【VRよりすごいもの】
落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山美奈子です。
初のVR体験をしてきました。
シートも快適だし、VRはおもしろかったし、お料理も美味しいといいことづくめの体験。でも私はビルの外へ一歩出て凄いことに気がついたのです。
あれ?私もっとわくわくしたり、楽しかったり、心がふるえるような感動をしてきたよ?
歌舞伎、オペラ、講談、そして...落語!!!!
VR体験は
会場に行く
席に座る
画面を見る
お酒を飲む
VRゴーグルをセットしてバーチャル体験
食事
タブレットで海外の景色を見てバーチャル体験
終了
落語は
会場に着く
席に座る
高座を見る。
終了
なのですが、
落語は、飲食、VRゴーグルをセットのバーチャル体験などのお膳立てが一切ないのです。
歌舞伎やオペラとも違い壮大な背景、大勢の出演者、派手な衣装、オーケストラ、なんにもない。
高座に演者さんの名前が書いためくりと、座布団だけ。
落語家さんは座ってあまり体も動かさず、扇子と手ぬぐいだけを使って、古今東西の森羅万象を語る。
それもたったひとりで。
VRや他の演劇と比べて、何とシンプルなことだろう。演者は(観客やお囃子さんの協力もあるが)ひとりで語りだす。
盛り上げる背景も、イメージさせるものもない。観客は自分の頭の中だけで想像し、登場人物の顔を思い浮かべる。
着物の柄や、風景や風の匂いも食べる物も。すべて脳内で完結する。
何だバカみたい、VRなんてものに頼らなくても、りっぱに脳内VRをしてきたじゃないか!
落語国にしょっちゅう遊びに行ってるじゃないか。熊さんや隠居と会話し、おかみさんの愚痴にうなずき、与太郎と笑ったじゃないか。
VRを否定しないし、ファーストクラスは楽しかったけど、私はもっとすごいものを自分に沁み込ませている。
いろんな体験をしてきたけど、やっぱり落語の方がすごいじゃん!になる。
今回それを確かめるためにVR体験をしたのかも知れない。
脳内で絵を見せてくれる落語は、常に私たちにいろんなことを教えてくれている。こっちが気がつかないだけ。
「あいつ、しょうがねえなぁ」長屋の連中の声が聞こえた。
八木商店と書いて、やぎよしみちチャンネルさんの畠中あさこさんに落語の魅力をお話しました。
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