080810

今日から夏休みだ。一体どんな9日間になるのだろう。
ひとつ気づいたことがある。
Wordで書くと、文章が停滞しないこと。意味のある文章を書いてしまうこと。最短経路で結論に辿りつこうとしてしまうこと。もっと余白や停滞を楽しみたいのに。それができない。目の前のことを一生懸命やっていればなんとなるというのは幻想だ。幻想かもしれない。ちょっとずつ前に進むことで私は何を得て何を失うのだろう。この選択が何をもたらすのか私は知りたい分かりたい。私は自分の幸運を最大限にして、自分の不運を最小化したい。英気を養うために、すぐれた才気を伸ばすために私は何が出来るのだろうか。ちょっとずつ前に進むこと。この幸運を当たり前だと思わないようにしたい。当たり前とは思わないようにしたい。ちょっとずつ目が覚めていく。脳の中の電気信号の交流が盛んになる。神経が瑞々しくなる。目が開く。だんだん、細かい光の反射をも知覚することが可能になる。私の中にはもう何もないと思うのなら、本を読みなさい。そう言われるのが通常だろう。しかし、私はその空虚さを言祝ぎたい。これは祝賀すべき状態なのだ。慶賀すべき状態なのだ。私は空っぽだけれど、その状態に慣れ切って、批判的な考えを忘れてしまうのだけは避けたいのだった。新しい考えや価値観にちょっとずつ自分を適応させていく。言葉の大海原を漂流している。人生という大海原を漂流している。そこに一片の木材もないのだ。ただ自分の浮力だけをあてにして、私は波の間に浮かんでいる。

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