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【神楽坂兼太郎】

落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山・美奈:子:です。

三遊亭兼太郎落語会は神楽坂の香音理で、四席たっぷり!

★権助魚

GW悲喜こもごものまくらから。兼好師匠に呼吸や言葉、表情が似ているのはお弟子さんだから当たり前。権助って分かっててわざとやってるとしたら、与太郎と同じものがある。とぼけて主人夫婦をからかっているよう。

★青菜

甘酒や蜀山人から本題へ。なんでも素直に喜ぶ植木屋に好感が持てる。家に帰れば強いおかみさんに従うのも素直さ。まあおかみさんが主導権を握った方が家は上手くいく。あんなカッコいいことやりたい!で、いきなり本番をするのが落語国の住人。旦那になり切りその通りやって見たくて仕方がない。でもその小道具に差がありすぎる。

★ん廻し

毎回私が「ん」が数え切れなくて混乱する。言い立てはいつ聴いても見事。でも田楽を一体何本注文したんだろう?みんなお金がなくても陽気。

★三枚起請

人だから心変りは仕方がない。しかも男女の仲で相手は花魁。振られた男の三者三様の感情が、それぞれに痛みを伴っていていじらしく感じられる。男三人向こうに回してびくともしないタフさが、苦街に生きることを物語っている。落語だからみんなどこかおかしみがあって、今も昔も人の心は変わらない。

誠実に一段ずつ階段を上がっていくようでなんとも嬉しい。古典芸能のおもしろいところに、その人が上達していくのを応援する、見守るという楽しみがある。落語なら前座時代から、宝塚なら入団1年目から、歌舞伎なら子役からなど。そうやってファンも見る目が育っていく。急がなくてもいい、落語家は芸歴五十年なんてザラにある。急いで転んだら休まなくちゃならないし、第一痛ぇ笑 

今回が1回目の神楽坂兼太郎。今後は月1くらいで開催予定だそうです。お散歩がてらいかがでしょうか?


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