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【千駄木の兼太郎】

落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山・美奈:子:です。

千駄木の兼太郎は能舞台で開催。松羽目を背景に格があります。どれも好きな噺と三席。


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★元犬
先輩の立川うぃんの昇格から、団体の違いのまくら。曰く、円楽党は日大、立川流は日大アメフト笑 五代目円楽さんからみて兼太郎さんはひ孫弟子。動物は縁起担ぎの噺らしいです。「化ける」という言葉が、急にうまくなるという意味にも取れます。動物が出てくるネタはどこかほっとします。

★片棒
師匠の兼好さんに四番弟子ができた。名前はけろよん。前座さんは楽屋に入っても、最初は自分から師匠達に挨拶ができなくて先輩が間に入って紹介されるんだとか不思議な不文律のまくらを。ケチな親父へのあてつけか、反動か、親父の葬式に莫大な金をかけて派手にしたがる長男次男。三男はとにかくお金をださない弔いにしたがりますが、好きじゃない父親だからお金をかけたくないだけなのかも。しかし普段から考えていないと浮かばないアイディアばかり。息子たちは早く親父に死んでもらって自由になりたいのかも。でも弔いは本人、家族以外は悲しみのフェスティバル。なんとも複雑な気がしました。
 
★天災
大家も紅羅防も自分たちはまっとうだと、八五郎を下に見ている。神学者の姿じゃない。親を張り倒したいなんて1回や2回は思うもの。紅羅防のたとえ話の、どこまでも広い野原はどこにあるんだろう?そうして落語の住人は、覚えたこと話したくってうずうずして稽古もしないで中途半端なことをその気になって話すんだろう。子供みたいなところがあるからか、どこか憎めない。


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能舞台での口演は回を重ねるうち、必ず兼太郎さんに今以上の大きさや格がついてくると思います。これからも続けて欲しい会です。限定20名は身近に落語家さんを感じられる贅沢な会で、息遣いまで感じてはいかがですか?

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