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D-I-V投資、はじめます

ジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」の最後の方に「未来に向けた戦略 D-I-V指針」という章があります。

ジェレミー・シーゲルは低コストのインデックス・ファンドに投資することが最善と述べていましたが、この本を執筆するにあたって調査した結果、インデックス・ファンドを上回る成果を出す戦略があることを見つけました。

インデックス・ファンドを否定するわけではなく、全世界の株式に投資するインデックス・ファンドをコアにし、リターン補完戦略として配当銘柄や国際銘柄、バリュー銘柄などを組み合わせることで、さらなるリターンを追求する方法を見つけました。

配当(Dividend)個別銘柄の選択にあたっては、持続可能なペースでキャッシュフローを生成し、それを配当として株主に還元する銘柄を選ぶ。
国際(International)世界のトレンドを認識する。このままいけば、世界経済の均衡が崩れ、中心は、米国、欧州、日本から、中国、インドをはじめ途上国世界へとシフトする。
バリュエーション(Valuation)成長見通しに対してバリュエーションが適正な株を買いつづける。IPOや人気銘柄は避ける。個別銘柄であれ業界であれ、市場の大勢が「絶対に買い」とみているうちは、買わない。

株式投資の未来 - 未来に向けた戦略 D-I-V指針

配当(Dividend)、国際(International)、バリュエーション(Valuation)のそれぞれの頭文字をとって、「D-I-V指針」としています。

株式ポートフォリオを組むとき、投資家がまず決断を迫られるのは、次の配分だ。国際市場を幅広くカバーするインデックス運用にどこまでを割り当て、上に紹介したリターン補完戦略にどこまでを割り当てればいいだろう。万人に奨められる単純な比率はない。わたしとしては、株式ポートフォリオの半分を国際インデックス・ファンドに、もう半分をリターン補完戦略に当てる配分を推奨する。ただしこれは、おおよその目安であり、正確な比率は投資家それぞれが抱えるいくつもの要因によって決まるはずだ。

株式投資の未来 - インデックス投資とリターン補完戦略

株式ポートフォリオの例として、以下のものが紹介されています。

株式ポートフォリオの配分の例
株式投資:100%
 ワールド・インデックスファンド:50%
  米国株 30%
  非米国株 20%
 リターン補完戦略:50%(各10~15%)
  ■高配当戦略
   ・配当利回り上位20%
   ・ダウ10種、S&P 10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種
   ・REIT(不動産投資信託)
  ■グローバル戦略
   ・S&Pグローバル100
   ・ダウ・ジョーンズ・グローバル・タイタンズ
   ・多国籍企業への分散投資
  ■セクター戦略
   ・石油および天然資源
   ・医薬品
   ・有名ブランドの生活必需品
  ■バリュー戦略
   ・低PER
   ・生き残り上位(成長率が期待を上回る)
   ・バークシャー・ハサウェイ

私は米国株の個別株投資をしており、S&P500を上回る成績を目指していますが、インデックス・ファンドを否定してません。むしろ、ほとんどの人にとってはインデックス・ファンドへの投資が最適解だと思っています。それでも個別株をやっているのは「さらに上を!」と欲が大きいからだと思います。

ほとんどの人にとっての最適解であるインデックス・ファンドですが、ジェレミー・シーゲルがそれを上回る戦略があると言っており、気になります。

そこでD-I-V指針に従ってD-I-V投資をしてみようと思いました。投資資金は2万ドル。銘柄はVT(全世界株式)に50%。VHT(ヘルスケア)、VDC(生活必需品)、VDE(エネルギー)、SPYD(高配当ETF)、BRK.B(バークシャー・ハサウェイ)にそれぞれ10%とします。VTの投資先はだいたい60%が米国、40%が米国外なので、D-I-V投資のうち50%を購入すれば、上記の米国株30%、非米国株20%となるのでちょうどよいと思います。

また、投資資金が少ないこと、購入しやすいこと、あまり分散させても意味がないかもしれないことなどからこのようにしました。

2022年4月11日(月)に買い付け、運用を始めます。比較対象はVT単体とS&P500にしたいと思います。

過去のデータを元に検証すればお金もかからずに確認できますが、過去は過去、未来は未来なので、リアルマネーでこれからを検証したいと思います(追加:2022年4月14日に以下の記事を書きました)。

D-I-V投資に回したお金を個別銘柄の購入に使いたい!という誘惑が出てくるかもしれませんが、そこはぐっと我慢して長く続けられたらと思います。

買い付けができましたらまた記事を書きたいと思います(追加:2022年4月12日に以下の記事を書きました)。


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