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気温35度ウオーキングツアー

通訳ガイドのぶんちょうです。天候を選べないガイド仕事。大雨のなか。雪降るなか。色々やってきましたが、いちばんきついのは気温と湿度が上がる真夏のツアーです。

今年は、まだ真夏というには少し早い6月末に、場所によっては40度などという、とてつもない気温を記録しました。

夏のツアーと言っても、専用車で涼しく快適に移動したり、富士山の五合目のように涼しい場所へ行く、夏のごほうびかと思う夢ツアーもあります。

でも今回のはウオーキングツアーという、下手をすると我慢大会か耐久レースになりかねないやつです。6月末なら暑さも本格的ではないだろうとの目論見は見事にはずれ、気軽に引き受けたツアーにちょっと後悔......。

週間天気が出る1週間前から、気になっている気温を毎日のようにチェック。お願いだから上がらないでと言う祈りむなしく33度、34度と毎日ジリジリ上がっていく!

せめて雲が出て直射日光をさえぎってくれないかという、むなしい願いも届かず当日は朝、カーテンを開けるとギラギラの太陽がにんまり顔を出して私に挨拶。

「さすが晴れ女の私だ」と自分に思い切り皮肉をこめ、SPF50+それから+マークも4つもついた最高レベルの日焼け止めを顔、首、腕に塗りたくり準備。ガイドの7つ道具は何と聞かれたら真っ先に「日焼け止め」と答えると思います!

とにかく今までコロナのせいでゴロゴロして太陽を浴びないクーラー生活に慣れきってしまったので、暑さは私のなかで恐怖と化していました。

その恐怖の気持ちが招いた失敗がツアー前日に!今までの経験から暑さは「慣れ」なので、前日から慣れておこうと考えた私。暑さを我慢してクーラーをかけずに1日過ごしました。水代わりのコーン茶をがぶがぶ飲みながら。

その結果!水分摂り過ぎとおぼしき理由で腹痛に。万事休すと思いましたが幸い翌日には治ったので無事にツアーに行くことができました。

行程も、とにかく少しでも涼しい場所を選んでおきました。ゲストも暑さで参る可能性があるのでコンクリートを歩くようなことはなるべく避け、緑や木陰の多い神社などを多めに混ぜて。

そして、熱中症になりかけたら入れる屋内施設が近くにあるような場所を選んでおきます。そうは言っても東京という都会のこと。これもわずかな対策に過ぎません。

そしてツアーは無事に終了。暑さも無事に切り抜けました。終わってしまえば、何とかなる暑さでしたが、やっぱり夏の暑さはガイドの天敵なんです。



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