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ガイド仕事で身についた変な技
一日だけのツアーを連日やるということは、毎日、はじめましての挨拶で違う人に会うということ。すると、自然に身についたことがある。「会った瞬間に人柄がわかる」だ。ガイドは、ある家族に密着して一日何時間も過ごすのである意味「家政婦は見た」状態。
夫婦仲がいいか悪いか、亭主関白かかかあ天下か、子どもといい関係を築いているか、わがままな子どもに振り回されているか、ガイドをしながら、そんなことを観察するのが面白い。
なんていい人なんだろう、なんて心の美しい人なんだろう、と思う人もいれば、ずっと不機嫌な顔をしている人、案内士を格下に見て使おうとする人、色々。何百人もそういう人たちを観ているうちに、朝、初めて会って挨拶するときに、その人がどういう人なのかわかるようになってきてしまった。
握手をした瞬間「あ~」とその日の様子が予想される。楽しくガイドして過ごせるか、どっと気疲れする一日になるか。その感覚、外しがなくなっていった。私はオーラが見えるとか、そう言う人ではない。なんでわかるのかは自分でもわからない。沢山の人に会う職業の方は同じような経験をされているのだろうか。
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