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高松山山岳耐久レース エンドリカップにチャレンジしてみたの巻 

エンドリカップってな~に?

ラン歴1年ちょっとの私エンドリの自主企画。
目的は初めてのハセツネカップの予行練習。
厚木大学派生クラブである「高松山グルグルクラブ」の練習場所である高松山をひたすらグルグルする自主チャレンジを決行。
・8/19 13:00スタート
・3.6km 260m+D×20周
・制限時間24時間
結果、19時間30分で完走。良かった。

チャレンジのきっかけは、「ニーマルハシルコネクト」の放送の中で「20代の初めての100kmマラソン挑戦にサポートしたい」という餌撒きに食いつきペーサーの打診をしたらミチタロウが快諾。せっかくなら高松山かなと思いすぐに企画が成立。

このノリの良さは見習いたい。

事前準備

当初ハセツネ想定で企画したものの、距離・累積標高も厳しく、かつ特に暑さがヤベーことに気付き、ハセツネは一旦横に置きエンドリカップの対策に取り掛かる。
①脱水、熱中症対策
②脚力強化
③ポールの練習

①脱水、熱中症対策
24時間歩けば休憩含めてもゴールできるので、一番潰れるリスクの高い暑熱対策に工数を費やす。
「熱中症と脱水症状の関係」、「予防に効果的な手段」をネットや書籍で調べる。「深部体温の上昇=下げる為に発汗させる(脱水に陥る)」とのことで、主にエイドワークで身体冷却を効果的に実行できる手段を検討した。
当日の気温は最高気温35℃だったが、熱中症の症状は出ず、対策成功。
以下が3つが良かったアイテム。
1.メッシュの小袋にロックアイスを詰め、行動中に体に当てる
→冷却効果の高い両掌に持つ、帽子に挟んで頭を冷やす、首に当てる、◯タマ冷やし等好きな箇所に使う。ザックにも氷を背負っていきました(instinct 3.1L)。
保冷剤も試したが、温くなると重りになる為ボツ。溶けたら消える氷が最良だった。
2.エイドでの掛水
→氷水を用意し、1周毎に頭に掛水と、休憩しながら両腕を肘まで水に付ける。深部体温を下げるのは腕を冷やすのがタイパ良し。掛水の際、シューズに水が入ってしまうのでこまめに靴下を交換した。
3.アイススラリーを行動中に接種
→リポビタンアイススラリーで体の中から冷却。凍ったものを手に持つことで外から冷却もできる。日頃の練習でも使うとパフォーマンスが下がりにくいことを実感。プレクーリングにも使用。

②脚力強化
日頃の練習はほぼ通退勤ラン。そのコースに山を加える。日曜日の練習会も5周、6周、8周まで実績を積む。
走り方も意識する。特に下り方。房総半島を最も早く一周する漢のレクチャーを実践。走り始めて来て一年経ち、足の形も変わってきたことを本番前に感じる。

③ポールの練習
足持ちを良くするためにポールを購入し、練習から使う。効果はあったものの、当日紛失する。思い出したくないので以降触れない。ハセツネでは使わないぞ(使えない)。

いざ本番 ~周回ごとの変化~

ありがたいことに、当日はグルグルクラブの仲間が大勢かけつけてくれた。一緒に走ってくれる方も。こつこつ20周積み重ねた記録。ミチタロウ毎回写真ありがとう。ここからはほぼ楽しかった思い出感想文になります。

スタート前

高松山に到着すると見慣れた車が一台、KSK a.k.a IKE☆OJIが。。。
なんと2時間トレイルワークをして下さった上に、10周一緒に走ってくれるとのサプライズにテンションぶち上がり⤴

スタート前からかなりおつかれ感が漂うIKE☆OJI

そのすぐ後に高松山STRAVAセグメントのLocal Legendホルダーもサプライズ参戦(ここは想定通り)。10周走るよ~とサクッと言ってくれました。お願いすれば最後まで居てくれるだろうなと思ってましたが、お願いせずとも居てくれました。

Local Legendを奪われるのがよっぽど嫌だったようです。
まさかの4人パーティでゆるゆると開始。

1周目

山頂で毎回写真を撮る。
兎に角暑いのでペースに気をつけつつ、登りは歩き、下りは走る。
話のネタは半分くらい下ネタだった気がする。

とても楽しげ

2周目

凄い太ももをお持ちの方がやってきて5人でGo。みんなまだまだ元気。水分補給は主に経口補水液と甘酒。

ここからミチタロウはずっと上裸。TKBテープはコンプラに配慮との事。

3周目

写真を取る時の掛け声が何故かチャーミーの方がひょっこりはん。6人に増える。自家製の甘酒美味しかったです!
このまま増えると最後は24人になるな~と思う。
普段の練習は3周で終わり。皆とぺちゃくちゃしながら楽しく積み重ねる。

