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神さまのロケハン⑥【終】

 神さまのロケハン。これは文吾さんのことを書こうと閃いた言葉。
 わたしたちを繋げる「長崎」を、まるで神様は4年前から今日に至るまでをご存知で、わたしたちの舞台としてあてがったのじゃないかと思う。
 それくらい、目まぐるしく開発が行われ、そして伝統は守られている。

 舞台は整った。相方は倒れてしまった。あとは私が勇敢に立ち向かうだけ。まずは、書籍の販売、営業。そして、スケッチ事業の集客。空き時間に執筆。
 やってやれないことはない。
 文吾さんが捧げてくれたチャンスを無駄にしたくない。

 私を鳥に例えるれば、空を飛べないペンギンだ。
 退化した羽をバタバタとさせている。
 だけれどいつか、
大空を羽ばたくために、助走をし、
大空を羽ばたくために蹲み込んでいる。

 見えぬ敵は自分自身なのかもしれない。うまく調和して大空へ行くため励んでゆこうと思う。神様が用意した舞台へ。 

                             (おわり)

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