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【立川ぜん馬・立川龍志芸歴五十年記念落語会】

落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山・美奈:子:です。

今日渋谷の大和田さくらホール『立川ぜん馬・立川龍志芸歴五十年記念落語会これぞ立川流!~談志ゆかり噺を若手たちと~』に行ってきました。

大好きなぜん馬さん、龍志さん芸歴50年のおめでたい会です。脇を固めるのは立川流の二つ目たち。彼らは噺にも厚みがあり先が楽しみなのです。こういう所はさすが立川流!なのです。4時間の長丁場はあっという間。


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★ 笑えもん 山号寺号  
聞きやすい声 言葉の終わりが笑二さんに似ている気がしました。

★ 寸志 風呂敷
新吉を裏から逃がす、その手があったか!風呂敷に穴も空いていないのセリフ、下駄を間違えないけどお礼を言って声を出す新吉、さあどうなるどうなる?かなりくすぐりをかえていて新鮮。非常に面白かった。

★ 笑二 権兵衛狸
出身地沖縄の言葉や田舎暮らしに憧れたまくらから。権兵衛さんの家にはどれだけ人が入るのかな?こちらもくすぐりが変えてあり楽しい。

★ 志の太郎 親子酒
お酒飲みの無茶ぶり、お酒好きな人にはとても良くわかる一席。

★ ぜん馬 夢金
雪の情景、寒さが眼前に迫るよう。強欲だが非常ではない熊に好感が持てる。


★ ぜん馬・龍志・寸志  トーク
ぜん馬さんは居合5段で道着で登場。73歳のお二人は、入門当初からの家元とのエピソードを。龍志さんは入門時に誰が好きかと訪ねられ志ん生と言ったり、酔って師匠を兄さんと言ったりと楽しい話ばかり。選挙にでた家元。龍志さんは九州を車で回って、飽きるとボーリングで遊ぶ。なんとおおらかな時代。
ぜん馬さんは夢金は三遊亭圓彌さんに習った。龍志さんも鼠穴も家元に似てしまうから圓彌さんに稽古つけてもらった。今回の夢金も鼠穴も夢でくっつくのにネタを指定されたからやった。今日は家元の命日の会かと思ったら自分の五十年の会だと楽屋に来て知った。聞いていてスケールが違うな。なかなかできないですね50年。

★ 談吉 孝行糖
談吉さんらしくすっとんきょうで楽しい。いつ真打になってもおかしくない。

★ らく兵 洒落小町
お松さんの歌がマニアックだし、家に帰ったら相撲の稽古をしていたも迫力がある。工夫が見事。

★ こはる 黄金の大黒
威勢も度胸も男性陣を抜いて一番カッコいい。こはるさんの落語は聴いていて気持ちがいい。

★ 龍志 鼠穴
二つ目時代十七代目中村勘三郎丈に絶賛されたこの噺。身一つで江戸に来た弟が商売がうまくいき、どんどん貫録をつけてくるのがいい。三文貸した兄貴の本当の気持ちはわからない。この兄弟、名前が登場しない。名前が無くても話は進むし、その方が観客が想像しやすいのかも。鼠穴もいいが龍志さんは軽い噺も抜群にいいのです。

内容もボリュームも充実の会。飽きないのはやっぱり立川流だから。


龍志さんには2019年にインタビューさせて頂きました。

https://ameblo.jp/rakugo-concierge/entry-12486022325.html?frm=theme


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