見出し画像

ガイド開店休業中の生活

通訳ガイドのぶんちょうです。
外国人観光客の案内をする仕事なので、この仕事は開店休業状態が続いています。2020年の3月以来、数えたらもうすぐ20ヶ月。長い!

幸い夫がまだ現役サラリーマンなので生活に困ることはないのですが、大変ながらも充実していた日々が忽然と消えてしまい、初めの半年くらいは、何をして過ごせばいいのやらわかりませんでした。ガイド仲間から何してる?と聞かれると、「鍋底磨いてる」と答えていましたが、本当です。

パンデミックは暑くなれば収まるという話を半信半疑に聞きながら、磨く鍋もなくなったころに始めたのがホームページ作りです。7,8年前に作りかけて完全に放置したおいたワードプレスのホームページはあきらめ、「簡単にできる」が売りのペライチで作り直ししました。こういう作業に全くセンスがないので、できあがったこと、そのものが満足でした。

ひとつラッキーだったことは、ガイドをガンガンやりながらもカルチャーセンターやガイド学校で講師の仕事を細々と続けていたことです。その経験もあり、新たなカルチャーセンターでの仕事を友人経由紹介してもらえました。

そこで、いくつか講座をやらせていただくうちに、日本文化の面白さを伝える講座、ガイドになりたい人への試験でのお手伝いの講座を自分自身でも立ち上げたいと思うようになりました。ガイドが天職だと思っていた私ですが、この抗えない状況のなかで自分にできるのは、これしかないだろう。そして、この先もずっと続けていこうと長い間の模索の末、やっと決心しました。

コロナで観光業界は壊滅的打撃を受け、仲間には、これを機に廃業した人、アルバイトでがんばる人、全く別の業界に転職した人、心の安定に苦心した人、新しい趣味を持った人、独学や勉強会で技術の維持向上に努める人、来たる日のために街歩きを続ける人、You Tuberになった人、色々います。

先日、次の春のツアーのオファーが来ました。もちろん受けましたが本当に実現できるかどうかはわかりません。去年から今年にかけてオファーはそれなりに来ていますが、すべて事前にキャンセルになっています。

今度の春に満開の桜を一緒に見るのは誰とだろうかと想像してます。果たして外国人観光客といっしょに見られるかどうか。新人ガイドさんも運がよければデビュー戦があるかも。そうなれるよう、全面的に試験の応援するぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?