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Windows 11の「スマートアプリコントロール」がWMICをブロックしまくる!

先週新しくWindwos 11のPCを買いましたが、「スマートアプリコントロールが原因なのか、ICカードリーダーライターを認識しないので使えない!」と騒いでいろんな方に迷惑をかけました。

ICカードリーダーライターは使えるようになったので、ワインバーグの「工学の第一法則」に従ってこれ以上は触らないことにします。

工学の第一法則(TheFirstLawEngineering)
こわれてねえのなら,なおすなよ。

G.M.ワインバーグ.コンサルタントの秘密 技術アドバイスの人間学(p.415).共立出版株式会社.Kindle版.

ICカードリーダーライター以外にも今まで問題なく使えた市販のソフトやフリーウェア/シェアウェアがインストールやプログラムの実行の段階でスマートアプリコントロールにブロックされ、使えないものがありました。特にWMICを使ったプログラムは以下のようにブロックしまくりです。

WD Discoveryを実行したときにブロック
何かのソフトを実行したときにブロック
ブロックしたが違う形で通知されたケース

なので、WMICって何だろうと調べたところ、以下の記事を見つけました。

この記事を読むと、WMICはマイクロソフトが作ったソフトなんですが、2021年に非推奨となったそうです。使わなければ当然問題ないのですが、ソフトの中にはこれを使っているものがあり、それを見つけ次第バンバンとスマートアプリコントロールがブロックしまくっており、廃止する前に使えなくしています。

WD Discovery(1番目のスクリーンショット)は2019年モデルのポータブルHDDに入っていたプログラムです。非推奨になる前に作られたプログラムですから古すぎてブロックされたと言えます。このHDDを接続したところ、HDDは使えるもののデバイスマネージャーには何かしらのエラーを表示したため、このプログラムを実行したらこのようにブロックされましたが、デバイスマネージャーからエラーは消えたので、WMIC以外の部分がなんとかしてくれたみたいです。

スマートアプリコントロールでぐぐってみると、2年くらい前からユーザーの間で話題になり始めたようですが、2年前に買った自作PCとエプソンダイレクトから買ったPC(どちらもWindows 11 Pro 64bit版)はスマートアプリコントロールがオフになっており、その存在を知らずに使っていました。今回購入したPCはオンになっており、評価モードは選択できなようになっています。

スマートアプリコントロールの画面

マイクロソフトの「スマート アプリ コントロールとは」を読むと、「Smart App Control がオフになっているのはなぜですか?」のところに「注: 現時点では、Smart App Control は北米およびヨーロッパのリージョンでのみ推奨されます。」とあり、Blu-rayのリージョンコードと同じで日本が入っているのかな?なんて思いました。

ブルーレイのリージョンコードについてぐぐったときの結果

「セキュリティを高めると使いにくくなり、使いやすさを求めるとセキュリティが甘くなる」なんて言葉を大分昔にコンピューター関係の書籍で読みましたが、スマートアプリコントロールがオンの状態で発売されるようになったことでしばらくは混乱がありそうです(私は上記のように既にやってしまいましたが)。

スマホもPCもマニュアルなしのルック&フィールで使うようになり、それだけ使いやすさが上がっているのか分かりませんが、新しく機能が追加されたり、今までとは違った設定で発売されたりすると、そういう情報を追いかけている人でないと気づかないので、それがいいことなのかどうか、うーんといったところです(車もどういう仕組みで動いているか知らなくても運転できるけど、免許更新のとき、何回か「車はガソリンを入れないといけないことを知らない人がいた」なんて講師の警官から話を聞くと、これまたうーんとなってしまいます)。


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