WebサービスのEmailのQA

はじめに

WebサービスでEmailのQAというとレイアウトの確認をイメージする方も多いのではないでしょうか?そしてHTMLのレイアウト確認に使われるLitmus等のツールが有名ですが、そもそもレイアウト確認だけがWebサービスでお客さまに送信するEmailで確認が必要な項目ではありません。むしろ個人的にはレイアウト確認よりも重要なことがたくさんあると思います。なのでこの記事を書きました。

簡単にまとめると、「送られるべきではない人に送られないか」と「送られた内容が期待通りか」の確認はレイアウト確認よりも重要だと考えています。

「送られるべきではない人に送られないか」

大抵のWebサービスでは配信希望設定ができます。USではUnsubscribeのリンクをEmailに付けることが法律で義務付けられていると聞きました。配信希望していないお客さまにメールを送ってしまったら事故です。もちろん利用規約の変更等、内容によっては必ず配信しないと行けないものもあるのでそれは配信希望設定の対象外になります。配信希望していないお客さまに配信希望設定の対象外のメールが送られることもテスト観点の一つになります。

また、キャンペーンなどのEmailの場合は、キャンペーン対象外のお客さまにメールが送信されないことも確認対象になります。

「送られた内容が期待通りか」

例えば購入確認のEmailであればお客さまの氏名や購入金額等が正しいことは確認対象になります。仕様レベルの話になりますが、Emailには記載すべきではない個人情報やパスワードが表示されていないか、またはマスクされているかも確認対象になります。

また、Email内のリンクが正しいかどうかも確認の対象になります。そしてそのWebサービスがアプリを展開している場合はディープリンクの動作の確認も検証対象になると思います。ディープリンクとはアプリの特定コンテンツへ移動するリンクのことです。例えばEmailにおすすめの商品のリンクを添付し、Emailのリンクをタップするとそのアプリが立ち上がりその商品の購入ページまで到達することが期待されます。お客さまがEmailをスマートフォンで確認するかPCで確認するかはわからないですし、iOSやAndroidのアプリをインストールしているかどうかもわからないので簡単に言うと以下のパターンになります。
1. スマートフォンでEmailを開き、リンクをタップする、iOS,Androidのアプリをインストールしている=アプリが開きアプリ内の商品の購入ページに到達する
2. スマートフォンでEmailを開き、リンクをタップするが、iOS,Androidのアプリをインストールしていない=アプリストアに誘導されるかブラウザの商品の購入ページに到達する
3.PCでEmailを開き、リンクをクリックする=ブラウザの商品の購入ページに到達する



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