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楽工社 新刊案内

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楽工社の新刊案内をまとめたマガジンです。
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記事一覧

【巻頭28ページ分を公開】『デューン 砂の惑星』公式コミカライズ版・第2巻

映画が世界的な大ヒットになっている「デューン 砂の惑星」。 この不朽の名作を、原作権利者総監修のもと、原作小説に忠実にコミック化したのが本書『デューン 砂の惑星 グラフィックノベル』(全3巻)です。 本書は邦訳版で、原著は、Amazon.comで3000個以上の評価が付いている大人気のコミックです(「3000個以上の評価」は、第1巻・第2巻の合計数。原著第3巻は近刊)。 この記事では、↓ 以下の邦訳版第2巻 ↓ の、巻頭28ページ分を公開します。 (なお、邦訳版第1巻の巻

【巻頭30ページ分を公開】『デューン 砂の惑星』公式コミカライズ版・第1巻

映画が世界的な大ヒットになっている「デューン 砂の惑星」。 この不朽の名作を、原作権利者総監修のもと、原作小説に忠実にコミック化したのが本書『デューン 砂の惑星 グラフィックノベル』(全3巻)です。 本書は邦訳版で、原著は、Amazon.comで3000個以上の評価が付いている大人気のコミックです(「3000個以上の評価」は、第1巻・第2巻の合計数。原著第3巻は近刊)。 この記事では、↓ 以下の邦訳版第1巻 ↓ の、巻頭30ページ分を公開します。 映画の予習・復習にも最適

【まえがき全文公開】『デューン 砂の惑星』の原作者の息子が、公式コミカライズ版に込めた思いを語る

まえがき フランク・ハーバートの古典作品『デューン 砂の惑星』は視覚的にもすばらしい体験をもたらしてくれるうえ、その壮大な物語性でSF界で最も愛されている小説だ。傑出したキャラクター造形と権謀術数に満ちた複雑なプロット、そして砂漠と銀河のめくるめく光景を備えた、この文学界の金字塔ともいえる傑作小説は、グラフィックノベル化するには完璧な作品だ。このグラフィックノベルを上梓(じょうし)でき、喜びの至りだ。 原稿を書く作業に入った時、わたしたちは最初から──出版元のエイブラムズ社

【60ページ分を無料公開:第7回】書籍『中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?』より。佐橋亮・東大准教授による長文解説[後編]

マクマスターは、今のアメリカ対中戦略の主流を体現さて、ディベーター4名について、少し解説しておきましょう。 (Image credit: ▷マイケル・ピルズベリー=Hudson Institute, Flickr. ▷キショール・マブバニ=mahbubani.net/ ▷王輝耀=securityconference.org/) * マクマスターは米陸軍の頭脳派、知識人的な軍人です。ベトナム戦争に関する著作もあり、将来を嘱望されていました。トランプ政権では、国家安全保障

【60ページ分を無料公開:第6回】書籍『中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?』より。佐橋亮・東大准教授による長文解説[中編]

トランプ以前の対中「関与」政策トランプ政権が打ち出した対中「競争」政策によって、従来の「関与」政策がくつがえされました。では対中関与政策とは何か? 少し時代をさかのぼって解説します。 第二次大戦が終わった4年後の1949年に、中国共産党率いる中華人民共和国が建国されます。翌1950年に始まった朝鮮戦争で米中は戦火を交え、その後も両国は対立を続けます。アメリカは対中禁輸を維持し、両国の外交官は相手国を罵倒し合う、そのような関係です。 その状況に変化が生じるのが1970年代

【60ページ分を無料公開:第5回】書籍『中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?』より。佐橋亮・東大准教授による長文解説[前編]

◎解説──本書を的確に読み解くために                 佐橋 亮 本書は、『China and the West』(House of Anansi Press, 2019)の全訳です。全体は2章からなっています。第1章には、ディベートに入る前に4人の論者に個別に行われたインタビューが収録されており、第2章には、4人の論者が登壇して行われた「ムンク・ディベート

【60ページ分を無料公開:第4回】書籍『中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?』より

ディベートの命題: CHINA AND THE WEST(中国と西側世界) 中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?         賛成 H・R・マクマスター、マイケル・ピルズベリー       反対 キショール・マブバニ、王輝耀 (Image credit: ▷マイケル・ピルズベリー=Hudson Institute, Flickr. ▷キショール・マブバニ=mahbubani.net/ ▷王輝耀=securityconference.org/) ちな

【60ページ分を無料公開:第3回】書籍『中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?』より

キショール・マブバニ (Image credit: mahbubani.net/) * ◎キショール・マブバニとラッドヤード・グリフィスの対話〔ラッドヤード・グリフィスはムンク・ディベートの司会者〕 R・グリフィス キショール・マブバニ、この討論会に参加するためにトロントまでおいでいただき、ありがとうございます。あなたに参加していただけて、まことに光栄です。 キショール・マブバニ こちらこそ、ありがとうございます。 R・グリフィス さっそく本題に入って、なぜ今、中国と

【60ページ分を無料公開:第2回】書籍『中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?』より

マイケル・ピルズベリー (Image credit: Hudson Institute, Flickr) * ◎マイケル・ピルズベリーとラッドヤード・グリフィスの対話 〔ラッドヤード・グリフィスはムンク・ディベートの司会者〕 ラッドヤード・グリフィス マイケル、あなたの著書『China 2049──秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」』(日経BP社)〔原題:The Hundred-year Marathon〕を読んで、大変面白かったので、こんな質問から始めてみたいと

【60ページ分を無料公開:第1回】書籍『中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?』より

4月26日に刊行された『CHINA AND THE WEST 中国はリベラルな国際秩序に対する脅威か?』に関連した、7回にわたる連載記事を投稿します。 この連載の趣旨は、書籍の60ページ分を無料公開することで、より多くの方に本の内容を知って頂くとともに、米中問題に関して日々のニュースに触れているだけでは理解しにくい点、たとえば、 ・歴史的経緯 ・問題の全体像 ・ニュースではあまり取り上げられないが、一歩進んだ理解には必須のキーワード などについての理解を、深めて頂こうと