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Windowsの文字コードが統一されてないのは馬鹿なの?アホなの?(後半はマイクロソフトに対する悪口です)


バッチファイル作成のときに機種依存文字をどうするかを最初に書いておきます

MS-DOSのときはShiftJIS一択で「♡」のような機種依存文字なんか使えませんでしたが、Windowsではファイル名やフォルダ名に「♡」が使えるようになったのでUnicodeにでもなったのかなと思っていたのですが、バッチファイルを作成して実行させると文字化けするのでなんでだろうと思って調べたらShiftJISで保存しなければいけないことが分かったのはついこの間の話(コマンドライン(ターミナル)、PowerShellのどちらでも同じ。設定らしきものも見つけられませんでした)。

で、Windowsで例えば別のドライブにfooというフォルダを掘って、そこに別のドライブにあるfooというフォルダやfoo.*といった同名のファイルをコピーしたい場合、名前だけで100や200あるとエクスプローラーでいちいち手作業でやってられないので、まずはコピー元のフォルダやファイルの一覧を取得し(エクスプローラーで表示されているフォルダやファイルを全選択して右クリックして「パスのコピー」でコピーし、テキストエディタにペーストするとパス付きで一覧が貼り付けられます)、これをcopyコマンドだったりFastCopy(コマンドラインモードで実行可能。書式はこちら:https://fastcopy.jp/help/fastcopy.htm#cmdline)でコピーするコマンドを作成するのですが、先ほど書いたように「♡」のような機種依存文字が使われるとShiftJISで保存したときに文字化けしてしまい、無理矢理実行させるとこの行でエラーになります。

余談ですが、サクラエディだと「パスのコピー」ではなく「コピー」でも大丈夫ですがダブルクオート(")で囲まれてない状態でのペーストになります。

対策としては

  • 「♡」を「__ハート__」などにコピー元のフォルダやファイルの名前に変更してバッチファイルを作成して実行。その後コピー先で「__ハート__」から「♡」に置換する。PowerRename(Microsoft PowerToys: Windows をカスタマイズするためのユーティリティ:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/)だとサブフォルダまでまとめて変更させることができるし正規表現を使ったフォルダ名やファイル名の変更もできるのでインストールしておくと便利です。

  • バッチファイルを作成せず、テキストエディタで書いたコマンドを全選択してコマンドプロンプトに貼り付ける。ファイル名やフォルダ名に「♡」が入ってても何故か大丈夫です。しかしFastCopyを使った場合でしか確認していませんが、バッチファイルだと1行1行実行されていくのにコマンドプロンプトに貼り付けると全てのコマンドを丸ごと一気に受け付けプロンプトを返してきます。数行なら何も起きないのですが、150行とかあるといきなり「ブプッブプッ」という音が鳴り、PCがもっさり重くなったと思ったらエクスプローラーがお亡くなりになってしばらくPCが使い物にならなくなります。全てのコマンドの実行が終わる頃になると普通に使えるようになりますが、複数開いていたエクスプローラーは1つしか生き残ってません。

のどちらかになるのですが、他の方法や、そういうことができるソフトウェアがあるのかは調べた限りでは不明です。

なので十数個ならフォルダを掘っておいてマウスでコピーをさせた方が早そうで、150個とか大量にあったら文字コードに気を付けながらバッチファイルを作成して実行させた方が早そうです。

これまた余談なのですが、コマンドプロンプトでMicrosoft IMEを使って「ハート」を変換すると環境依存とコメント付きながら「♡」を入力できるのですが、ATOKだと「♡」が候補に出てこなくてテキストエディタやメモ帳だと大丈夫という、親切というか余計なお世話というか、そういう制限があることをこの記事を書いているときに見つけました。

コマンドプロンプトがUTF-8で書かれたバッチファイルを扱ってくれれば全然問題無いことなのですが、Microsoft IMEからの入力やテキストエディタからのコピペ、エクスプローラーの「パスのコピー」からのコピペでは大丈夫なのに、バッチファイルだけはShiftJISで書かれてないと文字化けを起こしてダメという変態仕様のおかげで余計な苦労を強いられています。

文字コードを意識しないで使えるシェルがないかとぐぐってみたところ、GnuWin32とかWSL(マイクロソフトの「Linux用Windowsサブシステム」という謎の日本語)とかが引っかかったのですが、GnuWin32にはシェルは含まれてないようですが、WSLはbashが使えるみたいで、FAQを見ると文字コードを変更できるみたいでこちらはなんか行けそうですが、ここまで書くのに7時間以上かかってて(ほとんどがコマンドラインでのFastCopyのフォルダとファイルでの記述の微妙な違いによって自分の意図したとおりにコピーされずに混乱してました)WSLを試す元気がないので、機会あればその時に。でもその場合、bashでの記述になるだろうし(あ、でも単にコピーだけなら問題ないかも)、FastCopyとかWindowsのソフトを呼び出して使うことができるのか分からないし(パスを通しておけば大丈夫?)で、20年以上unixを触ってない身としては使い方を思い出すだけでも大変そうです。

ちなみにこのページの一番下に「Microsoft は Linux のことが大好きです」なんて書いてますが、「ハロウィーン文書」のことは忘れてないぞ!!!

