拍数が足に届け 息があがる 力がこもる 浮いたまま残った白は まだ見たことのない何かの荒息 根をはるように 指先を

          扉に碧灰雲

          変尺

          嫉妬 それは 醜いものぞ 隠せぬ隠せぬ 悪いこと言わぬ 俯瞰すべし 寥々(りょうりょう)たる漆黒の砂漠を無自覚に展開し 寂寞感(せきばくかん)に打ちひしがれる 悋気(りんき)深ければ、厭悪に転ず その様相 まるで堕天使と錯覚す 否、 愛を拒絶するもの それは堕天使に非ず 偽りの顔で覆われていれば 厄介極まりない 悪臭陰気漂うそれは 雑鬼(ざき)そ 哀れ憐れ 俯瞰できぬのなら 自分の生きたい路をおゆき さすれば、その仮面も涙の如く いつかこぼれ落ちよう ほどい

          夜雪

          夜雪 真夜中より奥深く 宝石よりも魅惑的 黒なのか白なのか 惹き込まれる 雪の輝き それらが重なり合う 過ごした時間が奇跡の連続 軌跡は嘘に塗り潰されず 真理なんてどこ吹く風 つかもうと何度も手を伸ばす 手にとっては溶け 見つけては掴んで 繰り返したよ 月と雲のコントラスト 目を奪われた向こう側で 見えない太陽の涙と冷えた体 温もりのある乾いた布を 忘れずにあなたへ掛けた 影があったから見失わなかった 燃えた灰こそが 揺らめ煌めく宝物 聞こえない、見えない世界が

          白息の霧

          白息の霧 また出逢える そんな決まり事などないのに 空想が事実と混ざり合う 錯覚で重ねていた 昼間に別れを告げると 気がついた時には夜が更けていた 悴んだ(かじかんだ)両手を 口の前でそっと寄せる 華奢な指と血が通っていた思い出が記憶に染み込む 感覚がセンスしないかもしれない恐れがやってくるなんて 想像もしなかった 生まれた白い息を 1人包み込む いつか握り返して欲しい 手からこぼれ落ちたぬくもり 形ない透明なグラスは色彩で溢れ こぼれた先にまたあなた 願いよりも

          白息の霧

          ィキ、カエりの温度

          温もりは宇宙に帰って、イキ 袖からは、無邪気な、冷イキ 提灯に明かりが入る 太陽の作る影が出し抜く 熱の交換? 手の温和 唇の温厚 笑顔の温かみ 澄んだ時の白いイキ グツグツな水蒸、ィキ 白大根が絆を向かい入れ 火入れ和酒が本音を送り出す 温かさが永遠に つづけ!

          ィキ、カエりの温度

          非伝統的な仲裁レシピ

          非伝統的な仲裁レシピ 吹き荒れる騒がしい嵐 闘争後の混合比はいつも絶妙 レシピがあるなら知りたい気もする 台風一過 空を見上げれば それは羨ましい ただ、俯向くと傷は深い なら、はじめから混ざらなければ… なんてそんなのは寂しい 無視と我慢は想像より罪深い あの人ととの仲直り 伝統の仲良し永久保存レシピ そんなものは役に立たない 材料が同じなら美味しいのはお決まりだが 君と僕は今始まったのだから それに他の誰とも違う 実際 容易に手に入るものは無用 偽りは要らな

          非伝統的な仲裁レシピ

          侘び三日月の演目

          侘び三日月の演目 虫達の鳴き声が 澄んだ秋夜に轟く 寒空に ひとりぼっちな満ちていないお月様 誰にも知られたくない 侘びしさ 背徳心のような錯覚であって 不足は罪深いものではない 許されるからなのか 鳴き声が止まぬうちは 孤独という演目の幕引きは 未だ訪れない 暑さから逃れ ホッとするはずの芸術の秋なのに 僕の台詞には一度も笑顔が登場しない 真の愚作なのかもしれない けれど、決して害ではない 登場人物を 台本に書き加えることは 浅はかなのだろうか もしそんな

          侘び三日月の演目

          雨泥の月

          雨泥の月 さあ行こう 傷を負いながらの青さでも 不安で仕方ない沈み込む黒でも 情けない迷いは世の理 女々しい悲しさは消し流さなくていい 月が綺麗と思えるなら 黒青(こくせい)を変幻自在の勝色(かついろ)に あの人の元へ 背中を壁に預けた ひんやり冷たい 信じる力が足りない 視野狭窄な意識で濁った暗い身体には 温和で人懐っこい 途中でひと休み 冷静さが舞い降りる 自分の魂の温度差 執着して固執している時に 計る事はできない 何もかもが不安だったのかもしれない 自

          雨泥の月

          愛翼

          愛翼 破滅へと牽引する嫉妬の翼 時を歪ませ、逆翔してでもあなたを独り占めしたい 血に落ちた堕天使のようだ 太陽の熱で燃やされ溶かされても 鼓動は鳴動する 激痛で命尽きるまで叫び声をあげても あなたへの想いとのコントラストは明白 それはまるで終焉の業火と灰 夜の闇以上の光を呑み込む次元穴 全てを食べ尽くす暴食の異音集合体で耳鳴りが快感となるも あなたを欲する僕の中のマスターマインドは 遥かに超越している 気味の悪い暴君が時さえ征服するつもりか 唇と舌だけでは欠如が甚だし

          鈍屯ぽとん

          鈍屯ぽとん 鈍、鈍、鈍、(どん、どん、どん) 心の臓器に干渉するまで 衣服の上から胸部を打打擲(うちちょうちゃく)する 僕という容器には何が存在する 空虚の音が響いた時 不可逆性が肺腑を抉る(えぐる) 屯、屯、屯、(とん、とん、とん) 不規則な階層を 呼吸を乱し、喘ぎながら上昇してきた 強欲が娑婆気(しゃばけ)を掻き立て 下肢など接地していなかった 夢を追いかけてきたなんて綺麗事 ねぇ、眼球に最上階は写り込む? 実在するとしたら、そこで何を叫びたかった 聞こえて

          鈍屯ぽとん