まだまだ元気!上裸率50%。

4周目

エイドワークで体を冷やすのでどうしても時間がかかる。焦らないことを意識しながらこつこつ。とはいえ無駄に時間はかけたくないのでキビキビ動く。ミチタロウは各エイド毎の時間を測って伝えてくれるのでそれを目安に次やることを走りながら考える。

ここから徐々に笑顔に厳しさが見えてくる

5周目

偶に被ってるカモノハシの嘴みたいな帽子がどこのブランドなのか個人的に気になってるけどまだ聞けていない方と、靴迷子になっている裸足ランナーの方が差し入れを持ってきてくれた。頂いた豆乳を投入しスタート。
全体の1/4まで来たと思うと同時に、後15周??wwwとふと思うが一回忘れる。まだまだ元気。

これだけ見ると川沿いでBBQしてるパリピに見える。
守りたいこの笑顔
この後唐揚げを持ってきてくださいました
グルグルクラブリーダーからの贈り物も。ミチタロウが2袋食べました。よく食えるな。。。
とまと美味かったの絵。
ここで一人足を痙る。まだまだ暑い。

6周目

近所の弁当屋の唐揚げを頂いたのでご飯タイムに。
旨すぎて胃が開いて調子に乗り、冷やしラーメンとエナジードリンクも一気飲み!後にイキリエイドだったと反省。。。はしない。唐揚げ美味しすぎ。

しょっぱい食べ物って美味しいよね。
写真で分かる美味しさ。胸肉?の歯ごたえが良くてとてもジューシー。小町亭で検索検索!
ご飯を食って元気もりもり。

7周目

暗くなってきたがまだまだ暑い。
途中暗闇からポテチを装備した仲間が。そのまま一緒に走ってくれることに。エイドでは100km2000+D走り終わりにかけつけてくれる方も。ありがたい。

高松山のGALは今日も元気いっぱいでパワーを貰う。僕もいつかは誰かにパワーを渡す側になりたい。
ANDOを差し入れしてもらう。とっても美味しかった!!お互いナイスランでしたね~。
来年はサイラ~リベンジですかね。笑

8周目

新たにBANBI100完走を目論む方が参戦しLet'sゴー。5周伴走してくれました(周回数最高記録だったみたいで良かった!)。
ここまで順調に来ていたがここでちょっと吐き気が。酷くはないので気にせず進む。このタイミングで残りの周を数え始める。若干メンタル落ちてた?

かなり暗くなってきた。低山ながらも景色がキレイ。Nice Atsugi!!
景色見る余裕はなかったけどね。

9周目

ここで吐き気が酷くなりペースが急激に落ちる。初めての全歩き。
気持ち悪いのは3時間も経てば治るって猛者のブログに書いてあったのであまり深く考えずに進む。
食わないほうが良いとも書いてあったのでエイドも取らず、水分も最小限に。

真ん中のローカルレジェンドが登り坂で急にイキり始める。
車をダッシュで追いかける姿を見てみんなでちょっと引く。
10周目出発する前のちょっと死んでる図。
10分位のんびりしている間に皆は素麺party

10周目

ハセツネ仲間が仕事終わりに駆けつけてくれました。この時21時。次の日も仕事なのに来てくれて本当にありがとうございます。
吐き気が熱中症によるものなのか判断つかなかったので休む。今思うと事前準備で熱中症の経験が必要だったなぁとしみじみしながらも、吐き気が収まったので再スタート!

仕事が無ければ20周走る予定だった。
ようやく半分到達。気持ち悪いものの足はまだまだ残っているので無心で淡々と進む。ついでに靴も履き替える。

11周目

ike☆ojiが10周を迎えたので明日のグルグルクラブに向けて帰宅。5人になる。想定より早く吐き気が収まったので素麺と秘密兵器Vespaを接種。薬味たっぷりで胃袋が開く開く。食って大事。

自分で唯一撮った写真。紫玉の一杯で生き返る。
半分を超え、カウントダウンを始める。まだ9周もあるのに。。。

12周目

水曜高尾連からの刺客が孫のお風呂を入れた後に遊びに
来てくれました。
口数は少なく黙々と歩き続けるが少しずつ体のエネルギーが燃え始めて急にスピードが上がる。ペースを抑えようか悩んだが、どうせまた気持ち悪くなるし、元気なうちに頑張ろうという考えに落ち着く。

23時に今からお家出ます~のラインに元気が出る。

13周目

4人になる。最長記録の40kmを超え、少しずつ足腰にガタが来始める。それでもペースは落ちないように下りは走ることを意識する。疲れはあるが、膝や足の痛みは全く無く、ノートラブルなので案外なんとかなるもんだな~と思いながらエイドワークを短くすることを心がけて進む。