ここからはマイクロソフトの悪口です

ハロウィーン文書
https://cruel.org/freeware/halloween.html

はじめに。
 1998 年 11 月頭、それはマイクロソフトがアメリカ司法省と丁々発止の法廷闘争をくり広げる一方で、フリーソフト/オープンソースがしだいに勢いをつけてきて、ただのホビイストのお遊びから実際のビジネスや業務での使用にも耐える本格的なシステムとして認知度を高めていたときだった。そのときいきなりネット上にあらわれたのがこの文書である。
 オープンソースソフトの代表格の一つである Linux はじょじょに各種サーバ市場に入り込み、NT の立場を脅かす存在になってきていたが、公式には MS は、「あんなのマニアのおもちゃ、ぼくたちはお金持ちの企業さん相手、格がちがうよ、はなから相手にする気はないね」的な発言をしてきていた。ところがこの文書では、MS はなんとオープンソフトをはっきり脅威として認識したうえで、どうやってそれを自分たちも見習うべきか、そしてどうやってこの動きをつぶせばいいかについて、詳細な見当と提言を行っている。しかも、その手段としてすごい腹黒い陰謀まで提案されているではないか!! ひょえーっ! まあみなさんの喜んだこと喜んだこと。そしてなんと、マイクロソフトはこれが本物だと認めている!
 おりしもこの文書がリークされたのは 10 月末から 11 月頭。欧米では魑魅魍魎が跋扈する祭日であるハロウィーンの日だった。したがってこの文書も、ハロウィーン文書と名付けられた。だってその中身もまた、魑魅魍魎というかなんというか。あまりにできすぎなので、かえって陰謀じゃないかと心配する人たちも(当然ながら)いる。
 注釈をつけているエリック・レイモンドは、古参ハッカーで、いまはオープンソース運動の理論的な指導者としてのほうが名高いかな。文書の中でも引用されている「伽藍とバザール」 と 「ノウアスフィアの開墾」はかれがその地位を不動のものにした、すでに古典的な論文。
 前置きはこのくらいでたくさん。あとは実物を読んで、その意味するところをじっくりと考えていただければ幸甚。

ハロウィーン文書の翻訳者である山形浩生による紹介文

マイクロソフトから漏洩した文書で当時Linuxをどう見ていたか書かれているので「マイクロソフトは素晴らしい会社だ!」なんて世迷い言を言っている人はぜひ読んで欲しい。追加として以下の文書もあります。

ハロウィン文書の真価
https://www.yamdas.org/column/technique/rantj.html

あとAmazonで検索していたら「新価格版 プロジェクトX 挑戦者たち 家電革命 トロンの衝撃」というのを見つけました。

日本発のOS「TRON」がマイクロソフトによって潰されたのは今でも覚えているぞ!

当時日本とアメリカの間で貿易に関して揉めてて(日本車ばかり売れて国産車(アメリカ車)が売れない!とブーたれていたのはそのうちの1つで、日本車の上に乗ってハンマーで壊していたアメリカ人の映像は印象的でした)、スーパー301条(アメリカの貿易相手国に対する報復措置の法律)を持ち出してきたのだけど、最初はTRONは対象外だったのにマイクロソフトがロビー活動やらなにやらをしてTRONをねじ込んできて潰しにかかり、TRONという神輿を担ごうとしていた日本のメーカーはビビって一斉に手を引いてしまったという過去があります。

今このビデオを見ていますが、「アメリカのソフト(画面には「Microsoft's MS-DOS」と映っている)がトロンのために日本の教育パソコン市場から排除されると思った」と寝ぼけたことを言ってて笑止千万ものです。当時から教育関係に力を入れていたのはアップルで、学校でアップルのパソコンを使っていれば就職したときアップルのパソコンを使わせろということになるだろうといったことから力を入れていたらしいのですが、それが上手くいったかというと「うーん」という感じです。就職したらそこで使っているものを使わされるだけなんですけどね。

多くの人(特にWindowsしか知らないような人)に是非ともこのビデオをみてほしいと思います。パソコンやスマホは買えても現在1,841円のこのDVDを買えない不思議な人は豆腐の角に頭をぶつけてみそ汁で顔を洗うことをオススメします。

日本でもマイクロソフトの悪行三昧を書いていた中村正三郎という人がいて、以下のような記録を残しています。

暗黒の帝国マイクロソフト(The Dark Side of the Microsoft)
https://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/msisdirty.html

マイクロソフトの言論弾圧とやりすぎの事例
https://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ms-cs1.html

