note:証券税率が上がる前に利益確定した方が得なのか、調べてみました

自民党総裁選の候補のうち、証券税率を現行の20%から30%へ上げると公言している候補がいて、Twitter界隈ではちょっとざわついています。人によっては税率が上がる前に利益確定すると言っている人もいるのですが、そうすることが本当に得なのかな?とちょっと疑問に思ったので、簡単なシミュレーションを行ってみました。

どういう条件でシミュレーションをするか悩みましたが、投資額が1.1倍の時点で税率変更前の20%で利益確定をし、税金を差し引いた額を再投資し、また1.1倍に増えた時点で売却(税率30%)。この時点での税引後の資産残高と、支払った税金(2回分)を計算。これと同じ計算を投資額の増加率が1.2倍、1.3倍と増やしていき、3倍(3倍増えた時点で税率20%で利益確定し、再投資して3倍まで増えた時点で売却(税率30%)したときの資産残高と税金の合計額)までを計算しました。

また、1.1倍増えた時点で利益確定せず、そのままさらに1.1倍増えた時点で税率30%で売却したときの資産残高と税金も計算し(こちらも3倍まで計算)、途中で利益確定した場合と比較しました。

計算結果は以下の通りです。

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四角で囲った部分を見ていただきたいのですが、支払う税金の額は、どの場合でも途中で利益確定した場合の方が少ないですが、資産残高は増加率1.8倍以上だと途中で利益確定しない方が多く残っています。

一番下の3倍のケースを見ると、利益確定しなかった場合の方が税金は大きいですが、残る資産残高も大きいです。

これは途中で利益確定することで再投資する金額が減ってしまい、資産の増え方が減ってしまったことが原因だと思います。

テンバガーを狙うような投資をするならば途中で利益確定をせずに保有し続けた方が有利で、数十パーセントで利益確定するような投資をする人は途中でで利益確定をした方が有利と言えそうです。

私の場合、数年かけて数倍にする(できればテンバガー)というスタイルなので、仮に税率が上がってもそのまま保有し続けた方がよさそうです。

参考までに、私が保有している銘柄の保有期間と損益を以下に記しておきます。

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