この時間に4人も伴走してくれるって何と幸せなことか。。。
このノートはほぼ幸せ感想文になりつつある。まぁ良いか。

14周目

記憶なし。顔が死んでる笑

全部笑顔のつもりだったけど、この辺が辛かったんだろうな。

15周目

ついに3人になる。終わりを意識し始める。グルグルクラブメンバーが19周目に来るのでラスト2周はWining run。そうすると残りは実質4周だと計算し現実から目を逸らし始める。残り4周を4時間で進めることを厳守することを意識して進む。エイドワークも歩みも少しずつ早くなる。素麺おかわりもする。

ほぼ空元気。笑顔って大事

16周目

ここに来て吐き気が再発する。飯食うとちょっと気持ち悪くなるだけということが分かり無視する。が辛いもんは辛いね。でも実質3周なのでwining runモードに入る。ペースも上がり始めて貯金を作り始める。

この時間は皆辛かったね。

17周目

遂に日が登り始める。残りは実質2周。ここで足が想定よりも残っていたし終わりも見えたので飛ばし始める。気分はhi。ここに来て1時間1周ペースを50分に縮めて10分の貯金を作る。2人は急に元気になって謎だったかも。

朝焼けが綺麗。
うん。。。眠いんだね。。。笑

18周目

小さな巨人が梨と凍ったカルピスを差し入れしてくれました。
この時間の梨の水分が体に染み渡る。。。。ペースは変わらず飛ばす飛ばす。だって実質ラスト1周だもの。
更に会社のパイセンも早起きして一緒に走ってくれる。この時間のJoinは元気が出る~!!

始めてグルグルクラブに参加した時、200kmくらいの距離が得意ですという自己紹介を聞き、来たとこ間違えたな~ビビリまくったことを強烈に覚えている。と同時にウルトラトレイルへの興味を持ち始めたきっかけでもある。100mile完走した先には何が見えるのかな~。


いつも山で溺死している方。走力上がったら一緒に山走りたいなぁ。今は遅いけど、後1年頑張ったらそこそこ迷惑かからない位に走れるようになる気がする。
ぼちぼち終わりが寂しくなってくる。


奥さんの中学校のジャージがパジャマみたいな方も寝起きで飛んできてくれました。


19周目

遂に残り2周となる。ペースを上げすぎたせいで大腿四頭筋を使い切る。着地の衝撃を抑えるのって大事なんだなって改めて学ぶ。とここでレペゼン秦野See you in the mountainの方が遊びに来てくれる。我々のゆっくり周回に付き添ってくれました。筋肉が固くなり歩くのが精一杯だった中で、ずっと励ましの言葉をかけてくださいました。元気出る~。

19周目が暑さも相まって一番きつかった。


最後にスイカとアイススラリーを接種。夏休みの終わりを感じる。

20周目

遂にラスト一周。足は相変わらず死んでるものの、ここまで来たら残り一歩一歩がゴールに向かっていると前向きな気持で進む。筋肉も若干緩んでまた少し走れるようになった。往路登りはsee you in the mountainの方の励ましと動画撮影があるのでちょっとカッコつけながら進み、なんとか20週目の登頂写真を取ることができました。

遂にここまで来た。長かった。兎に角捻挫だけはしないように気をつけて走る。
最後の登り
マッチョだなミチタロウ
やりきりました。
写真取るの上手。

山頂の集合写真をグルグルクラブのメンバーで取ってもらえました。
お恥ずかしながら若干泣きそうになった。

みんないい笑顔。和気あいあいしながらも追い込む所はピリッと追い込むグルグルクラブ。1月に参加し始めて半年ちょっと。あっという間に仲良くなって走ることが楽しくなる。とても温かいクラブ。
10周走った次の日のVERTICALで追い込むike☆oji
強いなぁ
ゴールでは皆が待っててくれました。
エンドリカップ優勝の舞。19時間30分。
命の水で乾杯。水分はTotalで12L強飲みました。
ミチタロウ、ローカルレジェント、20周付き合ってくれて本当にありがとう!!

20周走って思うことは、仲間と一緒に走るありがたさ。まさかこんなに応援しに来てくれるとは思ってませんでした。つくづく恵まれているなぁと余韻に浸っています。ほぼ感想文みたいな感じでしたね。まぁしょうがないか。大きなトラブルも無く、自分との葛藤みたいなのはほぼなく、辞めようと思ったこともなく、楽しくやりきれました。

今後の展望

次はハセツネカップ。ザックの重さとの戦い。残り1ヶ月ちょっと。
目標タイムはよくわからんけど15時間切りを目指す。頑張ればいける気がする。70kmちょっと走って思ったのは、体が左右にブレるのをもっと抑ると腰の負担が抑えられそうだなということと、下りのスピードを上げると衝撃で大腿四頭筋だけでなく内蔵もやられる。強い体幹を手に入れたい。下半身は筋肉付いてきたけど、上半身がガリガリなのでバランスを整えることかな~と。

まずは5kgのWeightを背負って走ることに慣れること。自ずと体幹も鍛えられるし、慣れる過程でブレない走り方を身に着けたい。

以上です。
高松山グルグルクラブの良さが伝わると良いなぁ。




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