「ミカンせいじんのしんりゃく」という小ネタを書いたら当時の日本マイクロソフトの社長だった成毛眞が「屋台でミカンせいじんに襲われるシーンが怖かった」といって中村正三郎が持っていた連載を潰したという過去のある人なので、今何をしているのか知りませんがこの人は個人的に要注意人物になっています。

ミカンせいじんのしんりゃく
https://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/mikan.html

ビル・ゲイツ、スティーブ・バルマーの後にCEOになったサティア・ナデラからマイクロソフトはそれまでの傍若無人ぶりから変わったなぁと思っていましたが、最近は昔のマイクロソフトを思い出させるような雰囲気を感じるようになったので個人的に勝手に警戒しています。

マイクロソフトは自分たちにとって邪魔のものに対して最初は否定的なことを言うのですが、それがうまくいかなかったり世の中の動きが自分たちが思っていたのと違う方向に向かいだしたらクルッと手のひらを返してそのシェアを奪いにいって独占するというパターンを繰り返してきた会社です。

  • 日本で一番普及していたワープロソフト「一太郎」の代わりにマイクロソフトの「ワード」を使わせようとしてWindowsにワードなどが入ったオフィスをプリインストールして販売し、一太郎を買わなくても済むようにした(真偽のほどは分かりませんが、一太郎をテキストエディタ代わりに使ってソフトウェア開発をしていた会社があるなんてのを当時のパソコン通信で見たことがあります)。一太郎が普及した理由は簡単で、当時フロッピーディスクにプロテクトをかけてコピーできないようにしていたのが当たり前だったときにコピープロテクトをかけずに販売していました。なので会社で1本だけ買ってきてコピーして会社の全てのパソコンで使われてたのですが、その後貿易摩擦があった頃に「知的財産」ということをアメリカから言われて「アメリカの製品をコピーしたのを売ったらいけないの?」「知的財産ってなに?」といった今の中国みたいなことをしていた日本でも「使っている分だけ金払え!」というお達しが確か国の方から出て、あちこちの企業から「何本コピーして使っていました」と言ってお金を払っていた過去があります。

  • インターネットを使われると「Webがアプリケーションになる」のでパソコンに載っているOSはなんでもよくなり、そうなると自社のOSが売れなくなるので最初はインターネットに対して否定的なことを言っていたけど、インターネットは避けられないと判断するとWindowsにInternet Explorerを搭載させて当時一番普及していたWebブラウザNetscape(Firefoxの前身となっているソフト)をダウンロードしてインストールしなくてもよくしてしまってNetscapeのシェアを奪った(OSの一部として作られたためInternet Explorerが死ぬとOSを巻き込んでブルースクリーンを出したり、またファイルブラウザであるエクスプローラーのフォルダの階層表示欄にWebのURLを入力するとWebページを表示するといった「実はInetnet Explorerとエクスプローラーは同じなのでは?」と思わせるようなヘンな作り方をしており、とにかく何でもOSの一機能のように作っていた)。

こんな具合にシェアを奪おうと思ったらOSにそのソフトを抱き合わせるという戦略をとってきた会社で、一時は独占禁止法から「OSとそれ以外に会社を分割しろ!」なんて言われて必死に「常に企業努力をしてないとシェアを奪われて会社が潰れてしまう」と言って会社分割を阻止してきた過去があります。

そんなマイクロソフトのWindowsを使っている私ですが、別にWindowsが素晴らしいから使っているわけではなく、使いたいソフトがWindowsにしかなかたりするからです。一時は液晶がモノクロのMacbookに完全に乗り換えていた時期もありましたが、理由は忘れましたがWindowsに戻ってしまい、Windows2000になってようやく使えるようになったという感じです(Windows2000だったか忘れましたが、Macintoshの80%の出来だ、なんてMacユーザーに言われてたのを思い出しました。80%の出来でも、Windows MEのようなマウスカーソルを動かしているだけでパソコンがフリーズするという、Windwos 95からバージョンアップする度にどんどんひどくなっていくOSよりはマシですが、提灯記事しか書けないマスコミは「素晴らしい!」しか言わず、Windows 2000が出た頃になってようやく「Windows MEはひどかった」と書く状態で、全く信用ならない存在です)。

昔はアドビが買収した会社のDTPソフト「PageMaker」やグラフィクス関係のソフトといったものはMacintosh版しかなく、ずっと後になってからWindwos版も発売されるようになったのですが、バージョンアップはMacintosh版が先で、Windows版は数ヶ月後に行われていましたが、あるときからWindows版を先にバージョンアップをするようになり、Macintoshが強いと思われた分野までマイクロソフト優先となったかーなんて驚いたものです。

この時点でさらに数時間書き続けていて(途中で「響け!ユーフォニアム3」を見たり晩ご飯を食べたりプロジェクトXのDVDを見たりしましたが)流石に疲れてきたのでこの辺でやめますが、「とにかく中途半端なものを作るなよ!」の一言を言いたいだけなのに何でこんなに時間をかけているのか分からないまま一日が終わりそうです。馬鹿ですわ。


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