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【詩】君のスカート

あの日君のスカートが風を揺らして
季節は秋に向かった
人々の情熱がかなわなかった分だけ
星々は輝きを増した
君は笑っていた
望みはないから失望もないと

僕は言葉を作れなかった
世界がよどんでいくのを眺めていた
君に手を振った
さよなら未満が
伝われと願った

きっと君は忘れずに
スカートで風を揺らしたのだろう
季節は正しく巡り続けて
僕らはずっと会わなくて
あれはさよならになってしまったね
そして君は
再び現れた

悲しい顔で

望みも生まれて
失望もあったのだろう
僕より二本しわが多い
あの日作れなかった言葉を
手紙にしたいと思った

そしてはっきりと
さよならを言うから

今日は
風のことは忘れていい
季節の失われた暗闇で
ケンケンパをしよう
惑星を蹴り終わったら
手紙が届くよ

明日君の失望は
嵐を作るだろう
その後笑ってくれたら
僕と握手をしてほしい
それはきっと
さよなら以上になるから

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