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復讐のブロンソン『狼の挽歌』


ネタバレあり

愛する女に裏切られたらどうするか? という問いに対すて、「一度は許すけど次やったら殺す」という答えを我々に与えてくれたチャールズブロンソン。

今作でも彼の魅力が爆発していた。

まず出所してする最初の仕事は裏切った仲間の始末。時速300キロで走るレース中の奴を見事暗殺。
変に捕まえて無駄な会話をするようなことはない。これが良い。

次にそいつと一緒に裏切った恋人(ジルアイアランド)の元へ。
ジルを無理矢理襲い、取り敢えずイライラを抑えるブロンソン。なんだかんだ話し合ってもう一回やり直せると思ったブロンソンだが、事態は急変。
裏切り者暗殺の証拠を撮られたのだ。

その写真をネタに「お前みたいな殺し屋が必要なんだ。俺んとこ来いよ。」とブロンソンを勧誘する錦鯉長谷川みたいなマフィアのボス。(以後長谷川と呼ぶ)。

軽いジョークで受け流すブロンソンだったが、衝撃の事実を知ることになる。ジルは長谷川の女だったのだ。自分を裏切った友、マフィアのボス長谷川と穴三兄弟だったことを知ったブロンソンは激怒。

ジルを殺そうとするが、情があり殺せない。どうしたらいいんだ!と悩むブロンソン。この表情が相変わらず良い。

結局長谷川を殺してまたジルとやり直そうと決めたブロンソンだったが、なんとまたジルに裏切られてしまう。ブロンソンが友だと思っていた生意気弁護士とジルは繋がっており、ブロンソンを逮捕させようとしたのだ。
ただ長谷川を殺した犯罪者になってしまったブロンソン、「アフリカの軍隊に入る」というジャンクロードヴァンダム主演「レジョネア」みたいなムーブをかます。

そして数年後、生意気弁護士とジルは夫婦になっていた。夫に「最後は私が権力を手にするのよ。」とトンデモ発言をするジル。

2人でガラスのエレベーターに乗るが、なんとブロンソンが狙撃してくる。生意気弁護士は何発か当てられ死亡。
ジルはブロンソンが来ることを分かっていたかのように「一発でやって。」とつぶやき脳天をぶち抜かれる。

全てが終わったブロンソン。疲れ切った表情で警察官に「殺してくれ」と頼む。警官は躊躇うが、ブロンソンが撃つ素振りを見せると射撃。
ブロンソンも死んでしまうのだ。

この映画、簡単にまとめると「チャールズブロンソンが怒って穴兄弟三人を殺す」映画だ。この話に、ブロンソンとジルアイアランドの名演技が重なると素晴らしい映画になる。

終始ブロンソンのアップにドキドキする良い映画でした。

スナイパーを組み立てるブロンソン



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