京都の御所周辺の散策の魅力

 ここ数日御所周辺の案内が続いている。ここ数日というのはつまり3月の終盤。この時期に御所と言えば近衛邸跡の桜が気になる。
 何コースか組んでみたが、今現時点でもっとも自分の個性を発揮できるコースが先日29日に巡ったコースだ。それは以下の通り。

 京阪電車出町柳駅→妙音弁財天→本満寺(しだれ桜)→阿弥陀寺(織田信長・信忠の墓)→大黒屋鎌餅本舗→薩摩藩墓地→相国寺→京都御苑→近衛邸跡(しだれ桜)→一条邸跡→中立売休憩所→蛤御門→清水谷家の椋の木→桃林→西園寺家跡→白雲神社→出水のしだれ桜→宗像神社→九条家庭園→地下丸太町駅

 今日(3/30)現在、本満寺近衛邸跡のしだれ桜出水のしだれ桜は満開だ。


 このコースは少し早めに咲くしだれ桜が見所。なおかつ、本満寺に眠る山中鹿之助、寺町通の阿弥陀寺では織田信長・信忠親子の墓を参拝できる。戦国好きには通な鹿之助とメジャーな信長を一緒に参拝できる贅沢なコースだ。

 そして相国寺のスケール感を充分に感じることができる。阿弥陀寺から相国寺間にある「上塔之段町」は、かつて足利義満が相国寺創建時に建立した七重塔があったことを示している。高さ109メートル。大正3年に日立鉱山の煙突ができるまでは515年間、建造物歴代第一位であった。

 京都御所周辺、つまり京都御苑の散策では、近衛家跡のしだれ桜や庭園をはじめ、一条家跡の京都三名水のひとつである県井、幕末の激戦を伝える蛤御門と清水谷家の椋の木西園寺家跡(白雲神社)、花山院家跡(宗像神社)、九条家庭園(厳島神社)など、かつての貴族の邸宅跡と鎮守社をめぐるのが楽しい。

 九条家の拾翠亭(しゅすいてい)は、2日前の28日まで工事中であったが、リニューアルも終わり、4月1日から公開が再開される。拝観料は100円→300円となっているので気を付けていただきたい。

 この時期、余裕があれば京都府庁にも立ち寄ってみると、中にはには数本のしだれ桜と会津藩の上屋敷であったことから「容保桜」も植えられている。容保桜は少し遅めに咲くため、昨日はまだ3分咲きくらいだった。
 ぜひこのしだれ桜と戦国武将ゆかりのコース、ここ数日は楽しめるのでお勧めしたい。


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